「それって維持の力で飛んでるの?」
僕は現在飛んでいる華ちゃんに聞く。
僕は今首根っこを掴まれている。
窓から出て行った時について行こうと思ったけど思ったよりも早すぎた。
僕たち妖精は走るぐらいなら追いつけないこともないけど今を例えるのなら華ちゃんは原付バイクの速度で動いている。
そんな早さを追いつけるわけもなく。呆れられながら首根っこを掴まれた。
「華ちゃん!」
「えぇ気づいているわ」
華ちゃんも気づいたみたいだ。
だんだんと速度を落としてきている。
僕は今魔力による戦闘を検知した。
多分他の魔法少女が魔物と戦っているのだろう。
華ちゃんはどうやって気付いたんだろう?
「あなたと同じ方法よ」
また心を読まれた。妖精粉の帽子被らなきゃ。
「近くにビルがあるわ。そこに降りるよ」
「わかったよ…その格好気づかれない?」
僕としては嬉しいけど華ちゃんはまだ表舞台に出ないらしい。
「大丈夫よ。あなたたち妖精がやっていることをすればいいのだから」
それって妖精限定じゃ…いや今はやめておこう。もう華ちゃんについて突っ込むの疲れた。
「これの不便なのが現地限定の認識阻害ってところよ」
それはそう今までの妖精もそれは思っていたと思う。
「とりあえず観戦しましょ」
そう言って華ちゃんが白と赤の折りたたみ椅子を出した。
…折りたたみ椅子を出した?どう言う事?
僕自身何を言っているのかがわからない。
多分これが創造の力なのだろう。
「何ぼーっとしてるの終わっちゃうよ」
「そうだね…あれは」
下を見るとピンク髪の魔法少女がフリフリした服でステッキを持ちながら戦っている。
そうだよこれだよ魔法少女っていうのは。
そうときたら華ちゃんは…悪くはない。
「ムイ、あれ名前なんていうの?」
「あれは僕もみたことあるよ。確か魔法少女ジャスティスだったような気がする」
「名前からして私と合わなさそうね」
確かにジャスティスは正義が絶対勝つウーマンだったっけ?
簡単に言えば私が絶対正しい絶対王政ウーマンだけど…一応時期トップ10とも言われてる。
あー見えてだいぶ強いからね。
「あっ今ビーム打った。あれは何?」
「あれは確かジャスティスビームだったような」
「ダサいわね」
正直否定はできない。でもロマンがあってそれがいいじゃないか。
「でもあれでもゲームに出たりしているんだよ」
「ゲーム?」
「うん魔少って言うゲームがあってね。そのゲームには協会にいる魔法少女全員いるんだ。ほんとすごいよね」
あの時サラリーマンがやっていたオープンワールドのゲームのことを思い出す。
やっぱ出たいな…羨ましい。
「……」
「どうかした?」
「いや、なんでもないわ。考えていただけよ」
『こんなところにもいるじゃねぇか魔法少女がヨォ』
「…誰?」
「まずい魔物だ!」
話す魔物?初めて見た。
理性がある魔物って大丈夫なの?
『おい妖精!あんな奴らと一緒にするナァ!」
魔物とは違うってことか?
『俺様のことは魔人って呼べ!』
「バレたわ」
「ん?もうバレてるけど」
「いやそう言うことじゃないよ。あのピンクの魔法少女に居場所がバレたってこと」
『おい!』
「え?それじゃあこっち来るってこと?」
『おいってば!』
「流石に私が露呈するのは速いわ。逃げましょ」
『俺様を無視するナァ!』
「ごめんなさいね。あなたにかまっている暇はないの。相手は下のピンクがやってくれるはず。いくわよムイ」
華ちゃんが指を鳴らすと色が反転した。
前に見せてくれたいわゆる時止めだ。
「時間がないわ。ごめんねムイ」
華ちゃんに思いっきり掴まれて掴んだ腕を後ろにする…この構えは!
「僕を投るぅぅぅああああああああ!」
「こっちの方が速いわ。諦めて」
限度ってものがあるでしょ。
そうしてある程度は離れたら時止めを解除し、華ちゃんの家に戻ってきた。