別世界を生き抜いた女の転生サイヤ人ライフ 未来トランクス編   作:ミルク見るぜ

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仕事をしていたので、久しぶりの更新です。


ブラックに負けたミミさん。さてどうするのか。しおり登録ありがとうございます


合体神の誕生  ミミ、絶望からの再起

ブラック対ミミの戦いがブラックの勝利に終わった十数分前。

 

ザマスは悟空の包囲を振り切り、トランクス達の元へ向かっていた。トランクス達を始末し、悟空達を絶望に叩き込む為だ。ガレージに到着しようとしたその時、

 

「ん?あの女は…」

 

一人の青い髪の女が歩いているのを見つけた。ブルマである。ブルマの前にザマスは降り立った。ブルマは急に現れたザマスに

 

「ひぇぇ!!」後ずさる。

 

一歩間違えると瞬殺されるのは目に見えている。時間稼ぎも、タイムマシンの修理も出来なくなってしまう。それでもブルマは、汗を垂らしながら、息を吐くと、ザマスの元へ向かい、そして

 

決死の色仕掛け作戦に出た。

 

「うっふーんザマスさまぁ❤︎」

 

ブルマはザマスの体に身を寄せ指で胸元をくるくるとなぞる。ザマスは不快感から、顔に怒気を這わせる。人間ごときが神に簡単にしかも色仕掛けを試そうなど言語道断。表情で分かるほど不愉快な様をみせる。

それでもブルマはどうにかして、命を繋ぐため、トランクスが魔封波を習得する時間を稼ぐため、言葉をつむぐ。

 

「私を神様のお嫁さんにしてくれる?❤︎」

 

身をくねくねさせてみたり、

 

「もしかして、あなたに付いていったら私、女神様って呼ばれちゃう?❤︎」

 

なんて言ってみたり、とにかくザマスの気を引こうとしていた。

 

言葉一つ一つが癪に障り、ザマスの額に青筋が浮かぶが、ブルマは必死になっており気づかない。

 

「あーん❤︎私、イケナイ恋に堕ちちゃいそう❤︎」

 

自分の美貌を活かしてザマスを誘惑するが、そもそもザマスは自分しか好きではなく、人間は害獣扱いである。チラッとザマスの顔を伺ったブルマは効果ないどころか、結果的にザマスを更に怒らせた事に気づき、離れようとしたが、

 

「ひゃあ!!」

 

胸ぐらを掴まれ吊し上げられる。

その直後、魔封波を身につけてトランクスが駆けつける。

 

「あ…!はぁ、はぁ!」

 

目の前に見た光景に頭が真っ白になった。瞬間、

 

(トランクス、あんたは逃げて!生きるのよ!!)

 

未来ブルマがブラックに胸ぐらを掴まれ、トランクスの目の前で最期を迎えるシーンがフラッシュバックする。

「よくも…!」と剣に手をかけ叫ぶトランクスに気づいたザマスは、にやりと笑い、

 

「ほう、探す手間が省けた。」

 

ブルマを投げ捨てようとする。

 

「よくも!よくも!!はああああ!!!」

 

"超サイヤ人怒り"になり突っ込むが間に合わない。

直後、ザマスが吹き飛ばされ、ブルマが誰かの腕に抱き抱えられる。

 

「貴様、良くもブルマに触ったな。生かしてはおかんぞ。」

「父さん!!」

 

トランクスは嬉しそうに叫ぶ。そう、今回は父ベジータが助けに来てくれたのだ。

 

同時にザマスは不機嫌そうに起き上がる。

 

遅れてやってきたマイがトランクスに「準備できてるよ!!」と言い聞かせた事で、トランクスの表情が引き締まる。

それを見たザマスが余裕がある表情で、

「ほう、どんな準備だ?」と身構える事なく立っている。

ブラックとは違い、ザマスは不死身である。攻撃は全て無効化できる。だが、それこそが最大の慢心となっていた。

トランクスはキッと顔を変え決心した。

 

(やってやる。やってやるんだ!!ここでやつを封印してしまえば!!)

