別世界を生き抜いた女の転生サイヤ人ライフ 未来トランクス編 作:ミルク見るぜ
「こんなブラック様は嫌だ!!」な人はここと次ページは見ない方が良いかもしれません。 基本原作流れと今は一緒です。
一方でブラックは高台から街の光景を見上げていた。己が生み出した光景のはずなのに、「なんと、悲しい光景か…」呟く。その表情に自責の念はない。そればかりか、仰々しく腕を広げ、「だが、私には見える。人間という害獣から解放され、美しく輝く大地の未来が…」
「理想郷の完成まで、後わずか…ふふ。人間共よ裁きの時を待つが良い。」そう自分が行っている所業に酔いしれた独白を吐いていると、一筋の光の柱が立った。目を開くも、「来たか…」次の瞬間には目を細め、光の柱が立った場所へ向かった。その場所には、ベジータ達がいた。ブラックに果し状を叩きつけるがごとく、狼煙を上げたのだった。悟空は「これで、ブラックにも分かるはずだ!!」と叫び、ミミは警戒しながら、「ついでにザマスも食いついてたらいいけど。」と呟く。すると
雷鳴がとどろいた。ブラックが動いた事を察知した悟空は顔を引き締め、ミミは顔を顰め、ベジータは「…来やがったな。」と不敵に笑う。暗雲を突き抜けて悟空達がいる場所の上空に姿を現したブラックはミミがトランクスとの修行で演じて見せた時よりも凶悪な笑顔を浮かべた。
「トランクス、まだ諦めていなかったか。あの世界で燻っていればいいものを」と言うが、「黙れ!お前"たち"だけは絶対に倒すんだ!」と言うトランクス。ブラックは「おまえ達?」とぴくりと眉を動かす。(なぜ、協力者の事を知っている。やはり、あの女か。あの女が…!)ミミをスッと見つめた為、見つめられた本人も身構える。
なりふり構わず斬りかかりに行こうとするトランクス、だが、一瞬ミミとの修行をそしてこの言葉(煽られたからって感情を抑えなさい)を思い出し踏み止まる。
直後、ベジータが、「その前にこのベジータ様が貴様を片付けてやるぞ!!」と早速蒼い神気を爆発させ、戦いに挑まんとするがブラックは、「…ほう。」と目を細めただけであった。ベジータはその表情に、「甘く見られたもんだぜ!!思い知らせてやる!!」と苛立ちを見せたが、「ベジータ、と言ったな?貴様"も"神の気を纏えるのか…」ブラックはそう拍手をするとベジータが反応しきれない速さで近づき、ベジータの顎を指で上げた。「よく、鍛えられている。」「だが、所詮は人間。ただ神の気を纏えただけに過ぎんな。」品定めをするかのように呟かれ、ベジータは回避を取る。
(俺が気づく前に懐に入られた…カカロットとやり合った時より遥かにパワーアップしていやがる…)と内心呟くが、すぐ身構え「だが!超サイヤ人ブルーの前では無意味だああ」殴り飛ばす。ブラックはガードするも瓦礫に突っ込んでいく。
ベジータは悟空と肩を並べるほどの猛者。間髪入れずにブラックに重いパンチを多数叩き込んでいく。ブラックは防戦一方かのように見えたが口元が歪む。違和感に気づいたベジータが咄嗟に離れ、相手の出方を見る。(な、なんだ。今の感じは…まるで…戦いの中で強くなっているようだ…サイヤ人の特性を上手く利用していやがる!!)
ブラックは意に介さず、服についた埃を叩くと、ベジータに鋭く重い蹴りを入れる。不意を突かれたベジータは、受け止めきれず、一瞬くの字に折れ曲がりそうになるが、なんとか空中で体勢を整え、地面を滑るようにしてブレーキをかけると悟空達の元で踏み止まる。トランクスが「父さん!」と叫ぶと、ブラックはベジータを見つめ、「人間の身でよくぞここまで…」と称賛した。すると同じく超サイヤ人ブルーになったミミが間髪入れずブラックに挑む。
しかしここでブラックはなぜかミミには優しそうな顔を浮かべ、「ふふ、あなたとは、話す事ができましたよ。」とミミが言葉や表情の意図を理解するよりも速く、彼女の腹部に重い拳をめり込ませた。ミミは耐えきれず「がはぁ…!」と目を見開き、息や唾液を口から吐き出しながら弾丸のように吹き飛び、瓦礫の中に突っ込んでしまう。トランクスは青ざめて「ミミさん!」と叫ぶ。
悟空はミミの気を確認し、死んでないと判断すると、冷静に
「おめぇやっぱ隠しているな??」
「なれるんだろ?おめぇだけの『超サイヤ人ゴッドを超えた超サイヤ人』に。」分析した事を投げかける。「ふふふ。良く気づいたな。流石は孫悟空。褒美に私が手にした力を見せてやろう…はぁぁ!!」ブラックが力を解放する。周りは黒雲が立ち込め、雷鳴が轟く。マイ離れたところから双眼鏡で状況を確認しながら「何が起きてるというの?!」と上空を見て焦りを見せる。力の解放に伴い、地面が揺れ、避難している人達のところまで響き不安になっている。そして今、ブラックが変身を終えた。ブラックの解放した姿は、爽やかなブルーの色とは違う、刺々しく、それでいて淡い薔薇色が煌めくような色だった。気の流れは赤と紫、そして黒が混じった禍々しいものとなっている。
トランクスは汗が垂れ、「ブラック…色が…!」と呟く。
ブラックは見せびらかすように腕を動かしながら、「どうだ。この色美しいだろう?お前たちのセンスに合わせて名付けるとしたらロゼ。
