Smiling Archive   作:ギアゴットXⅢ

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在りし日の自分

その声をずっと聞いていると、精神がどうにかなってしまいそうでした。

私はどうやら終わるようです、良い1日でした。


エデン条約・誰が為のキリヱ: 諦念の雨
蝕む闇、逃れる事能わず


タモツ「『友情で苦難を乗り越える』、『努力が報われる』、『辛い事は友達と慰め合う』、『苦しい事があっても誰もが最後は笑い合える』か...」

 

廃ビルの中でタモツは阿慈谷ヒフミによる宣言を聞いていた。

そしてタモツはヒフミに過去の自分を被せる。

 

タモツ「.......」

『大丈夫、報われる筈だから』『困ったら一度立ち止まって、振り返ってご覧?答えが見えてくるから』『みんなでこの困難を乗り越えよう』....

タモツ(懐かしいな...あの頃は何も知らなかった子供みたいに、みんなの為に動いていたんだから。)

タモツ「でも私は...優しくなんかなかったんだよなぁ...」

 

マル「タモツ〜、大丈夫?」

 

タモツ「大丈夫だよ、ありがとうね、マル。」

(ヒフミさん、貴女はそのまま...変わらないでアズサと仲良くしてあげてください...私にはその権利がないから...)

タモツは自らの手を見る。そこにあるのは綺麗な手。しかしタモツには真っ赤に染まっている様に見えていた。

 

タモツ「酷くなってるな...でも、仕方がないか。これは私が背負わなければならないモノなんだから。」

タモツは手袋を装着し、自らの愛銃を手に取った。

 

タモツ「マル、そろそろ移動するよ。

 

マル「は〜い!タモツとなら何処だって行けるよ〜!.....ん?」

その時、マルは見逃さなかった。タモツのヘイローにノイズが走ったのを。

 

マル(だいぶ無理してるな〜。これは近いうちに爆発するなぁ...)

マル「『私』はタモツとずっと一緒にいるからね。」ボソッ...

 

タモツ「ん?何か言ったかい?」

 

マル「ううん、何でもないよ〜。さあ!私達の新しい潜伏先を探しに行こ〜!」

                  :

                  :

タモツ「....またか。」

タモツは目を開けると謎の黒い空間の中にいた。そこはただ黒く、タモツ以外に気配は一切なかった。

 

タモツ「アリウスにいた頃はここまで酷くはなかったんだけど...最近は特に酷いな。」

 

???『タ...タモツ...さん。』

突然、タモツは背後から話しかけられる。その声にタモツは聞き覚えがあった。

 

タモツ「...今日は君か、久しぶりだね。」

タモツが振り返る。そこに居たのはかつてタモツと仲良くしていたアリウス生だった。しかしその姿は血に濡れており、その目からは生気は感じられなかった。

 

???『どうして...私を...犠牲にしたんですか?まだ...生きて...生きていたかったのに...貴女の...お前のせいだ...』

 

タモツ「君には...いや、君達には私を恨む権利がある。」

 

???『お前が幸せになるのは許せない...お前は多くの命を奪った...報いを受けろ...』

突如、アリウス生が手を伸ばしタモツの首を絞め始める。

 

タモツ「君達には本当に申し訳ない事をした...死んで許されるのなら...この命は差し出すよ。」

(ようやく...楽になれるのかな...い...しき...が...)

首を絞められタモツの意識が消えていく。そして、限界を迎えたタモツはその瞳を閉じた。

                  :

                  :

タモツ「...夢だよねぇ。そう簡単に楽にはなれないか。」

タモツは夢から覚め、自らの首に手を当てる。まだ絞められていた時の感覚が残っている。

 

タモツ「明確に...私は命を奪っていたんだ。幸せにはなれない。」

そう言い、タモツは隣で寝ていたマルの頭を撫でる。

 

タモツ「でもマルには...幸せになってほしい。彼女は幸せになる権利はある筈だから...私と違って。」

 

 

 

これはとある合間の話...

ベアトリーチェ「これは...どう言う事です?」

ベアトリーチェはアリウスに戻って来て、その光景に困惑していた。忙しく動くアリウス兵達、ひしゃげた鉄扉にボロボロになった通路...

 

アリウス兵「マ、マダム!管理していた『X』が脱走してしまい...」

 

ベアトリーチェ「...『X』が?」

(何故このタイミングに?変わったところは何もない筈...管理はいつも通りに行なっていた...何が違う?まさか...)

ベアトリーチェ「管理していた生徒が違うから...?」

ベアトリーチェはすぐに答えを導き出せた。それは管理している生徒が違う事。この時ほどベアトリーチェは1人の生徒に管理を任せた事を後悔していた。

 

ベアトリーチェ「それで、タモツとは連絡は取れているのですか?」

アリウス兵「それが...トリニティ襲撃の際に『X』が乱入、そのままアリウススクワッド達と戦闘を行い...タモツさんを『X』が連れて離脱をしたと、襲撃班からの伝達が。」

ベアトリーチェは頭を抱えた。タモツと『X』と言う戦力の消失、そして1番問題なのが『X』の存在を知られたかもしれないと言う事だった。

ベアトリーチェ「今すぐにタモツと『X』を探し出し、連れ戻しなさい。出来なければ...」

アリウス兵「ヒッ...わかりました!今すぐに行動致します!!」

                  :

                  :

トリニティ郊外

アリウス兵「これでタモツさんは大丈夫の筈だ...」

トリニティの裏路地にて1人のアリウス兵がトランシーバーでの連絡を終え、空を見上げていた。

(恐らくこれがバレたら私は消されるでしょう。でも貴女が居なければ私はここまで生き残る事は出来なかった...これは貴女に対する恩返しなんです。)

アリウス兵「タモツさん、私達の事は忘れて...幸せになってください...」




新章開幕、お楽しみくださいませ。

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