別世界を生き抜いた女の転生サイヤ人ライフ 未来トランクス編 作:ミルク見るぜ
ミミ氏、第10宇宙来訪します。
しっかり変わるのは次回からですね
今回はザマスとゴワス様がミミや悟空と遭遇します。
ザマスにはどう映るでしょうか
トランクスが悟空達の安否を心配する中、
「ザマスってやつは、どんな感じかな?つぇぇんだろ?オラわくわくしてきたぞ!!」ウィスのワープ飛行で第10宇宙に向かっていた。一瞬手を離してしまい、悟空は慌ててミミの肩、ビルスの首根っこを掴む。「わ、わぁ、暴れんなって悟空!!」と叫ぶミミ。そしてビルスも「な、何するんだ!!」と怒鳴る。「わ、わりぃ。つい、興奮しちまって…」申し訳なさそうに謝罪した。
ビルスは呆れた顔で、「ミミは、わかるけど、おまえは連れていきたくなかったんだ…」とぶつぶつ言っていた。ウィスは「まぁ、調査の一環、ですからね。」と呟くと、ザマスの情報をかいつまんで話し、前世が本人だったミミが頷くと、悟空は「おーそんなに強いんか!!だから、オラの体でも使えたんだな。」ザマスの戦闘技術に感嘆していた。嫌な予感がしたミミは「悟空、言っておくけど、見るだけ、よ。」と言うが「えー手合わせしてぇよ。」と悟空は言う。「…拗れそうだからやめて、本当。」と肩を落とした。
実は、悟空がビルス達に、ブラックの気とミミの気が似ている事、ミミの前世であるブラックの変身前が「第10宇宙界王神見習いザマス」だった事を踏まえ、第10宇宙に乗り込ませて欲しい事を頼んだ。ビルスは苦虫を噛み潰したような顔だった。なぜなら自分達だけで向かい、ザマスがミミの情報通り黒だった場合、破壊しようとしたかったからだ。だが、この事件の重要参考人になったミミが「私も、会ってみたいです。私の前世だから、もしかしたらこの世界だったらまだ変わる事ができるかもしれません。ただブラックがあの指輪をはめていたので、分かりませんが…」と話した。ミミが揺らぐ事も考慮したが、ミミのまっすぐな目や、ウィスからのザマスとミミ、そしてブラックの気に通じるものがあると言う情報により ビルスはとてつもなく悩み、首を傾げるも、
渋々ミミも連れて4人で第10宇宙に行く事になった。
その頃、第10宇宙では、ザマス達がお茶会を開いていた。黄色い空と大樹の下、ザマスが入れたお茶を飲み、ゴワスは「心が清きものが入れたお茶は美味しい。これからも精進し、心身を鍛え、人間の営みを見守り続けるのだ…」と評価すると、ザマスは意を決したように常に考えていた事を口にした。「人間とは、本当に守るべき、なんでしょうか。」「…続けてみよ。」ゴワスがそう促すと、ザマスは「これまで界王、そして界王神見習いとして、数多くの人の営みを見てきました。」「…栄え、争い、そして滅びる。それを永遠に繰り返す。」「私にはそれがとても愚かな事だと感じられるのです。」と切る。ゴワスはお茶が濁る様子を見ながら、「…それが人間、というものだ。」と告げるとザマスは椅子から立ち上がり、「愚かな争いや過ちを繰り返す存在は、守る価値があるのでしょうか!」「いっその事、我々が誤った営みを終わらせるべきではないでしょうか!!」感情が昂っていた。一旦お茶会を切り上げたゴワスは「界王神や、おまえがかつて務めた界王の役目は『創造』だ。直接手を下す事ではない。それは理解しておろうな。」ザマスは頷くが、それでもなお、「…しかし、人間の過ちを黙って見過せと仰るのですか…!!」と尋ねる。「見過ごす、と言う事ではない。見守り、育む事が我々の立場。直接手を下す事を許されている存在は破壊神のみだ。」と告げるとザマスは「……」と無表情になり目を閉じた。
そんなザマスに「良いか、ザマス。己の立場をわきまえよ。そして、人間を知るのだ。」と諭す。ザマスは立ち止まると難しい顔になり、眉を顰めていた。しかしゴワスに「ザマス!」と呼ばれると渋々というような表情で「…はい。」と頷いた。
