・オリキャラ
父 星月カイト(サイヤ人)
母 星月レイナ(サイヤ人)
姉 星月カナ(サイヤ人)
妹 星月レナ(サイヤ人)
超一星龍(スーパーイーシンロン)との絶望的な決戦は終わりを迎えた。
地球の、そして全宇宙のエネルギーを集めた特大の元気玉によって、宿敵は消滅した。
静寂が戻った荒野。
ボロボロになりながらも立ち上がったのは、サイヤ人の戦士・カイトだった。
その傍らには、大人の女性へと成長し、共に限界を超えて戦い抜いた双子の娘、カナとレナ。そして、彼らをずっと地上から支え続けた妻・レイナがいた。
突如、呼び出してもいないのに、空が暗転し神龍が現れた。
しかし、その眼光はいつになく厳かで、どこか悲しげだった。
『……カイトよ。そして星月の一族よ。時が来た』神龍の重々しい声が響く。
長年、マイナスエネルギーを溜め込みすぎたドラゴンボール。
それを完全に浄化し、世界の理(ことわり)を戻すためには、ドラゴンボールと運命を共にする「人柱」が必要だった。
地球人として、サイヤ人として、誰よりも純粋に、かつて何度もボールの奇跡に救われ、そしてボールのために命を懸けて戦ったカイト一家が、その大役を担うことになっていたのだ。
「……分かっているさ、神龍」カイトは静かに微笑んだ。その体は、どこか透き通るような淡い光を放ち始めている。
「パパ……本当に、行っちゃうの?」涙を溜めてカイトの服の裾を握りしめたのは、普段は強気な姉のカナだった。
妹のレナも、唇を噛み締めながら俯いている。「カナ、 レナ。泣くんじゃない。お前たちはもう、立派な戦士だ。俺たちの命は、この地球の未来と地続きになるんだ」カイトは娘たちの頭を優しく撫でた。
そして、ずっと寄り添ってくれた愛する妻、レイナを見つめる。
「レイナ。セルゲームの後のあの7年間、お前と出会って、この子たちが生まれて……俺の人生は本当に幸せだった。ありがとう」「カイト……」レイナは涙を拭い、毅然とした笑みを浮かべた。
彼女は最初から覚悟していたのだ。
戦士の妻として、そしてこの素晴らしい家族の一員として。
「私も幸せだった。さあ、行こう。どこまでも一緒だよ」レイナはカイトの手を握った。
カナとレナも、覚悟を決めたように顔を上げ、両親の手をそれぞれ握り返す。
家族4人の絆が、いま一つになった。
『さあ、我が背へ乗るが良い』神龍がゆっくりと下降する。
カイト一家は、吸い込まれるように神龍の頭の上へと飛び乗った。
「 カイトーーー! レイナーーー!!」遠くから叫び声が聞こえる。
駆けつけたのは、ベジータ、そして悟飯、悟天、トランクス、パン、クリリンたち、共に時代を駆け抜けたZ戦士たちだった。
「カイトさん! あなたたち、もしかして神龍と行く気ですか!?」悟飯が目を見開いて叫ぶ。
「フン……勝手な真似を」ベジータは腕を組み、フイと顔を背けた。
だが、その拳は固く握りしめられ、寂しさを堪えているのは明白だった。
神龍がゆっくりと空へ舞い上がる。
カイトは地上で見送る仲間たちへ、最後の手を振った。「みんな、今までありがとう! 地球を……これからの平和を頼んだぞ!」
カナとレナも、涙を笑顔に変えて叫ぶ。
「悟天さん、トランクスさん! ちゃんと修行サボらずにやってよね!」
「パンちゃん、またねーーー!」
神龍の体が光を放ち、雲の向こうへと消えていく。
その瞬間、7つのドラゴンボールがカイトたちの体へと吸い込まれ、彼らの姿は完全に光の中へと溶けていった。