別世界を生き抜いた女の転生サイヤ人ライフ 未来トランクス編 作:ミルク見るぜ
やはりブラック様、怒りによって少し進化しましたね〜
ミミはどう対応するのか…
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ベジータがブラックを圧倒した。(うん、記憶通りだ。ベジータの方が強くなっている。)
ミミがその様子を上空から見つめていた。
ベジータの横に降りると「流石ベジータ、やるね。」と言う。ベジータは鼻を鳴らすと「今までの借りを返してるだけにすぎん!!」と叫び、再びブラックに突っ込み、特大気弾をぶつける。
瓦礫から飛び出したブラックは(なぜ、なぜ奴らはこれほどまでに強い…!?ん、そうか。そう言う事か…)ここで、ベジータとミミに共通点を見つける。「く、くっくっ…分かったぞ。貴様らの力の源は、怒り。だな?」ベジータは無言だったが、ミミが「それが?どうしたの?」と言う。ブラックは「息子や仲間が傷つけられたことで、貴様らは怒りでパワーに変えた。単純な話だったが、人間にしか思いつかんおぞましい方法故に俺は見過ごしていたようだ。」(ミミ、そうか、今理解した。おまえはもう人間に身をやつしていたか。心から人間として生きているのか。だから、俺をこれほどまでに拒絶するのか…。なれば、殺し、俺の正しさを証明しよう。引導を渡してやる。)内心でもそう話すと右手に気の刃を作り出す。
「そうか、怒りか…」「人間への怒り。それを見逃す神への怒り、そして、その人間風情に敗北した無力な自分への怒り…」そう言いながら気の刃を左の手のひらに突き刺した。
ベジータは「な!?」驚いた表情をしていたが、その隣でミミは(ああ、あの時のか…そうね。最後の無力な自分への怒りには同情するかな。けど。それ以外はただの独りよがりだ。)と静かに評していた。ブラックは無表情なミミに(恐れたか?貴様が最初に俺に見せた怒り。俺も手にして、貴様を殺す事にしよう。)口角を上げながら気の刃を左手に押し込んで行くと、
突如、気の刃を掴んだ。溢れた赤桃の光からなんと、大きな鎌が現れた。
それは命を裁く死神の鎌のようだった。
赤紫色の気を纏ったそれを見たミミがベジータに「気をつけて、あの鎌、ただの鎌じゃないよ。」と話すと「そんな事は分かっている!」と叫ぶ。ブラックは「怒りという力を身につけ、更に俺は強くなったぞ…貴様らは怒りで強くなると言うのなら、この世の怒りを持つ俺こそが最強だ。」くつくつ笑うが、ミミにはその芸当は通じない。真顔で「あっそ。なら、同じ土俵に立ってあげましょうか。」と告げる。「怒るぐらいで最強名乗れるなんて、面白いわね」とミミは瞬時に鎌を創り出した。
こちらは桜色に近い鎌だった。
ブラックが目を見開いていると、鎌を突きつけ「さて、戦いましょうか。」と淡々とブラックを見つめ宣言した。
ブラックは体を震わせ、「調子に…乗るな!!この俺の怒りがどれほどのものか、その身に刻みこめ!!斬!」と叫ぶと鎌をふり、
気弾を打ち出す。ミミはすぐ切り裂く。が、ベジータは後ろを見て驚く。なんと、切り裂かれた気弾が爆発したかと思うと、空間にヒビが入ったのだ。その色はブラックの全てを表しているかのような、禍々しい黒と桃が混ざり合っていた。
ベジータは「なんだ!あの空間は!」とブラックに尋ねるが、「さあ?俺にも分からん。どこかの宇宙と繋がっているのか、遥か未来か過去か…あるいは、俺が抱え込んだ底なしの怒りかもしれん。ふっふふ。俺の強さは俺自身の理解を超えて、更なる高みに至りつつある。」怒りによる高揚感からか、自分の力に再び酔いしれ始めていた。ミミは、(あの空間、めんどくさい事になるわ…)そう身構えていた。
作り出した空間をザマスも得意げに見つめていた。「ふふ、はっはっは。強敵との戦いが更に私達を高みへと連れていってくれる。あれぞ万物の力の証明。あれぞ神の力。そう思うだろう、孫ご」ブラックの力にご満悦に振り向く前に「隙ありだぁぁ!」悟空が懐に入り、殴り飛ばす。
ミミは空間を見て、(あの空間からは確か…ブラックの分身作成と気をグチャグチャにさせる力があったはず。ブラックに全員足止めされたらザマスを止められなくなる。それは避けたい。)と前世の記憶からすぐに空間を切り裂こうとするが、「どうした?随分と余裕があるようだが?」ブラックが迫る。ミミが鎌ですぐにガードし、反撃に転じる。ベジータに「どうにかしてあの亀裂、なくして」告げたが、ベジータからは、怒り気味に「コイーダ!あれは貴様が一番知ってるだろう!?貴様が壊せ!後俺の獲物を横取りするな!」と割って入られ、再びブラック対ベジータの戦いになる。