そう、超サイヤ人ロゼ」額の横に指を2本当て、芝居がかった口調で微笑む。
トランクスが呆気に取られた表情で「超サイヤ人、ロゼ?」と繰り返す。ブラックは満足そうに拳を作ると上空へと浮かび上がる。新たに目覚めた力に高揚しているようだった。
「ふ、ふふふ!俺はついに孫悟空の全てを完全に我が物にしたぞ。」「孫悟空よ。喜べ。おまえという存在は俺によって、美しさの頂点に至るのだ。」拳を作り、笑う。悟空は「おめぇ、何言ってっか全然わかんねーぞ?」とキョトンとしていた。
ブラックは口元を吊り上げ目を閉じた。悟空に一蹴されたのも自分の魂の格の高さを象徴していると思っているようだ。「ふふ、所詮は人間風情…俺が奏でる言葉の気高さが分かるはずもないのだ。」
そう言葉を切り、ミミの事を思い浮かべるかのように「いや、あの女になら俺の思考が分かるやもしれんな…この力を手にした事で更に分かったぞ…!」呟いていたが、
「だが、俺の志も、俺の美しさも!そう!俺という存在全てが!」と仰々しく腕を天に上げ、
「ただひたすらに、孤高…」と酔いしれていた。
悟空はしばらく黙って聞いていたが、その演説を「やっぱあいつ、気持ちわりぃな。」と一刀両断した。ミミの情報でも気持ち悪さを感じていたが、この演説で目の当たりにした事で実感が出たようだ。
ベジータが「ブラック!!どこ見て話してやがる!!」叫ぶ。ブラックは腰に手を当て、「分からんのか。貴様の出番は終わったのだ。」見下す。ベジータは拳を震わしていたが、「身をわきまえるんだな。前座が。」ブラックにそう言われた事でブチ切れ、悟空が「待て!ベジータ!」止めようと叫ぶもお構いなしに戦いを挑む。ブラックがベジータの拳を掴む。「人間風情が…!!」唸るが、力で押し返される。ベジータの力に「何!?」目を見開いた瞬間、ラッシュを叩きこまれ、アッパーを食らった。ベジータは「砕け散りぃ、やがれ!!」と大きく振りかぶった。だが、ブラックはにやりと笑い、気の刃でベジータの胸をカウンターで貫いたのだった。「がはっ」と息吐くベジータに「ベジータ…貴様の事を『前座』と呼んだが、訂正しよう。」「ベジータ。おまえは『前菜』だ。良い味の前菜だったぞ。」料理のように評し、その強さを見下すブラック。「き、きさ、ま…」そうベジータはうめき、気の刃を引き抜かれた。そのまま意識を失い変身解除されて墜落した。
「とうさーん!!」トランクスは悲痛な表情で叫びながらベジータが落ちた先を見つめるが、ブラック、ベジータ、どちらを優先するべきが分からない。「はは、前菜のおかげでまた俺は強くなれたぞ…」そう言うブラックに悟空が「今度はオラだ!!」と戦いに挑もうとする。ブラックは「孫悟空。貴様はメインディッシュだ。平らげて、更なる高みに登りたいところだが…」「その前にデザートを少しつまみに行くとしよう」とミミが倒れている方向に視線を移すと、怪しく微笑み、唇を舐めた。
「トランクス!ベジータを頼む!!ミミはオラが助けに行く!!」と最初から全力でブルーになり戦いに挑む。(さ、最初から悟空さんは、本気だ!!)と一瞬思考し「はい!!」と叫んだが状況は悪化していく。
ブラックは悟空の攻撃を軽くいなすと吹っ飛ばしたミミのところへ行こうとする。それを見たトランクスも「待てぇぇ!!」と行こうとしたが、踏み止まる。動けなくなったベジータを悟空から託されており、精神と時の部屋でのミミとの修行も脳裏をよぎる。だがその間も悟空がブラックに翻弄され、ミミとの距離が近くなって来ているのを見てたまらず、「お前を倒すブラック!ミミさんのところには行かせないぞ!!」超サイヤ人になりながら突っ込む。だが、万全に近いミミやベジータを軽く倒すブラックにトランクスが相手になるはずもなく…「…こんなものか。」とトランクスが振り下ろした剣を軽く掴み、一発。鳩尾に深く沈んだ拳が「が……!」トランクスには大ダメージとなり、息が止まり、意識を失いそうになる。異変に気づいた悟空が倒れそうになるトランクスを守る為に戦う事になる。
そして、悟空もブラックの攻撃に再び翻弄される。そして躱せなくなり、鋭い気の刃に肩を切られ、更に「ぐわぁ!!」と蹴り飛ばされる。悟空はトランクスの横に墜落し、動けないでいた。「悟空さん!」トランクスは叫ぶも立ち上がるのに精一杯だった。手が震え剣が握れないでいた。ブラックが「止めだ。」とかめはめ波の構えをした直後、空から「そこまでです。それ以上の勝手な行いは許しませんよ」悟空が聞いた事のある声がした。そう。ブラックの隣にザマスが舞い降りたのだった。「ミミが言ってた通りだ!ザマスが二人いるぞ!?」唸る悟空 ベジータもようやく動き「あれが…ザマスか…」トランクスは「やはり、ミミさんの情報通りだ…」と呟く。
ザマスは意に介さず、「約束したじゃないですか。孫悟空の止めは私が刺し、あなたはミミを連れて帰ると」ブラックにそう話した。
次からブラックがミミに執着し始めます。
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