別世界を生き抜いた女の転生サイヤ人ライフ 未来トランクス編   作:ミルク見るぜ

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ザマスの運命はいかに。

第10宇宙来訪編最後です。

2話続けてザマスの考えが大きく揺さぶられてます。
「ザマス様!その女の戯言に耳を貸してはなりませぬ!!」な方はそっ閉じでお願いします。


第10宇宙来訪④と幕間  ミミの言葉とザマスの運命

ビルス達が動向を確認次第、破壊を決めた中、

 

 ザマスは、「…」と準備していたお茶を丁寧に湯呑みに注ぐと茶菓子を付けてゴワスの元に運んできた。

ミミ達は水晶玉を凝視する。ミミは悲痛な顔で見ていた。(過去はやっぱり過去なのか…話してもやっぱり…)と俯く。界王神が心配そうにミミを見ている。そしてザマスは「こちら、大福でございます。喉に詰まりやすいのでお気をつけてください。」とお茶菓子の説明をして離れるかと思えば様子をじっと伺う。分からない人が見れば、(自分が選んだ菓子は口に合うのだろうか)と見えているのであろう。だが、ミミや、殺意に敏感なビルスには見えた。その瞳には確かな殺意があった。

 

 

 ゴワスが大福を食べた直後「ゲホゲホ」と咳き込みだし、ビルスは「あいつ!大福に毒を!?」切羽詰まったように言うが、ミミだけは「多分喉に詰まりかけただけかと…むしろここからです。前世の私…ザマスはこの後…」とミミは皆に注視させる。

 

 ゴワスが湯呑みに口を付けた時、とうとうザマスが動いた。無表情で手刀に気の刃を発動させ、ゴワスの首に落とそうとする。

 

 悟空が「やべぇぞゴワス様が殺されちまう!」と叫ぶが界王神が「あ!?待ってくださいザマスの表情!」とザマスの表情を見て叫んだ。

腕に纏わせていた気の刃が揺らぎザマスは顔を歪ませ「くっ…」と止め、刃が霧散す

る。漏れ聞こえた声はゴワスには聞こえなかったが、その様子を見たビルス達は直行する。

 

 到着するや否やビルスは「ザマス!どういう事だ?これは」と静かに詰め寄る。

ゴワスだけは「!?どうされました??」突然の事に驚きを隠せなかった。

 見るとザマスは震えていた。「ザマス…?」と問いかけると、ザマスは「見られていたのか…ああ、そうだ。私はゴワスを殺そうとしたのだ。一瞬悔やんだ結果止まってしまったがな。」と白状する。ビルスは「…で?」と話すも、

ザマスはビルスを見る事なく、ミミを見つける。

 

 彼女を凝視したまま、「ミミ、貴様のせいでだ。貴様がいなければ私は人間を憎んだままでいられた。だが、私と同じような目で、同じような雰囲気で『良い人に会える。』そう宣ったせいで気が狂いそうだった!」

「しかもおまえは、神の気を纏える!孫悟空と一緒で!!ミミ、おまえは私を謀ったではないか…!」激情をこれ程かとぶつける。

「だが、それでも、おまえの放つ気や、言葉が頭から離れない…!!」

「そのせいでゴワスを手にかけられなかった…!!踏ん切りがつかなかった…!」

ザマスは額の青筋を立て、憤怒の表情になると、

「答えろ!お前はなぜあの言葉を吐いた!?」

荒く息を吐くザマスに、ミミは目を悔やむように閉じていたが、決心したようにザマスと同じ灰色の瞳でザマスを見据え告げる。

「…ごめんなさい伝えられなくって。本当はあの時言いたかったの。人を憎くて仕方なかった時期が私にもあったの。」「あなたとして。」

「!?お前が私…??」

「でもね。『人を憎む』というのは、独りよがりの考え方だったと気づいたの。」

「だって私の前には、灯のように皆を導く人達がいたの。愛し合った人達がいたの。」

 

「そしてこんな記憶を抱えても『私は私だ』と言ってくれる人達ができたの。だから前世の考えは独りよがりの考えだったと理解できたの。だから私はあなたにあの言葉をかけたの。」

 

「あなたも悩んだでしょう??なぜ私が『良い人に会えるかもしれない』と言ったのかを」ザマスは顔を強張らせ、泣き叫ぶかのように本音をばら撒く。

「…!!ああ、そうだ。悩んださ!!分からないから狂いそうだった!だからおまえより強い孫悟空の体を奪って貴様を絶望させ、「見ろ、私の考えが正しかったのだ…!」と貴様に言ってやり、たかった…」と頭を抱え崩れ落ちた。「なのに…なぜ、おまえが、私の生まれ変わり、なんだ…!!これでは、私は、惨めでは、ないか…!!」と呟くザマスにビルスはゆっくり歩み寄り、手をかざす。

