無の魔法少女   作:ゴス

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EP:6 後の事

「ねぇ何してるの?」

 

家に特急で戻らされた部屋で立ったまま華ちゃんがスマホをずっと見ている。

そして少しずつ険しい顔になってきた。

 

「多分存在がバレたわ」

 

「え?すぐ逃げたのじゃないの?」

 

確かあと時時止めもどきまで使って逃げたのに…

 

「えぇあのピンクが居場所を発見した時に少しだけ映っていたわ」

 

「あぁ魔法少女の戦いを記録するのがここで役に立ったのか」

 

協会に入っている魔法少女の戦闘の記録は一般公開されるからね。

 

「私としては嬉しくないわ。でも過ぎたことを気にするのは良くないわね。次に活かしましょ」

 

華ちゃんがため息を吐く。

そしてそのまま椅子へ座った。

そしてカバンを漁っている。

 

「どうしたの?」

 

「何が?」

 

「え?もうこんな遅い時間なのに椅子に座るなんて」

 

「ムイ、私の本業は学生よ。宿題があるの。」

 

そう言ってすぐに机へ顔を向ける。

そして何も話さなくなった。

…終わるまで何しよう。

 

◇◇◇◇◇◇

 

「おう、待ってたぞ」

 

「座っていいわよ」

 

ソファで座っている女性が言った。

対面には赤髪の少女がいる。

 

「あっありがとうございます」

 

そう返して私は座らせてもらう。

 

「では報告をお願いします」

 

座るまで待っていた女性が早々に口を開く。

 

「今日初めて理性ある魔物と対峙しました」

 

「なるほどフエルテの言っていたことは本当だったのですね」

 

「だから本当だって言ってんだろ!」

 

「あなたはいつも報告が長引かないように誤魔化すじゃないですか」

 

「今回は自分も大事に捉えてんだよ!」

 

なんか漫才を見ている気分だ。厳格な雰囲気をしている会長が意外だね。

 

「それでジャスティス。他に何か情報がありませんか?」

 

フエルテの言い分を無視してわたしに聞いてきた。

 

「その魔物は自身のことを魔人と呼んでいました」

 

「それは良い情報ね。魔人と魔物は別と…他にない?」

 

会長がメモをタブレットにとっている。

あの時を思い返す。

そういえばあの時魔人はーー

 

『あぁ?お前も魔法少女カァ?』

 

とわたしとあった時に言っていたね。

 

あとその前に

 

『俺様を無視するナァ!』

 

とも言っていた。

これを考えてるとーー

 

「ーーわたしが来る前に他に魔法少女がいた?」

 

「!それはどういうことかしら?」

 

会長が前のめりになって聞く。

 

「それは自分も気になるなぁ」

 

やっぱりフエルテさんも気になるのか。

 

「まずどうしてその考えに至ったの?」

 

そう聞かれるとさっきのわたしの考えを話す。

 

「ちょっと貴方の動画を見てみるわ。何かわかるかもしれない」

 

そう言って会長は机の上にあるノートパソコンに視線を落とした。

しばらくは顔を上げないかも。

 

「すまんな理恵が…こうなるとしばらく反応しない」

 

「ううん大丈夫だよ」

 

「それよりも無所属か…」

 

「それがどうしたの?」

 

昔はみんな無所属だったって聞いていたからいない事はないと思うんだけど…

 

「いやそれが協会ができてから今まで0だったんだよ」

 

「え?そんなことあるの?」

 

フエルテ先輩の言葉にわたしは驚いた。

だって協会ができる前までは全員無所属だったんだよ。

 

「あぁ私たちトップ10が此処に入ったからな。その影響で此処に来るのが普通となっていたんだ」

 

そんなことがあったんだ。わたしが入ったのは今年からだから初めて知った。

 

「いたわ!」

 

会長が声を上げる。

 

「え?映っていたのですか?」

 

「えぇ貴方が顔を見上げて探していた場面でね。白い服が映っているのよ」

 

魔人は肉塊が混ざったような感じだったから白い服はありえない。

という事は実際にいるってことになる。

 

「問題はそいつが敵かどうかだな」

 

「えぇそうわね。そこが1番の問題よ」

 

確かに敵だったらこれから敵と認識して戦わないといけないけど。

 

「でも魔人の無視するなの言葉から仲良くはないと推測はできるよ」

 

「…なら期待しましょ。これからはこの魔法少女は「白い魔法少女」と呼ぶわ」

 

「わかった!」

 

「了解だ」

 

「他の魔法少女にも伝達しないと、コミュにも言っておくわ。それではもう行っていいわよ、ありがとう」

 

「ありがとうございました」

 

わたしはソファからたちお辞儀をした。

そしてすぐに部屋の外へ出る。

 

「白の魔法少女か…」

 

仲良くなれるかな?

まだ姿も見ていないけど仲良くなれる気がした。

 

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