亡骸が砕ける時にはどんな痕跡も残ってないだろう。
お前たちも勝手に操っている糸を切りたくないか?
カタコンベ-聖堂
バルバラ「..........」
マル「うーむ、ダメージは蓄積されてるんだろうけど...ミカちゃん大丈夫?体調に不調があったりしない?」
ミカ「ちょっと頭がズキズキするかな...でも大丈夫だよ!」
ミカは時折りバルバラから発せられる紫色の光の影響か体調に異常が出始めていた。
マル(やっぱり普通は耐えられないよね...私が異常なだけで。でもあと少しなんだけどなぁ...)
マルは目の前のバルバラに目を向ける。バルバラの体には目に見て分かるほどの傷がついていた。頭部の宝玉や身体はヒビ割れ、動きも確実に鈍くなってはいる。
マル(アレは使いたくないんだよなぁ...疲れるしまだこの後もあるし...さて『ガチャン!』ん?)
マルの背後で重い金属音が鳴る。振り返るとそこにはマルの髪の中から落ちたのであろう全体が黒一色に染まっている4連装ロケットランチャーだった。
マル(これって私達が来る前につまんだ複製って奴が使ってた物だよね...これならいけるかも!)
マルは迷う事なくロケットランチャーを手に取り、バルバラを前にし構える。
マル「ミカちゃん!解決策が出来たよ!これで終わらせるからよろしく!!」
ミカ「え?!そんな急に...もうっ!」
マルはバルバラに向かって駆け出す。ミカも遅れながらそれに続きバルバラへ攻撃を仕掛ける。
しかしバルバラもただ見ているだけではない。頭部の宝玉を光らせながらガトリングを構え、マル達を迎撃する。
バルバラ「........」ガチャ...
マル(お相手さんも決めにきたか!これ以上はミカちゃんが保たないだろうし、こっちも決める!)
マルは銃撃を避けながらロケットランチャーを構え、バルバラの頭部目掛けて攻撃する。
バルバラも危険を察知したのか攻撃の手を止め、防御に出る。
ミカ「マルちゃんばかりに気を取られて大丈夫かな?」
しかしミカが瓦礫を掴み、防御を取るバルバラに向け投げつける。瓦礫を投げつけられたバルバラは防御の体制が崩れる。その隙をマルは見逃さなかった。
マル「ありがとう、ミカちゃん!これでお終いだよ!」
防御の体制が崩れたバルバラにロケットランチャーが炸裂する。ヒビは更に広がり、所々から欠片が溢れ始める。
マル「ダメ推しにもう1発!!」
マルはロケットランチャーを手放し、巨槌をフルスイング。巨槌は吸い込まれる様にバルバラの頭部に叩き込まれた。この一撃を受け、バルバラの頭部は砕け散り、バルバラの体は糸が切れた様に倒れる。
こうして歪み捻れた聖女の残滓は活動を停止した。
バルバラが倒れた後もマル達は攻撃体制を崩さずにいた。そして数10秒間の間警戒していたが動く事はなく、安全だと判断したのか互いに攻撃体制を解いた。
マル「ようやく倒れたか...随分と頑丈だったね、ミカちゃん。」
ミカ「うん...私もうヘトヘトだよ...」
気が抜け互いに何気ない会話をする2人だったがタモツは自身のやる事を思い出すのだった。
マル「あ!急いでるんだった!!ごめん、先に行...ん?」
ミカ「どうしたの、マルちゃん?急に止まって...」
慌てていたマルが急に黙り、とある一点を見て固まっていた。それを見たミカがマルの視線の向く方へと目を向ける。
その先には倒れたバルバラの亡骸があった。しかし先程とは違い紫色の光を放ちながら点滅していた。
ミカ「え、何あれ?光って...『ガシッ!』ちょ!マルちゃん?!」
ミカが困惑していると突如マルに抱えられ、その場を全速力で離れ始めた。マルの表情はどこか焦りの色が見えていた。
ミカ「マルちゃん?!きゅうにどうしたの?!」
マル「喋るな!舌を噛むぞ!!」
ミカがマルに質問を投げかけるが一喝され、ただ事では無いと判断し黙る事にした。
そしてマル達が聖堂から出た瞬間、聖堂内部を紫色の光が包み、大爆発を起こした。
『ドオォォォォォォォン....!!!!』
辺りを煙が包み、周囲は静まり返る。聖堂への道は瓦礫で閉ざされ、戻る事は出来なくなっていた。
安全だと判断したマルはミカを下ろし、改めて周囲への警戒を解いた。
マル「最後の最後で自爆って...気付くのが遅れてたらペシャンコだったぞ。大丈夫か、ミカ。」
ミカ「え、あぁ。大丈夫だよ...」
(マルちゃん、だよね?さっきと口調が違うような...)
マル(とりあえず...目先の脅威は去った。後は...)
マルは暗闇に包まれた通路の先に目を向ける。その暗闇の奥からは先程のバルバラ以上の威圧感を感じた。
マル(この先にいるタモツを救いに行くだけだ...待っていてくれ、タモツ...)
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アリウス自治区-バシリカ 至聖所
マル達がバルバラを撃破した時、こちらでは先生達は防戦一方だった。
アリウススクワッドは先生の指揮の元、タモツへの攻撃を続けていた。しかし銃弾がタモツの目前で朽ちて当たらないのである。
タモツもただ見ているだけでは無く巨拳を使い、こちらを叩き潰そうとしてくる。
明確にこちら側が攻撃手段がない状態だった。
先生(ダメだ...!銃弾が当たる前に朽ちていく...何か手は...)
先生は策を出すために頭をフル回転させる。そんな先生を尻目にマエストロが言葉を発する。
マエストロ「攻撃が通らない...か。ならば」
マエストロは先程と同じようにミメシスを召喚し、タモツに攻撃を仕掛ける。
QMZ『だからぁ〜!何度やっても無駄だよ!無駄無駄!!』
タモツは嘲るように笑い頭上の紋章を指差す。
そんなタモツを無視し、マエストロがミメシスに攻撃指示を出す。
『バアァァァンッ!!』 『キィィィィンッ!!』
QMZ『......は?』
ミメシスの放った銃弾は朽ちる事無くタモツの身体に命中したのだ。
先生「なんで攻撃が?!」
マエストロ「簡単な事だ、弾を替えさせてもらった。しかしこの銃弾はそちらの生徒さんは使えないのだ。すまな...!!」
マエストロが説明をしている最中、突如巨大な殺気が先生達を襲った。
その発生源は異形と化したタモツ。
QMZ『当たった?当たっta?3QZQ???』
突如、赤色の巨拳の甲についた赤い石が光を放つ。次の瞬間、辺り一帯不規則に赤い渦が出現し始める。
先生「まずい!みんな避けて!アロナ、お願い!!」
アロナ『はい!シールド展開します!!』
先生が危険を察知しスクワッドの面々に指示を出す。そして先生の周りをシールドが覆った瞬間
『ジャギィン!』 『ジャギィン!』
『ジャギィン!』 『ジャギィン!』
周囲を赤い一閃が走る。何かを斬るような音が何度も響く。スクワッドの面々はそれを軽やかな動きで交わす。マエストロもシールドを張りやり過ごしていた。
音が止み、周囲を見渡すと渦から出現したものの状態が判明した。それは赤い手の様なモノだった。
手の様なモノが通過した後はまるで刃物で斬られたような跡がついていた。
QMZ『もう油断DUE...みんな... nyuqr:W3:@.』
変調は必要不可欠なもの、それ無くして栄えた試しはありません。
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