無の魔法少女   作:ゴス

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EP:5 一方で

今日も協会から依頼が来た。

へぇあそこの交差点らへんで魔物が発生したんだって。

急いでみんなを助けなくちゃ。

そうしてチェンジして猛ダッシュで目的地に近づく。

 

「どうして飛べないのかなぁ?」

 

魔法少女って普通飛べるでしょって思うかもしれないんだけど実は飛べないんだよね。

かろうじて風の魔法少女は高く跳んだり浮くことはできるんだけど、飛ぶってなるとどうしても無理みたい。

風の先輩が言っていたなぁ。

 

「そろそろ着くね」

 

後輩の魔法少女が避難してくれていると聞いているから、遠慮なく突っ込んでいく。

 

「おっ?あれジャスティスじゃね?」

「本当だ!ジャスティスだ!」

「がんばれ!」

 

「応援ありがとう!」

 

応援してくれている人がいてわたしももっと頑張れる気がする。

わたしは正しいことしかしないからね。

よし着いた。

 

『『『ガァァァゥゥゥ』』』

 

ほらいた今回は魔物が3匹もいる。

さて今日も頑張ろう。

ステッキを取り出して光の魔法をぶつける。

そうすると魔物が一匹浄化された。

もう一匹も同じ魔法をぶつけて浄化して最後にーー

 

「ジャスティスビーム!」

 

ピンクに染まった光のビームが最後の一匹を覆う。

そして魔物が全員消滅した。

さて今回も終わりかーー

 

ドカンと上の方から音が聞こえた。どこ?

いた。あのビルだあの上に魔物らしき気配がする。

急いでビルの屋上へ上がっていくと。声が聞こえてくる。

 

『俺様を無視するナァ!』

 

誰かと喋っているの?

いやそれより話す魔物?

聞いたことがない…これは協会に報告かも。

 

「そこまでよ!」

 

『あぁ?お前も魔法少女カァ?』

 

人とは思えない人型がこちらを向く。

 

『あいつ!俺様のことを無視しやがってェ』

 

何のことを言っているのだろうかこの魔物は?

 

『この魔人様をコケにしやがってェ!お前を殺してやるゥ!』

 

魔人というのね。

新しい情報をゲットできたね。

もう倒してしまおう。

 

「ジャスティスビーム!」

 

ピンク色の光線が魔人を襲う。

 

『こんな物ムダぁ!』

 

だが弾き返されてしまった。

みんなのために耐えないと魔法少女は絶対に負けない!

 

『おらぁこれはどうダァ?』

 

闇を纏った拳がこちらに迫りかけた。

つい怖くて目を瞑ってしまった。

……あれ何も来ない?

 

「よくもウチの後輩をいじめてくれたな」

 

燃えるような赤色の髪をした魔法少女がいた。

この人はーー

 

「フエルテさん!」

 

「おう、助けに来たぞジャスティス」

 

フエルテさんはトップ5の魔法少女だ。

 

「どうして?」

 

「フトゥールムが嫌な予感がすると言っていたからな」

 

フトゥールムさんなら納得だ。

フエルテさんが来たからには勝てるね。

 

『ふん!魔法少女が1人増えたところで…』

 

「それはどうかなぁ!」

 

そう言いながらフエルテさんが魔人のお腹を思いっきり殴る。

 

『カハッ!どうして個人でそんなに力がある⁉︎』

 

そうフエルテさんはーー脳筋魔法少女で有名だから。

 

段々と殴るスピードが速くなっていきそしてついに魔人の腹を貫通した。

 

『あり、え、ない』

 

そして魔人はチリとなった。

 

「よし戻ろうかジャスティス」

 

手を差し伸べてくれるフエルテ先輩の姿がカッコよかった。

わたしもこんな魔法少女になりたいと心の中で誓い、手を取った。

 

「先ずは協会に魔人についての報告ですね」

 

「げぇ!代わりにやってくんねぇか?」

 

「ダメです一緒にやりましょう」

 

さっきの勢いから一気に意気消沈した姿が今度は可愛らしくも見えた。

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