「それでも、おまえはゴワスを殺そうとした。これは事実だ。」

「ゴワス。こいつに何が言いたい事は??」とゴワスに告げる。

表情が固まっていたゴワスはふらふらとザマスに歩み寄る。そして、

「ザマス、私はお前を見ていられなくて、すまなかった。お前はずっと人間を憎んでいたんだな…」 「…」

「ミミさんのおかげで人間に対しての考えが変わり始めたかと思ったが、ずっと迷い、苦しんでたんだな」と言うとゴワスは 「破壊は、待ってください。」と庇う。ビルスはこの期に及んで…と不機嫌になるが、ゴワスは引き下がらない。「ザマスは私を殺そうとしました。ですが。責任があるなら、師として気づいてあげられなかった私にもあります。どうか…」

「ゴワス、様…おやめください…」とザマスが真っ白な顔で呟く。体は小刻みに震えていた。

 

その様子を見たミミからもポタ、ポタと涙が溢れてくる。

 

 昔ミミを救ってくれた人を思い浮かべ、前世のブラックとしての自分を思い返していたら、悔しくなった。(前世の私は、なんで、あの人を断ち切ったの??こんなに思ってくれた人を…)と遅すぎる後悔を抱いたのだった。ゴワスは、ミミを見て、「あなたは、ザマスとして、自分のようになるなと、私の弟子に言ってくれた。だから、ここでザマスは踏み止まってくれた。」「ありがとう。」

 

ミミは「う、うう…」とゴワスの言葉に首を横に振りながら、「私は、私として、思った事を言っただけです。でもあなたはザマスを救おうとした。こちらこそありがとうございます…」と頭を下げた。

 

 ビルスはザマスとゴワス、そしてミミのやりとりを見てかざしていた手を下ろす。「…はぁ、ラムーシに任せるか…僕的には破壊してもいいけど、あいつに任せた方が面子も立つか…おい、ゴワス、お前が甘いやつで良かったな。ただ、界王神候補からそいつを外しとけ。もう弟子を入れるんじゃないよ」と気が抜けたみたいな雰囲気でゴワスにそう告げると、ミミをチラッと見て肩を掴む。ミミが「?」と顔を上げた際、ハンカチを顔に押し付けた。ミミが「んぶ。」と言った直後、「おい行くぞウィス。出発だ。」と言い、出発した。ザマスはミミの背中をただ見ることしか出来なかった。混ぜこぜになった感情を抱えたまま。こうしてザマスは師弟関係を破棄され、第10宇宙破壊神ラムーシの監視下に置かれることとなる。

 

 戻る道中、ミミが泣いた事でまだ頬を赤くしながらもビルスに「なぜ、破壊を一度おやめになられたのですか?」と尋ねた。ミミはビルスは性格上、罪は罪と線引きが出来る神と知っていたからだ。ビルスは面倒そうに「別に。ただ…破壊するのが気に食わなくなったからね。」「それに第10宇宙のあれそれに別の宇宙の神が首突っ込むの、野暮だしね。」とサラッと言ってくれたおかげで、ミミは「そう、ですか…」と呟く他なかった。ただ、ハンカチを見て(それでも、破壊されなくて、良かった…ありがとうございます…)と内心感謝を告げたのだった。

 

 元の世界でザマスの凶行を止めた事で、ゴワスとザマスは師弟関係の破棄及び、ラムーシの監視下に置かれただけで済んだ。ザマスの憔悴しきった様子を見て、ビルス達はブラックは「悟空達のいるこの世界」では、生まれないと判断したが、

ミミの情報通りなら、時の指輪の効果でブラックはまだ未来の世界にて存在する事になる。その存在確かめるのと、もしいたらリベンジという事で、「今度は仙豆をしっかり持つわ!あんた達だけじゃ心配よ!!というかミミが一番心配!タイムマシンは私が見るわ!」とブルマに言われた事でブルマも一緒に未来に向かう事になった。

 

 

 

 

 

 

道中

 悟空は「そうかな??ミミ、ザマス様とゴワス様のやり取りでさっき泣いてたし、大丈夫じゃねぇか?」と言い、ミミも、ザマスとゴワスの様子を伝えた上で、「え?そんなにヤバめだったの?トランクス」と言うことで、トランクスは「ミミさんはもっとブラックに狙われてること、自覚してください!!」と声を上げていた。ミミは困惑した顔で、「えー…??ブラックについては、変なこと言われただけだよ??大した事なかったよ?」と言うが、ブルマは「ほんとうに〜??」とジト目で見つめる。「ほ、本当だって!!」と慌てるが、悟空からなんと、「でもよ大切な情報かもしんねーじゃん言っていいぞ。オラ、笑わねえからさ!!」正論言われ、応援されてしまう。

