【急募】高育のAクラスで快適に過ごす方法 作:人生谷あり罠あり
「──────昨日の結果を受け、俺は正式におまえをクラスに受け入れる準備をすると決めたぞ。綾小路」
「それは助かる。秋月を通しての申し入れだったから少々不安だったが、結果がお気に召したようで何よりだ」
1年Dクラスに所属する綾小路清隆と、1年Aクラスの実質的なリーダーである葛城康平は、豪華客船のとあるカフェで話し合いをしていた。
「堀北鈴音をリタイアさせることでCクラスのポイントについても減らすことができた。全部、おまえが考えた策なんだな?」
「ああ、そうなるな。あいつの体調不良には初日で気付いていたから、初日にAクラスのリーダーを偶然見つけ、龍園が島に残っていると判明した段階で『リーダー当て』によるポイント取得のために動いた」
「うちも、その作戦には助けられた。礼を言おう」
「自分がクラスに入れてもらうためにできることをしただけだ。礼はいらない」
オレの目標は、もうすぐそこまで迫っている。Aクラスに入ることができれば、今のオレを縛る環境から脱出でき、未知を知れるかもしれない。
そのためならオレは、なんだってするつもりだ。
「そうか。それなら、秋月からすでに聞かされているが、一応おまえが今Dクラスでどんな目に合っているのか直接聞かせてくれないか。言いたくないなら、構わないが」
「そんなことでいいならいくらでも話そう。まず堀北鈴音だな、こいつは学力・身体能力共に優れているが、人を見下してる。たまたま気弱なオレに目を付け、何かと協力を強いてくる」
事実だから言っても何も問題はない。正直、堀北の傲慢な態度には嫌気が差していたし、時期的にも助かったな。あいつの煩わしい声を聞かなくて済むのはありがたい。
「次に、教師である茶柱先生だ。オレの生まれは少々複雑なんだが、それをネタに脅してきた。具体的には無人島の試験が始まる前に『結果を残せ。じゃないと退学させる』と言われた」
「何───?! 聖職者である教師がそんなことしていいはずがないだろうっ!」
明らかに葛城の態度が変わったな。何か地雷だったのか、それとも堀北の件も含め我慢ならなかったのか。いずれにせよ、いいやつなのは既に分かる。
秋月が学年一のリーダーだと推す理由も理解できるな。オレも、彼の下で学校生活を送りたいものだ。
「そうだな、オレもそう思う。だが、こちらに関しては既に解決済みだから気にしなくていい」
「解決済み、だと?」
「ああ。昨日の結果でAクラスに行ける可能性が高まったから茶柱へ報告ついでに接触したんだ。そこで脅す発言を録音できた。これを使って脅し返せば介入はない」
「なるほどな。そっち方面の対処も可能というわけか」
「頼まれればな」
一番鬱陶しかったのは堀北だが、厄介なのは茶柱だ。そちらを早急に対処できたのはラッキーだったな。まさかオレが他クラスと接触済みだなんて考えもしなかっただろう。
オレがここまで踏み切れたのも、すべて秋月のお陰だ。あいつには、何度礼を言っても足りない。高育に戻ったら何か、高級な料亭でもご馳走してみるか。
「──────おまえの頭の良さは分かった。それに、クラスでどれだけ酷い扱いを受けているのかもな。まだ何か船上でイベントがあるかもしれんが、一先ずは二学期まで待ってくれるか」
「分かった」
「それじゃあ──────」
◆
『──────葛城との話し合いは上手くいった。ポイントが貯まればクラスに引き入れてくれると言っていた』
「それはよかった。俺も早く綾小路くんがクラスに来て欲しいよ」
朝ご飯のピークが去ったレストランで食事を楽しんでいると、綾小路から電話がかかってきた。どうやら葛城も上手く対応してくれたみたいだね。
『すべて秋月のお陰だ。感謝する』
「とんでもない。君の扱いを考えれば手を貸したくなるのは当然だし、友達なんだから『困った時はお互い様』だよ」
『いい言葉だな。覚えておこう』
「あ、そうだ。綾小路くんって朝ご飯もう食べた?」
『まだだな。それがどうした』
「俺今食べてるとこだからさ、良かったら一緒に食べない?」
綾小路って美味しい物食べてるときは可愛いんだよな、いや、恋愛対象ではないけどね?
