その声をずっと聞いていると、精神がどうにかなってしまいそうでした。
私はどうやら終わるようです、良い1日でした。
蝕む闇、逃れる事能わず
タモツ「『友情で苦難を乗り越える』、『努力が報われる』、『辛い事は友達と慰め合う』、『苦しい事があっても誰もが最後は笑い合える』か...」
廃ビルの中でタモツは阿慈谷ヒフミによる宣言を聞いていた。
そしてタモツはヒフミに過去の自分を被せる。
タモツ「.......」
『大丈夫、報われる筈だから』『困ったら一度立ち止まって、振り返ってご覧?答えが見えてくるから』『みんなでこの困難を乗り越えよう』....
タモツ(懐かしいな...あの頃は何も知らなかった子供みたいに、みんなの為に動いていたんだから。)
タモツ「でも私は...優しくなんかなかったんだよなぁ...」
マル「タモツ〜、大丈夫?」
タモツ「大丈夫だよ、ありがとうね、マル。」
(ヒフミさん、貴女はそのまま...変わらないでアズサと仲良くしてあげてください...私にはその権利がないから...)
タモツは自らの手を見る。そこにあるのは綺麗な手。しかしタモツには真っ赤に染まっている様に見えていた。
タモツ「酷くなってるな...でも、仕方がないか。これは私が背負わなければならないモノなんだから。」
タモツは手袋を装着し、自らの愛銃を手に取った。
タモツ「マル、そろそろ移動するよ。
マル「は〜い!タモツとなら何処だって行けるよ〜!.....ん?」
その時、マルは見逃さなかった。タモツのヘイローにノイズが走ったのを。
マル(だいぶ無理してるな〜。これは近いうちに爆発するなぁ...)
マル「『私』はタモツとずっと一緒にいるからね。」ボソッ...
タモツ「ん?何か言ったかい?」
マル「ううん、何でもないよ〜。さあ!私達の新しい潜伏先を探しに行こ〜!」
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タモツ「....またか。」
タモツは目を開けると謎の黒い空間の中にいた。そこはただ黒く、タモツ以外に気配は一切なかった。
タモツ「アリウスにいた頃はここまで酷くはなかったんだけど...最近は特に酷いな。」
???『タ...タモツ...さん。』
突然、タモツは背後から話しかけられる。その声にタモツは聞き覚えがあった。
タモツ「...今日は君か、久しぶりだね。」
タモツが振り返る。そこに居たのはかつてタモツと仲良くしていたアリウス生だった。しかしその姿は血に濡れており、その目からは生気は感じられなかった。
???『どうして...私を...犠牲にしたんですか?まだ...生きて...生きていたかったのに...貴女の...お前のせいだ...』
タモツ「君には...いや、君達には私を恨む権利がある。」
???『お前が幸せになるのは許せない...お前は多くの命を奪った...報いを受けろ...』
突如、アリウス生が手を伸ばしタモツの首を絞め始める。
タモツ「君達には本当に申し訳ない事をした...死んで許されるのなら...この命は差し出すよ。」
(ようやく...楽になれるのかな...い...しき...が...)
首を絞められタモツの意識が消えていく。そして、限界を迎えたタモツはその瞳を閉じた。
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タモツ「...夢だよねぇ。そう簡単に楽にはなれないか。」
タモツは夢から覚め、自らの首に手を当てる。まだ絞められていた時の感覚が残っている。
タモツ「明確に...私は命を奪っていたんだ。幸せにはなれない。」
そう言い、タモツは隣で寝ていたマルの頭を撫でる。
タモツ「でもマルには...幸せになってほしい。彼女は幸せになる権利はある筈だから...私と違って。」
これはとある合間の話...
ベアトリーチェ「これは...どう言う事です?」
ベアトリーチェはアリウスに戻って来て、その光景に困惑していた。忙しく動くアリウス兵達、ひしゃげた鉄扉にボロボロになった通路...
アリウス兵「マ、マダム!管理していた『X』が脱走してしまい...」
ベアトリーチェ「...『X』が?」
(何故このタイミングに?変わったところは何もない筈...管理はいつも通りに行なっていた...何が違う?まさか...)
ベアトリーチェ「管理していた生徒が違うから...?」
ベアトリーチェはすぐに答えを導き出せた。それは管理している生徒が違う事。この時ほどベアトリーチェは1人の生徒に管理を任せた事を後悔していた。
ベアトリーチェ「それで、タモツとは連絡は取れているのですか?」
アリウス兵「それが...トリニティ襲撃の際に『X』が乱入、そのままアリウススクワッド達と戦闘を行い...タモツさんを『X』が連れて離脱をしたと、襲撃班からの伝達が。」
ベアトリーチェは頭を抱えた。タモツと『X』と言う戦力の消失、そして1番問題なのが『X』の存在を知られたかもしれないと言う事だった。
ベアトリーチェ「今すぐにタモツと『X』を探し出し、連れ戻しなさい。出来なければ...」
アリウス兵「ヒッ...わかりました!今すぐに行動致します!!」
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トリニティ郊外
アリウス兵「これでタモツさんは大丈夫の筈だ...」
トリニティの裏路地にて1人のアリウス兵がトランシーバーでの連絡を終え、空を見上げていた。
(恐らくこれがバレたら私は消されるでしょう。でも貴女が居なければ私はここまで生き残る事は出来なかった...これは貴女に対する恩返しなんです。)
アリウス兵「タモツさん、私達の事は忘れて...幸せになってください...」
新章開幕、お楽しみくださいませ。
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