 

 ミミは「ぜ、絶対嘘だ…」と頭を抱えたが、トランクスからも「その後、ブルーじゃない色の気、纏ってましたよ!?」言われてしまい、自覚のないミミは更に首を傾げることになった。「な、謎の気?話を聞かされたから…?」とあらぬ方向に考えてしまい、悟空が「んじゃ言っちまえよ。」そう言ってミミが首をぶんぶん横に振り、揉めていると

ベジータは、「そんな事はもうどうでもいい!コイーダ!変な気起こすんじゃないぞ!」そう釘を刺す。

ミミはムッとして、「私、あいつらにつく気ないんだけど??」と反論するが、ベジータは「ふん!その気がなくともだ!」と腕を組んで言う為、

ミミは不器用な心配を受け取り、「ま、確かにね。」と顔を引き締めた。だが、悟空がまだ「やっぱ言わねぇの??」と聞きたそうにしていたから、「…ほんとうに言わないといけない…?」呟くとトランクスも「ブラックがミミさんに対して後少しで神の自覚を取り戻すとか言ってたんですよ!!言ってください!何を言われたんですか!!」と食い付く。ミミは真っ赤になりながらも、「…わ、わかったわよ…笑わないでよ…」と決心し、

 「あ、あいつは、得意気にいかに私がザマスである事を演説してたもんだから、(お前が前世なんだから知ってるわ)とか思ってたらいきなり、顔を近づけて、「おまえはザマスだ、我らは良き隣人として会う運命だったのだ」って言い出したのよ…。」

「し、しかも、私の顔を見て勝手に判断して、ニタニタ笑顔で「ようやく受け入れたな。同胞よ。」とか言い出したのよ…」

「キモかった…満足!?これで!!」と言ったのだった。ブルマは「やばぁ…ブラックは仮にも生まれ変わった自分に言ったんでしょ?やばいわ…」と鳥肌が立っていた。ミミはうんうんと頷き「そう!それよ!前世の記憶がある私からすれば痛い思想だよ!!

えーんブルマぁブラックきもかった…」と項垂れブルマに「はいはい、災難だったわねぇ。」とヨシヨシされる。女子会で勘違い男に付き纏われた話をしているようなテンションで呟いていた。

悟空は「へー、運命??チチも、「結婚する約束できたのも運命だべ〜」って昔言ってた気がすんけどそれと一緒か??」と思い返しており、ミミはいちいち、「そういう運命じゃないの…チチちゃんの素敵な思いと一緒にしないであげて…」と突っ込む。

トランクスは予想外の言葉に「そ、そんな事、言われてたんですか…」とブルマと同じく鳥肌が立つ。ミミは「だから、(こいつ、もうダメだキモい)と思っていたのが、顔に出てたみたいでさ、虚無顔だったんだと思うんだけど、あいつ、「受け入れてくれたんだな。同胞よ」と言い出したのよ…勘違いだよ!!呆れてたんだよ!前世の自分の思想に!!」と叫ぶ。

ベジータは「俺よりかはいいではないか。」となぜかフォローしたのだった。ベジータの脳裏には「ビンゴダンス」浮かんでいた。ビルスが地球を破壊しないようにする為とはいえ、あれはあれで皆の前で慣れないダンスを全力で披露する羽目になったのがとても恥ずかしかったのだ。ミミは「あれ、でしょ。それとは違うのよ…前世の黒歴史を本人自らに朗読されてる気分だったわよ…」真っ赤な顔を手で覆ったのだった。

 

 




《悟空がいる本編世界》のザマス様、生存確定です。

ザマスがミミに裏切られたと考えながらも、その言葉に引っかかってしまい、
一度は計画を実行する事を躊躇します。ここが分岐点です。

ただ、《ブラックが生まれた世界》では、ミミはもう一度来なかった。だから、
一度揺らいだ『ゴワス殺害』を実行させ、ミミの言葉を考え続け、未来ザマスを引き入れたが、未来ザマスもブラックにとって「良い理解者」だったが、悟空の体を得て、ブラックの気を探知する力が高まった事で、ミミの奥にある自分の魂の気を探知してしまい、

「なるほど、ミミは、もう一人の「私」だったのだな。だから私の計画も予見していたのか。たしかに私にとっての「良い人」だな。ならば転生、したのか。」

「だが、おまえは人間の思考に取り憑かれ、人間として生きている。なら、その思考を屈服させるのではない。」
「救ってやらねば。なぜなら我らは「会うべくして会った良き隣人」「全てを理解しうる同志』なのだから。」

と考えを変質させてしまったのでした。夢色が強いって?ブラックは救済のつもりで動いてます。強いて言うなら、ミミのビルス様との関係性、かな?
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