頬ゆるんでるし、たまに少し微笑んでる気がするわけよ。
気分はさながら雛の餌付けだ、一度手を出したら抜けられないねこれは。麻〇やタ〇コと一緒で中毒性があるに違いない。神室や山村には手を出さないよう言っておこう。
「──────ということになるから、皆指定された時間に指定された部屋に行くように。それじゃあ、説明はこれで終わりとします」
無人島試験が終了してから3日目、とうとう船上試験が開始された。ようやく、これで動き出せる。ここまで待ったんだ、確実にやらせてもらうとするか。
「あなたと同じグループになるとは。見定めさせてもらいますよ、秋月緋彩」
「んー、何を? 見定められるようなことはしてないんだけどな」
「それはおかしな話ですね。Aクラス内で起こっている事の大半は秋月緋彩が主催でしょうに」
「ただでさえ戸塚くんは足の怪我でルール説明を省かれてるんだし、ちょっと集中させてくれないかな」
今回の特別試験、すべてのグループを『結果1』で終わらせた場合各クラスに渡るポイントの合計値は2150万。学年全体で見れば8600万という破格の額だ。
立ち回り次第では移籍だけでなく救済費数名分に充てることも可能になってくる。
「分かりました。それでは、私があなたを犯人だと疑っている理由を1から説明していきましょう」
「いや、それも必要ないかな………」
だというのに、このクラスで一番厄介かもしれない相手に目を付けられた。こいつの剥がし方は正直俺にも分からない。どうすりゃいいわけ? こいつ。
部屋に帰ってベッドに寝転んでいると、スマホにメッセージが届いた。中身を確認すると、神室から試験の説明とグループメンバーをメモした写真が来ている。
【子グループ】
Aクラス:石田優介 神室真澄 橋本正義
Bクラス: 白波千尋 中西次郎 山形ひな
Cクラス:近藤玲音 木下美野里 西野武子 旗手薫
Dクラス:菊池永太 長谷部波瑠加 三宅明人
法則に当てはめて考えれば『優待者』はうちの石田か。原作でも確かAクラスの生徒の誰かが『優待者』だったし、基本は原作通りに進んでいくのは変わってないらしい。
となると、櫛田に軽井沢とかはほぼ確定か。明日になればメールが来るし、それと同時に行動を起こしておかないと面倒なことになる。
『一応メモしといたけど』
『ありがとう。助かるよ』
『それならいいけど。今回の試験では何かするつもり?』
神室から来たメッセージへの返信を考える。何かをするつもりかと聞かれれば答は当然YESになる。荒稼ぎをするつもりだからね。
ただ、彼女はリスクが好きだ。最近はあんまりあげれてないし、そろそろ補給が必要な気もする。あっちにするか。
『そうだね。するつもりだよ』
『私は何かする?』
『君自身が動く必要はない。ただちょっとだけ
さて、はじめようか。
主人公は【寅グループ】です
以下メンバー
Aクラス:秋月緋彩 戸塚弥彦 森下藍
Bクラス:井口真白 柴田颯 米津春斗
Cクラス:時任裕也 藤崎稟菜 夕部よしか 吉本功節
Dクラス:本堂遼太郎 牧田進 森寧々
オリ主と(もっと)関わって欲しいキャラいますか
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葛城康平
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坂柳有栖
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綾小路清隆a.k.a最高傑作
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神室真澄
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山村美紀
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戸塚弥彦
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森下藍
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一之瀬帆波
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龍園翔
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堀北鈴音
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櫛田桔梗
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白石飛鳥
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橋本正義a.k.a蝙蝠