 

 

ザマスが「ん?」と違和感を感じた直後だった。

 

「魔封波ぁぁ!!」

 

トランクスが手をかざすと、周りに竜巻のような気の流れが発生した。

 

マイは「わぁ…」と成功を確信し、

 

ベジータは『それでこそ俺の息子だ』と言わんばかりの笑みを浮かべる。

 

「なんだ?」

 

ザマスは何かに引き摺り込まれる感覚を覚え、引き伸ばされるように気の流れによって壺に引き寄せられる。気づいた時はもう遅かった。

 

「ああああ!!!」

 

ザマスは流れに逆らえずに壺に封印された。マイはすかさず蓋をし、札を貼る。

 トランクスは息を整えると、

「マイ!俺、やったよな!」

成功したか確認した。

 

すぐさまマイが

「うん!トランクス!やったよ!」と壺を持って駆け寄る。

 

ベジータも「ふっ流石だな。」珍しく褒めた。

 

そして希望が連鎖するかのようにブルマが夫の腕の中で目覚めた。

 

 

だがそれでも未来を覆う絶望は再びトランクスに牙を剥く事になる。

 

 

誰もが成功したと思ったその時、鈍器のような音が響く。マイが赤黒い厄災に吹き飛ばされてしまった。

 

衝撃で壺が空中を舞い、赤黒い影はそれを蹴り砕いた。

 

瞬間、封印されていたザマスが、煙と共に復活する。そう、この影はブラックだった。

寸分遅れて悟空、更には意識がないミミを抱えた界王神とゴワスが現れた。

 

界王神とゴワス、悟空の活躍で、ブラックが作った裂け目は消えたが、代償にブラックを抑えこんでいたミミが重傷を負い、ブラックのザマス救出を許してしまった。

 

結果、ミミが恐れていた事が起きようとしていた。ミミがみじろぎ重たい瞼が開く。

「う、ふぅ…あれ、ここは?」

視界にぼろぼろのブラックと息を荒げるザマスの姿が入った。

 

(しまった…私が負けた、せいで…)

 

ミミの顔が苦痛に歪む。ブラックは

 

「何があったのだ。お前は不死身だろう??」

 

ザマスの様子に困惑を見せる。ブラックはザマスの気に異変を感じ取り、この場に駆けつけたが、まさかザマスが封印されたとは思わなかったのだ。

 

ベジータがミミの様子を見て、

「負けたか…くそったれが」舌打ちする。

ミミは泣きそうになりながら自分を責め立てる。

 

「私が、あいつの命乞いに止まったせいで…後一歩だったのに…!!」

 

「ちげぇぞ。多分オラだって足を止めてしまってたさ。あんなボロボロなブラック初めてだぞ!」「よしオラが倒してやっからな!!」

 

悟空がミミを元気付けるように告げる。ベジータもそっぽを向きながらも

 

「ふん。それにトランクスもしっかり魔封波をやり切っていたぞ。」

「俺も最後、隙を見せてしまったがな…くそ…」

と正直に伝える。

 

実際ザマスもブラックも後一歩で撃破寸前だったのだ。それだけにこの状況は、最悪の一言に尽きた。

 

「……悟空…ポタラ、壊して…あいつらの」

 

 

ミミは小さく虚な顔で呟く。悟空はその顔を見て表情を引き締める。ブラック達はその間、下を見ずに議論した。

 

 

 

「や、奴らは危険だ…この不死身の私ですら封印する術を持っている。我々は侮っていた…!」

 

ザマスは焦った表情を見せる。ふとブラックのぼろぼろな様子が目に入り、動揺した。

 

「お前のその様子は…あの女に追い詰められたのか…!!」

「やはりこれ以上は太刀打ちできん!」

 

撤退しようと結論を早める。

ブラックはミミに勝てたもののそれでも傷だらけの体を押さえた。だが焦るザマスを言い聞かせるように、

 

「案ずるな。我々には最後の手段が残されているではないか。遊びは終わりにしよう。」

 

焦りを全く感じない静かな表情でザマスに告げた。

その手段に思い至ったザマスは落ち着きを取り戻し、笑みを見せる。

 

「そ、そうか。あれか。」

 

議論を終わらせ、ようやく悟空達を見た。

ブラックがミミを見据えながら 

 

「神を冒涜する愚かな者に罰を…」

 

ザマスがトランクスを見下ろしながら

 

「機は熟した…というわけだな。」

 