すると上空から光の玉が降りて弾けた。中にいたのは、ビルス達である。悟空はその時、手を離しており、そのままの姿勢で墜落したが、同じく手を離していたミミは「よっ。」と上品に降りていた。最初から姿を現し、ザマスを刺激するより、離れた所から観察する事を選んだのだった。「やぁ。」と手を上げて挨拶するビルスにゴワスは「これはこれはビルス様。」とお辞儀するとザマスも続ける。そして、ゴワスは「こちらの者は私の弟子のザマスです。」と紹介した。ザマスは「ザマスです。以後、お見知りおきを」と再びお辞儀した。
背丈は高く緑の肌に芯人特有の尖った耳、白髪をモヒカンにしたような髪型に、精悍かつ整った顔つきをしていた。遠くから息を殺して見ていたミミは(あ、私の前世だ…まだそんな暗くないな)と考えた。すると悟空がザマスを見つけて突っ走ってしまい、それを見たミミが慌てて草影から飛び出して悟空の道着を掴み、「悟空!走り回るなってぇぇ!!」と小声で叫ぶ。が、ザマスの前で悟空が急ブレーキをかけた為、ミミが前へ放り出され、ザマスの横を通り過ぎ、「わぁ!!」とコロコロ転がっていく。ザマスは急に現れた悟空や、横を通り過ぎたミミに(に、人間…!?それも、二人も…!?)と内心驚く。悟空はザマスの様子に気づいていないようで、「あんたが、ミミが言っていたザマス様か!!」と笑う。ザマスが(な、なぜ人間が私の名前を知っている…?)と理解が追いつかない様子にウィスが口に手を当て、「…この感じ、悟空さんやミミさんに会うのは初めてのようですね…」と小声でビルスに告げ、ビルスも頷く。ミミがよろよろと起き上がり、洋服についた埃を叩いてウィスの近くに来た事を見て、ウィスから悟空は「ほら、ちゃんとご挨拶してください。」と言われると「あ、そうだった!」と叫ぶと姿勢をまっすぐにし、「孫悟空!初めました!!」敬語ではない敬語で挨拶し、ザマスは怪訝な顔になる。ウィスは「冷やし中華じゃないんですから」と口に手を置いて笑い、ビルスも「ぷっ」と噴き出す。ミミはあんぐり口を開け、(なんちゅう挨拶してんの!悟空ぅ!!)と内心叫ぶ。その後も悟空は「本日はお日柄も良く、足元が悪い中、本当つまんねーもんです!!」とばっといきなりお辞儀した為、ザマスが一歩後退りした。神々に向かって行っているとは思えない挨拶と、馴れ馴れしい態度。ザマスの価値観からすれば、それは到底相容れない不敬極まりない存在であった。ザマスの表情は僅かに歪むが悟空は「ひひっ」と笑い、挨拶が成功したと思っていそうだった。
ザマスの表情を見たミミは一歩前に出る。ゴワスは「おや、そちらの方は。」と尋ねる。ビルスは「ご挨拶なさい。」と告げたのを見計らい、ミミはゴワスに「初めてお目にかかります。私はミミと申します。破壊神ビルス様の寛大なご厚意により、宇宙を見聞させていただいています。この度は挨拶をさせていただけた事、至極光栄に思います。」と片膝を下ろし、恭しく頭を垂れて口上を述べる。ザマスは「ほう?」と呟きながらも、ゴワスが「よろしくお願いしますぞ。はるばる第10宇宙まで良く来てくださった。」頭を下げた為、慌ててザマスも頭を下げる。(なんだ。この雰囲気は、人間にしては妙だ。完璧に礼節をわきまえているだけではない。違和感がある。以前、神に仕えていた者、なのか?いや、違う…まるで)とミミから目が離せなくなっていた。
ウィスは「この二人は第七宇宙の第4032の緑の877惑星の、」と言う前に被せるようにビルスが「そう!『地球』というグルメな星に住んでいるサイヤ人達だ!!」と告げた。ザマスは「サイヤ人!?」と種族名にも驚くような反応をしていた。そして(この者達は何者だ…なぜ人間が破壊神と行動を共にしている…!かたや礼儀がなっておらず、かたや礼儀作法が完璧な人間…!!本当に…この者達は…一体…!)と思考をしていると、突如腕を悟空に触れられる。(え、人間が…?)と固まってしまったザマスにミミは顔を少し引き攣り、すぐに悟空を引き離す。「何をやってんの。体を急に触るのは失礼よ!!と小声で言う。「だ、だってよ、鍛えてるか、見て見たかったんだよ…!やっぱあんた、界王様にしちゃ、相当鍛えてんだな!!」と告げる。ミミは(もう、地雷ばっかりだよう…もうやめて〜)と内心涙を流していた。