【完結】キラメキ・リンク!~煌めきの彼方へ~   作:匿名女児

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第5話 はじめての公式大会!

私立きらめき中学校。

 

放課後のアイドル研究部。

 

「ねえねえ、ユウヒちゃん!」

 

ヒカリが一枚のチラシを手に、目を輝かせていた。

 

「これ、見て!」

 

ヒカリがチラシを広げる。

 

「『公式大会:きらめけ☆次のアイドルは君だ!』だって!」

 

「公式大会?」

 

「うん!」

 

リカが横から覗き込む。

 

「へぇ。公式大会なんてあるんだ」

 

「そうみたい!」

 

ユウヒもチラシを見る。

 

「……出場資格は、学校や地域のアイドルとして活動をしていること」

 

「私たちも出られるね!」

 

ヒカリが嬉しそうに笑う。

 

「うん」

 

ユウヒも頷いた。

 

「出てみよう」

 

「決まり!」

 

リカが拳を握る。

 

「今度こそ、ウチの実力を見せるよ!」

 

「リカちゃん、張り切ってるね!」

 

「当然でしょ!」

 

リカは笑った。

 

「せっかくアイドルになったんだから、もっと大きなステージで踊りたいじゃん!」

 

 

大会当日。

 

会場は、いつもの商店街とは比べものにならないほど大きかった。

 

「わぁ……!」

 

ヒカリが客席を見渡す。

 

「こんなに人がいる……!」

 

「緊張してる?」

 

ユウヒが尋ねる。

 

「ちょっとだけ……」

 

ヒカリは胸元を押さえる。

 

「でも、三人なら大丈夫!」

 

「そうだね」

 

ユウヒが微笑む。

 

「三人で楽しもう」

 

「うん!」

 

「よっしゃ!」

 

リカも笑った。

 

「じゃ、行こう!」

 

 

「それでは、次の出場者!」

 

司会者の声が響く。

 

「きらめき中学校から、アイドル研究部です!」

 

「行くよ!」

 

ユウヒが先頭に立つ。

 

「うん!」

 

ヒカリとリカも続く。

 

三人がステージ中央に並んだ。

 

桃色。

 

青色。

 

黄色。

 

三つの煌めき。

 

「それでは──スタート!」

 

音楽が始まった。

 

ヒカリが歌う。

 

ユウヒが続く。

 

リカが身体全体を使って踊る。

 

三人の動きが重なっていく。

 

ヒカリが笑う。

 

ユウヒの声が響き渡る。

 

リカが大きく跳ぶ。

 

桃色。

 

青色。

 

黄色。

 

三つの光が、ステージの中央へ集まっていく。

 

三人が同時に手を伸ばす。

 

煌めきが一斉に輝いた。

 

三人の周囲を、三色の光が包み込む。

 

「わぁ……!」

 

客席から歓声が上がる。

 

「まだまだ、ここから!」

 

三人は最後まで歌い切る。

 

そして──

 

最後のポーズ。

 

「ありがとうございました!」

 

大きな拍手が会場を包んだ。

 

 

「それでは、結果発表です!」

 

司会者がステージ中央に立つ。

 

「今回の優勝は──」

 

一瞬の静寂。

 

「きらめき中学校・アイドル研究部!」

 

「やったぁ!」

 

ヒカリが飛び跳ねる。

 

「よし!」

 

ユウヒも拳を握る。

 

「当然でしょ!」

 

リカは胸を張った。

 

「ウチたち、優勝だよ!」

 

「すごいネコー!」

 

キャルも三人の周りを飛び回る。

 

初めての公式大会。

 

三人は、見事に優勝を勝ち取った。

 

 

司会者が続ける。

 

「最後に、本大会スペシャルゲストをご紹介します!」

 

会場がざわめく。

 

「それでは、登場していただきましょう!」

 

ステージの照明が落ちる。

 

一筋の光がステージ中央を照らした。

 

白銀の髪。

 

紫水晶の瞳。

 

「……!」

 

ヒカリが息を呑む。

 

「天原……カサネ……」

 

ユウヒも目を見開く。

 

「本物……?」

 

そして。

 

天原カサネが、静かにステージへ歩み出た。

 

「皆さん、こんにちは」

 

会場から大歓声が上がる。

 

カサネは微笑んだ。

 

「今日は素敵なステージを見せてくださって、ありがとうございました」

 

そして──

 

「私からも一曲」

 

音楽が始まる。

 

カサネが歌う。

 

その歌声が会場を包み込む。

 

一歩。

 

ターン。

 

指先まで美しく揃った振り付け。

 

そして──

 

銀色の煌めきが集まり始める。

 

「……来る!」

 

リカが息を呑む。

 

カサネの周囲に銀色の光が広がっていく。

 

星。

 

月。

 

無数の光。

 

やがて、それらが一つの空間を作り上げていく。

 

まるで──

 

ステージそのものが、星空へ変わったようだった。

 

「……すごい」

 

ヒカリが呟く。

 

ユウヒも言葉を失う。

 

テレビで見たものと同じ。

 

けれど、間近で見るそれは、想像以上だった。

 

カサネは、その銀河の中で最後のポーズを決める。

 

煌めきが静かに消えていく。

 

一瞬の静寂。

 

そして──

 

会場が、大きな歓声と拍手に包まれた。

 

「ありがとうございました」

 

カサネは深く頭を下げた。

 

 

ライブが終わり、カサネがステージを降りる。

 

その横顔を、三人は見つめていた。

 

「……すごかった」

 

ヒカリが呟く。

 

「うん」

 

ユウヒも頷く。

 

リカは拳を握っていた。

 

「……悔しい」

 

「リカちゃん?」

 

「だってさ」

 

リカはステージを見る。

 

「ウチたち、優勝したんだよね?」

 

「うん」

 

「なのに……」

 

リカは唇を噛む。

 

「全然、届いてないじゃん」

 

ヒカリも黙り込む。

 

さっきまでの喜びが、少しずつ消えていく。

 

「……私も」

 

ヒカリが小さく呟く。

 

「もっと頑張らなきゃ」

 

ユウヒも、カサネが立っていたステージを見る。

 

「……そうだね」

 

三人は、同じものを感じていた。

 

優勝した。

 

それは間違いなく嬉しい。

 

けれど──

 

自分たちには、まだ足りないものがある。

 

その差を、今日初めてはっきりと感じた。

 

 

帰り道。

 

「……ねえ」

 

ヒカリが二人を見る。

 

「もっと練習しよう」

 

「賛成」

 

ユウヒが頷く。

 

「ウチも」

 

リカが笑う。

 

「次は、もっとすごいライブにしようよ」

 

「うん!」

 

三人が拳を合わせる。

 

「もっと頑張ろう!」

 

「頑張るネコー!」

 

キャルの声が夕暮れの街に響いた。

 

 

 

この時はまだ知りませんでした。

 

この先に待っている、さらに大きな煌めきの世界を。

 

そして──

 

その世界へ進むための、厳しい修行の日々が始まろうとしていたことを。

 




ちゃっぴーくん、「そして」を乱用しないで……
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