Smiling Archive   作:ギアゴットXⅢ

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全ては虚しいとは言いますが、あなた方は知りません。本当の虚しさを味わった事がないのですから。


何気ない日々、不穏の種

タモツ「は?今なんとおっしゃいましたか?」

ベアトリーチェの自室にてタモツは気の抜けた言葉を吐く。

ベアトリーチェ「貴女にはエデン条約の襲撃メンバーに加わってもらいます、と言ったのです。」

タモツ「いや!私は手薄になるアリウスの防衛に回されていたはずです!それに、『X』の管理はどうするんですか?!」

ベアトリーチェ「事情が変わったのですよ。とにかく貴女は襲撃メンバーに加わってもらいます。あと『X』の管理は別の者に任せます。わかりましたか?わかったのならば持ち場に戻りなさい。」

タモツ「...わかりました。」ギリギリィ...

           :

収容室

タモツ「ふざけんな!あのババア!!急に変えやがって!!」

マル「荒れてるねぇ、タモツ?どうしたの?」

タモツ「あ、ごめん...ちょっと急に仕事が変えられてイライラしてただけだから。」

マル「ふ〜ん、タモツも大変なんだね」

タモツ「とりあえず話変えるか。そういえばマルにはしたい事ってあるの?」

マル「僕達のしたい事?う〜ん...」

マルは収容室内で首を捻ったり、歩き回ったりして考える。

マル「強いて言うなら...タモツといる事、かな?」

タモツ「な...///何言って...?!そんなんで良いのか?!他にはないのか?!」

マル「うん、無いよ。僕達が今いるのはタモツのおかげだもん。」

マルは仮面越しでタモツをジッと見つめる。

タモツ「...なんかむず痒いなぁ...でも、ありがとう...」

マル「ねえねえ!タモツにはしたい事ないの?!僕達に聞いたんだからタモツのしたい事を教えてよ!」

ガラス越しにマルが興奮気味でタモツに詰め寄る。

タモツ「私のしたい事か...そうだな、青空の下でのんびりと過ごせればそれで良いよ。ここはいつも...曇り空だから...」

マル「ふ〜〜〜ん...」

タモツ「聞いといてその反応?!もっと反応してくれよ!」

マル「いや、普通だなぁってw」

タモツ「貴女には言われたくない!!」

 

 

ベアトリーチェ「...連邦生徒会長の失踪、ですか。こちらとしてはありがたい事です。」

アリウスモブ「それに伴い、ヴァルキューレから七囚人の脱獄が起きたようです。どうなさいますか?」

ベアトリーチェ「七囚人...放っておいても問題はないでしょう。そのままにしておきなさい。」

アリウスモブ「了解しました、マダム!」

 

タモツside

あれから数ヶ月が経過した。私はマルと色々話をした。夢の話、ここを出たらしたい事、好きな物、嫌いな物...本当に色々と話をした。

その中で気になった事もあった。それはーー

                   :

                   :

タモツ「マルってさ、私がいない時は何してるの?収容室の中は何もなかった筈だけど...」

マル「んーー、いない時はね〜この部屋のネジを数えたりしてるよ。」

タモツ「なにそれ...そんな事して寂しくなったりしないのか?」

マル「してみたら楽しいけどな〜。あと、寂しいかどうかだけど.......『みんな』がいるから寂しくはないかな。」

タモツ(『みんな』?室内にはマル1人だけだよな...なのに『みんな』って...)

マル「それよりもさ〜、なんか外が騒がしいね。いつもよりも足音が多い様だし。」

タモツ「ああ、前に言ってたエデン条約襲撃の日が近いからなぁ、準備やらで忙しいんだよ。」

マル「タモツは準備しなくていいの?メンバーに加えられたーって言ってたけど。」

タモツ「私は良いんだよ。最低限は出来てるし...それよりも私はアンタが心配なんだが...」

マル「タモツがいなくても大丈夫だよ〜!1日ぐらい我慢出来るし!」

タモツ「本当かな...」

                   :

                   :

と言う事があった。本当に『みんな』ってどういう意味なんだ...?それよりも明日は早いんだ。さっさと休むとしますかね。

タモツside out

 

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次回、エデン条約・Proelium Fatale編:放たれた災禍。
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