ザマスはフリーズから立ち直り、「き、気安く触るな!人間!!」と叫ぶ。ゴワスは「やめなさい!ザマス!」と叫ぶも、ザマスは動かない。ミミは「え、あ、あのう、こちらの不手際です!申し訳ありません!ザマス様!!」と告げ、「悟空!謝罪しなさい!!」と叫ぶ。ビルスは「ミミ、必死だねぇ…」と呆れていた。ウィスは「おほほ。」と上品に笑っていた。悟空は「わ、わりかった!じゃなくてすんませんでした!!」と慌てて謝る。ザマスは(この女、私が嫌がった事を汲み取った…??なぜこんなに礼儀正しいんだ…?いや、まだ裏があるはずだ。この女もいつかは本性を表す…愚かな人間の本性を…)じっとミミを見つめていた。ゴワスが「申し訳ありませんでしたビルス様、そしてミミさんだったかな。ザマスを庇ってくれてありがとうな。」にこやかに言う。ミミは「へ?あ、いえ!初対面の相手にいきなり体を触られるのは、嫌だと思いますし、無礼を働いたのはこちらなので!謝るのは当然ですよ。」と穏やかに笑う。ゴワスは頷き、「それはそれは。本当にお優しいな。第七宇宙の人間にこれほどまで礼儀正しい者がいるとは。」言うとビルスが「そうだろう」となぜか得意気になっていた。ミミが褒められた事が嬉しいようで、尻尾を一振り振っていた。ザマスは(ほ、本当に破壊神に気に入られてるなこの女、どうやって信頼を得たんだ…!人間が純粋な善意を抱くわけがない…!)と考えこんでいた。
ゴワスがビルス達に目を向け「ビルス様、本日はどう言ったご用件で…?」と言った矢先、
悟空が、「お!待ってました!!なぁ、なあ、ザマスさん!じゃなくってザマス様!おら、おめぇとたたけぇてぇ!じゃなくて戦いたいです!よろしくお願いします!!」と言う。悟空に「…た、戦う、だと…?!」と再びザマスが声を上げてしまう。「なぁ、頼むよ!!オラ、はるばるこの為に来たんだからさ!!」と手を合わせてお祈りをしている。ザマスは嫌悪感が一瞬表情に滲んだ様子をミミは見てしまう。そしてザマスはそのまま、(人間ごときが…!!)と、圧をぶつけてしまう。ミミは(あ、やっちゃった。)とどんどん悪いルートに行ってる実感が湧き、冷や汗をかき始める。するとビルスは悟空の右耳をひっつかみ、「そう言うのは後、だ!」ぽいと投げた。悟空は上空に投げ飛ばされたが踏み止まり、掴まれた右耳が赤く腫れ「い、いててぇ!!」と叫び、ゴワスとザマスはぽかんとしていた。ビルスは「ウィス。」と悟空の様子を意に介さずウィスに振る。「はい。実は、第七宇宙に現れたとある者が、時の指輪を身につけていたようです。」
と切ると、ザマスは「時の、指輪??」と小首を傾げていたが、ゴワスは時の指輪の事を知っているようで、無言だった。ウィスは続けて
「そしてその者の姿は界王神ではなかったのです。」と言うとようやくゴワスは「え!そうなのですか!?」と驚く。ビルスが上空でストレッチを始めた悟空を指差し、「ちょうどあそこにいるおバカの顔とそっくりだったんだよ。」と告げた。皆の目線に気がつくと一瞬にしてザマスの所に戻り、「そんなに見るなよ〜オラ照れちまったじゃねぇか。」と浮いた状態で照れ笑いをしていた。
「どうだ。心あたりは?」とビルスが問うと、ザマスな怪訝な顔をし、
ゴワスは、「不可解、ですな。」と言うとビルスは「そうか、じゃ、」と悟空を再び上空へぶん投げる。「わーー!!」と投げられた悟空をザマスはまた見上げていた。(本当に何者だ…あいつは…)ふとミミを見るとこちらも悟空を見上げ、はぁ、とため息をついて、額に手を当てていた。
(あの女もやつの行動に辟易してるな…礼儀をわきまえていたとはいえ、仲間に不満を持っているとは、やはりあの女も所詮は人間、人間の本性はどれだけ取り繕おうとも、滲むものだろうな…)ザマスはそう睨みながらも、彼女から目が離せないでいた。さっきから発する気が自分と似ているような気がしてならないのに、人間に限ってそれはないと否定したい気持ちでいっぱいになりかけていた。
ふいー(´∀`)人間という存在に初めて実際に会ったザマスの心情、書けたかな?
次回もお楽しみに