二人の耳に付けたアクセサリー、ポタラが輝く。

 

「人間共よ。」「我々の真の輝きに平伏せ…!」

 

言いきった直後に悟空が瞬間移動し、ザマスの手元にあるポタラを破壊しようと拳を振り抜こうとしたが直前に回避される。ブラックは絶望するミミを見て、生きていた事になぜか安堵を感じたり、仕留め損ねた悔しさがあったり複雑な思いがあったが、それでも

 

(そうだ。その顔だ。それを俺は見たかったのだ。)

 

ミミの心がようやく折れ、屈したと思い、歪んだ笑みを浮かべた。

 

そしてザマスがポタラを隣の耳に付け替えブラックと対にした瞬間、ザマスとブラックの体がぶつかる。激しい光の中で二人が回転しながら合体し、一つの存在が生まれようとしていた。

 

『我が姿は正義…我が姿は世界…』

 

光が剥がれ羽化するようにその姿を見せていく。

 

『崇めよ。讃えよ。この気高くも美しい。不死にして最強の神…』

 

 

言葉を切り、新たな神はゆっくり目を開く。

 

 

『ザマスを』

 

 

 

 

 

 

ついに恐れた事が起き、ミミははっきりと青ざめた。

(最悪だ…!!ここまで頑張ったのに……!)

 

「悪りぃミミ!ダメだった!」

 

悟空が叫ぶもミミには届かなかった。

ベジータが鼻を鳴らすとブルマを下ろし、

早速殴りにかかるが、ブラックとザマスが合体した存在、

『合体ザマス』には当然効かなかった。むしろ、合体ザマスは眉をひそめただけですぐ

『羽虫ごときが、みくびるな。不敬だぞ』

ベジータを蹴り飛ばす。ベジータが大きく吹き飛ばされるのを見て

 

「ベジータ!!」悟空が叫んだ。

 

合体ザマスは

『ふふふ、感じるぞ…二つの力が溶け合っていく。我こそが全てだ…!』

 

体を抱きしめて酔いしれる。すぐに界王神が

「ブルマさん!ミミさんに仙豆を!」

ブルマも頷き、あげようとしたが、ミミは一瞬躊躇した。

 

「も、もう、無理だよ…。勝ててもあの未来になっちゃうんだよ…?」

 

手が動かない。涙が滲み始めた。

 

「ミミさん…」

 

トランクスは励まそうにも言葉が選べない。それだけミミの絶望が分かってしまったからだ。ここまで自分達を助けてくれた人がとうとう折れかけてる。何も言えなかった。

だが、ブルマが真剣な表情で

 

「ここまで来て諦めるわけ!?むしろここからじゃないの!?」

 

「!」ミミは見開く。そうだ。こうなってもまだどこかであの未来を防げるかもしれない。今、諦めたらトランクス達は救われない。ミミは気づかせてくれたブルマに感謝を告げた。

 

「…ありがとうブルマ。」

 

ブルマは「そうよ。あんた、孫くんも、ベジータも諦めてないのに、勝手に諦めないの!」元気付けるように笑う。

ミミは頷き仙豆を食べた。回復し、ここまで守ってくれた界王神に「感謝いたします。」と言うと

 

界王神は「い、いえ!私にやれる事があれば!」照れながら返事をした。

 

トランクスは心配そうに近づく。

 

「ミミさん…大丈夫ですか?」

 

ミミは周りからも分かるぐらいブルマに言われるまで絶望していたからだ。

ミミは顔を落とす。

 

「正直、心は大丈夫じゃない。」

「でも、」「ここで諦めてたら救えない!!」

 

足を踏ん張り、前を向きなおす。

ミミは超サイヤ人マゼンタに再び変身し、

合体ザマスに突っ込んでいった悟空の助けへと向かう。

その背中を見たトランクスは

 

(絶望していたはずなのに…本当に強い人だ。オレも諦めないぞ!!)

 

そう決心すると、

ブルマ達を安全な場所まで一緒に避難させたのだった。

 

 

 

 

 




ようやく合体ザマス様の降臨です。


ザマスの人間を排除する思想と、ブラックのミミに対する執着及び偽物として扱おうとした感情が混ざり合うこの神はどうなるのでしょう。

では。
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