どこか遠くで、悲しみの声が聞こえる。
マル「さっきから私達に対して怒りの感情を向けてるけど、どうしてかな?」
マルは自身に向けて放たれる弾幕を避ける事なくその身に受けながらサオリ達に疑問を投げかける。
ミサキ「おかしな事聞くね。さっきリーダーが言っていたでしょ。」
マル「さっき言っていた事が私達に対しての怒りなら言わせてもらうね!」ガッ!!
マルは自身の近くにあった瓦礫を手に取りそのまま振りかぶる。
マル「急に銃やら爆弾やらで攻撃されて...無抵抗な訳ないじゃん。そ...れ!!」ブゥゥン!!
そしてサオリ達に向け瓦礫を投げつけた。
サオリ「黙れっ!!」ガチャッ!バァン!!
バゴオォォォン!!
サオリは自らの銃で投げつけられた瓦礫を破壊する。
ヒヨリ「リ、リーダー!!」
突然ヒヨリが声を上げる。
マル「避けるんじゃなくて撃ち壊してくれて助かったよ〜。お陰で〜」
瓦礫の陰からマルが突然姿を現す。マルは瓦礫を投げたと同時に走り出しサオリに近づいたのだった。
マル「近づく事が出来た...よ!!」ブゥン!!
サオリ(避ける...嫌、間に合わない!なら...!!)
サオリは防御の構えをとる。それと同時にマルの拳がサオリを襲った。
サオリ(重い...だが!)
マル「ん?」
サオリ「私達を...あの頃と一緒だと思うな!!」
サオリは拳を片手で防御し、空いた片手で懐から銃を取り出し、マルの仮面に突き付ける。
そして、そのまま引き金を引いた。
バアァン!バアァン!バアァン!
マルは撃たれた衝撃で仰け反り少し後退する。
サオリ「まだ...だ!!」ドガッ!!
マル「ぐっ...」
サオリは無防備になったマルの胸に渾身の蹴りを叩き込んだ。
マルの体は後方に吹き飛び瓦礫に叩き付けられた。
サオリ(腕は...痺れてはいるが、動かす事は出来る...問題ない!)
ミサキ「リーダー、大丈夫...!!」
ヒヨリ「だ、大丈夫ですか...ヒッ!」
アツコ「...!!」
突如その場を異様な気配が襲う。その気配の中心にいたのはマルだった。
マル「く...ククク...アハハハハハハハハ!!違う、違うか!アハハハハハハハハ!!」ビキッ!バキッ!カラン...カラン...カラン...
マルは突然顔を上げ笑い始める。仮面は砕けその表情が露わになる。
笑っている。全てを嘲る様に嗤うのではない。慈悲をかける様に微笑うのではない。その笑顔はまるでこの状況を楽しむかの様に笑っている。
マル「よく言うね〜。アハハ、あの頃から何も変わっていないのに!」
マルは自らの髪に手を突っ込み、何かを探す様に弄り始める。
そしてマルは手を髪から抜き始める。髪から引き抜かれたのは黒く大きな槌だった。その見た目は打ち付けるであろう部分に巨大な口がついていた。
マル「あの頃とは違うんだよね!なら...」
突然、巨槌に付いている口が開かれる。
マル「耐えれる!!よねぇぇぇぇ!!アハハハハハハハハ!!!」
次の瞬間、辺りをこの世の物とは思えない咆哮が襲った。
タモツside
アリウスモブ「タモツさんが裏切った!!こっちに戦力を...」
タモツ「させないよ。」バァン‼︎
アリウスモブ「ガッ...!!タモツさん...なんで...」ドサッ...
タモツ「ごめんね、やりたい事があるからさ...もう聞こえてないか。さてと、ある程度は片付いたかな...は〜、疲れた。」
先生「あの数を1人で...」
タモツの周りにはアリウス兵、ミメシス達の山が出来ていた。
タモツ「まあ、混乱に乗じれたからかな。普段ならこうはいかないよ。」
(一番大きかったのは...)チラッ...
タモツが視線を向けた先には『X』と呼ばれた生徒とアリウススクワッド達が戦闘を行っていた。
タモツ(スクワッドのメンバーをマルが引き受けてくれた事だな...万全な状態ならまだしも弾薬や準備が乏しい状態じゃ厳しいし...)
タモツ「ところで風紀委員長さんは大丈夫?かなり手酷くやられたみたいだけど。」
ヒナ「ええ、動けるぐらいには回復出来たわ。礼を言っておくわ、ありがとう。」
タモツ「どういたしまして。さて、後はタイミングを見て...!!!」
突然タモツが険しい表情を浮かべる。
先生「ど、どうしたの?急に険しい表情をして...」
ヒナ「先生!今すぐここから離れた方が!」
タモツ「風紀委員長さんはわかるか...だが残念な事に今から離脱しても間に合わないな。先生!風紀委員長!そこの瓦礫の陰に隠れて耳を塞げ!!後、私が良いと言うまで陰からは出るな!!」
ヒナ「先生!こっちに!!」
先生「君もこっちに...!!」
タモツ「私は大丈夫!早くしろ!!間に合わなくなる!!」
先生とヒナはタモツに言われた通りに瓦礫の陰に隠れ、耳を塞ぐ。
それと同時にこの世の物とは思えない咆哮が襲った。
タモツside out
設定もこの章が終わればあげますか。