ミミは舌打ちすると、亀裂に向かう。亀裂が無限にブラックの分身を生み出し更に気の流れをでたらめにしてくる。そのせいで悟空達が瞬間移動で移動できず、分身達に足止めされ、トランクス達が危機に追い詰められてしまう。
なんとしてもミミは亀裂を無くそうとした。が、亀裂は不安定である。壊したら、広がってしまうかもしれない。何せ作り出したブラック本人、自分の前世ですら、あの空間を完全には理解していなかったのだ。自分の力も恐らくブラック由来。下手に刺激するわけにもいかない。
頭を捻っていると、ふと、あることを思いつく。「そうだ。壊したんだから直せば良いんだ。」とミミはあたりを見渡すと、界王神達がまだ残っていた。ナメック星のドラゴンボールを探して欲しい。そう伝えていたが、ゴワスがザマスの様子を見届けたいと言って残った。この判断は、かなり危険すぎる賭けだったが、好都合だった。
ミミが「界王神様!ゴワス様!!」と降りてくる。界王神が「ミミさん!!あの空間は!?」と尋ねるとミミは「存じ上げません。」「知らないって!?」と界王神が口をあんぐり開けた。「いや、あの、前世、ブラック本人ですら分からないやつなのですよ。私にはもう理解を半ばあきらめてます。」ゴワスは「…」と考え込む。「ただ、多分壊そうと動けば亀裂なので広がる可能性が大いにあります。そこで、修復をお願いしたく思います。」
すると考え込んでいたゴワスから、
「うむ。確かにあの亀裂は空間の裂け目なのだ。ザマスの力により変質しているようだが。」と告げられた。
ミミはホッとした。界王神達は宇宙の管理者。裂け目を直せる方法や知識があると踏んで、
聞いて良かったと思っていたが、次の言葉が大きく突き刺さる。「あれを神秘と言うのは些か 大げさではあるが、これもまた、師匠であった私が教えられなかった事への責任であろうな」と俯くゴワスに
ミミは色々抱えた複雑な思いから両膝つき「返す、言葉もございません。私の知識不足ゆえです…」落ち込む。界王神は慌てるが、ゴワスは「だからこそです。ミミさん、私はあなたに感謝しております。」と告げる。その言葉にミミは首を傾げる。
「あなたがザマスに色々話してくれたおかげで私は生き、ザマスも更生できる道の入口に立つ事が出来たのだ。前世であるザマスの記憶に悩みながらも前を向く姿勢に私は心を打たれた。この問題は本当は私とザマスのものであったのに…感謝しかあるまいよ。」穏やかにゴワスは笑った。
ミミはその温かい元師匠の言葉が胸に沁み、どこか焦っていた心を落ち着かせてくれた。そのおかげで涙腺が緩み、瞳が潤み出す。(ああ、この人は本当に弟子思いな人だ…)と俯くが、ミミは頬を叩き、立ち上がるのを見て、ゴワスは頷き、「裂け目の事は私達に任せ、ミミさんあなたはザマスのところに行ってください。」と告げる。ミミは微笑みながら「はい、もちろん」と赤薔薇の気を纏いブラックの所に向かった。
一方 トランクス達は、悟空が忘れていた壺がタイムマシンのブラックからの気弾の直撃により生じた衝撃で割れてしまったため、ブルマはタイムマシンの修復、トランクスは壺の修復を行い、マイが見張りを行う事になった。ブラック達は悟空達が止めてくれる。そう信じて。だが、「嘘、でしょ…?」マイは見つけてしまう。悟空に対峙していた筈のザマスがこちらへ向かって来ている事を。
「なぜザマスが!?」マイの報告を受け、トランクスは驚いていた。最後に見たのはブラック達が悟空達に釘付けになり、戦う瞬間である。ザマスは不死身ではあるが、悟空の攻撃力では簡単に足止めでき、更に魔封波でザマスを封印する手筈だったからだ。なぜフリーになってしまってるのかは分からない。魔封波を練習した悟空が何らかの原因で足止めされている事を考えるとザマスをトランクスが封印するしかなかった。
トランクスは急いで魔封波を練習しだすが、どれも…「魔封波!」「魔封波!」「魔封波!!」とポーズは外れ、なぜか、戦隊モノのようなポーズになってしまった。「何も起きないわね」とブルマが動画を撮ってる事を思い出し、見せた。ピッコロが魔封波を成功させている動画を見たトランクスは「ポーズ違うじゃないですか!!」と突っ込むが、ブルマは「案外良かったじゃない」と軽くスルーするとマイに動画を撮った携帯機を渡し、「私がどうにかするから魔封波を習得しちゃいなさい。」と時間稼ぎを宣言し、ガレージから外に出た。
空間の修復を界王神様達にお願いしました。
界王神様達が単なる説明役に原作はなっていたので、こちらでは、界王神らしく空間をどうにかしてもらいます。え?天使の役目じゃないかって?破壊神様がいないのに、どうしようもないし、何かを作り出すだけじゃないでしょう?と思いまして。
ではまた。