異なる青春の物語 作:ロングコート
前日譚の主人公は所謂「智神ジルという仮初のテクスチャを貼り付けられ実力の弱体化を受けた異形元宮チアキ」。
前提としてキヴォトス(異形)の生徒達は元のスペックで軒並みテラークラスに強く(具体的な異形生徒の強さTier表は次回開示予定)、そのままキヴォトス(ブルアカ)に入るとどのような悪影響を及ぼすか分からない為世界から実力をセーブする目的としてテクスチャを貼り付けられた。
なおこのことは登場人物の誰も認識できていない。だがもしテクスチャを貼り付けられずキヴォトス(異形)の生徒の誰かが到来するような事があればそれは正に緊急事態を超えた緊急事態と言える。
先生「それにしても…本当にスイーツやお菓子の店だらけだな。」
2人が通っているのはトリニティ自治区の一角『林檎街道』。スイーツや菓子とかの甘い物ならばクッキーや綿菓子からマッドハニーやウェディングケーキまで安価で並ぶキヴォトス最大のスイーツストリートである。
チアキ(異形)「♪♪♪」パシャパシャ
先生「チョコケーキか、もしかして食べたいのか?」
チアキ(異形)「カチカチカチカチ」
先生「食べたいしみんなの分も欲しいって?ああ、勿論良いよ。」
カランカラン
店員「イラッシャイマセ…オ空キノ席ニオ座リ下サイ」
席に座りメニュー表を見る。写真に写っているのはどれもこれも高級スイーツや高級甘味料ばかりだった。
先生「マッドハニー200グラム5000クレジット…向こうでは15000クレジットしたのにここでは三分の一じゃないか、流石林檎街道。…てかコレダイレクトに食べるタイプ?」
チアキ(異形)「カチカチ」
先生「決まった?じゃあ店員呼ぶぞ。すみませ〜ん」
注文をして暫く経った時
モブ「キ…キタ…」
モブ2「ウアアア…放課後スイーツ部ガ来タゾ」
先生「放課後スイーツ部…アイリ達か。」
カズサ(異形)「シャー…」
ヨシミ(異形)「カズサ…店ニ着イタヨ…」
アイリ(異形)「カズサちゃん、早く元気になってよ…。」
ナツ(異形)「先生が消えてからはずっとこの調子。みんな先生達の事が大好きだった。先生が…一人でもいい、誰か一人戻ってこなければずっとカズサはこのまm―」
先生「久しぶり、皆。」
ヨシミ(異形)「エ………?」
アイリ(異形)「せ、先生…?」
ナツ(異形)「偽物…じゃなさそうだね。」
カズサ(異形)「ミ…?」
間に沈黙が流れる。しかし直ぐにそれは断ち切られた
カズサ(異形)「ギニャアアアアア!!!!!」
カズサは絶叫しながら飛びかかる!そして飛びかかった先にいたのは異形チアキ!
チアキ(異形)「!?!?!?!?」
先生「危ねぇ!!」
先生は咄嗟にチアキを庇うようにして前に出る、カズサは興奮のあまり前が見えておらず止まらない!そのままカズサの凶悪な爪が先生に振り下ろされようとした…その時!
???「やめなさい、街道の番猫よ。」
一同「!!!」ゾッ…
ズシィィィイン…
声が響いた後、四角形の石が連なる形で形成された四足を持つ巨大な石碑が天井を上から突き破って現れた。
先生「アレは…!」
カズサ(異形)「フシャーッ…」
モブ「ウアアア…サクラコ様ダ、サクラコ様ガ御成ニナッタゾ」
サクラコ(異形)「皆様、御食事の最中申し訳御座いません。喧騒の気配がしたもので―」
カズサ(異形)「ニャアアアアア!!!」
サクラコ(異形)「少し頭を冷やしては如何でしょうか?」
バチィン!
カズサ(異形)「ギニャア!?」
カズサの凶爪がサクラコに直撃する直前、サクラコから朱色の稲妻が走りカズサの一撃を弾かれ、その余波でカズサは後方へ吹き飛び倒れた。サクラコが吹き飛んだカズサへ進もうとすると間に割って入るようにして他の放課後スイーツ部の面々が入った。
アイリ(異形)「待って下さい!」
ヨシミ(異形)「カズサハ今、正気ジャナイ。」
ナツ(異形)「復活するとは言え私達の目の前で友を殺させる訳には行かない、何卒矛を収めて下さい。」
三人はカズサを守る為サクラコにこれ以上攻撃を加えないよう頼む。それに対してサクラコは弁明をする。
サクラコ(異形)「安心して下さい、彼女には頭を冷やしてもらう為手加減をしていますので。まぁ…レイサさんを呼ばれてしまわれては手加減するのも大変危険になってしまいますが。」
カズサ(異形)「マァァァオ……ニャアアア!!!」
アイリ(異形)「カズサ!!」
サクラコはそう弁明するも興奮状態のカズサは更に攻撃的になる。しかしこれ以上の闘争に繋がることは無かった。
さわっ…
カズサ(異形)「ニャン!?!?」ゾワワッ
先生「そこまでだ、カズサ。」
それは先生が倒れたカズサの尻尾付け根部分に乗っかり、カズサの尻尾付け根をトントンし始めたからだ。先生はカズサの尻尾付け根をトントンしながら続ける。
先生「昔…キミが他生徒と喧嘩したときはよくこうやって無力化してたなぁ。早くその爪をしまってその目をするのを辞めなさい。」
カズサ(異形)「フニャ…ニュー…。」ぐてーん
サクラコ(異形)「落ち着きましたか…」
―――――――――――
カズサ(異形)「フニャ……」
チアキ(異形)「カチカチカチカチ(これもくれるのですか!?ありがとうございます!)」
サクラコ(異形)「この度は私達の生徒が貴方がたに危害を加えかけたことを深くお詫び申し上げます。」
先生「まぁカズサもあれ程落ち込んでいる上チアキもたいして気にしてないみたいだしまぁ大丈夫かな。」
サクラコ(異形)「そうですか、ちなみにチアキさんは付いてきて大丈夫なのですか?万魔殿の仕事とかあると思いますが…」
チアキ(異形)「カチカチカチカチ(これも万魔殿の仕事の一環なので大丈夫です!!)」
先生「要約するとこれも仕事だから大丈夫、だそうだ。」
サクラコ(異形)「そうですか…。…それと…クロカワ先生、……前園先生は?」
先生「………アイツは遠くの世界で元気にやってるよ、だから心配しなくて良い。」
サクラコ(異形)「……そうですか、教えていただきありがとうございました。」
チアキ(異形)「カチカチカチカチ」
先生「ん、もう食べ終わったのか。それじゃあそろそろ出るか。」
サクラコ(異形)「先生、それとチアキさん、よろしければ私がトリニティ総合学園まで連れて行って差し上げましょうか?」
先生「そうか、ならお言葉に甘えるよ。」
アイリ(異形)「先生!また会いましょうね〜!」
To be continued
異形サクラコ イメージ・禁時混成王ドキンダンテⅩⅫ
異形カズサ イメージ・終末縫合王ミカドレオ
異形アイリ イメージ・聖魔連結王ドルファディロム
異形ヨシミ イメージ・ミイラ+邪帝縫合王ザ=デットルナ
異形ナツ イメージ・零獄接続王ロマノグリラ0世