インクリメンタル☆アルケミスト   作:はめるん用

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ゲームならようやくステージ2が解放されるところ。

 ワクドキ☆職場体験しゅ〜りょ〜♪ 今日も生き残れたことを神様と天使様に感謝しなければ。公務員系天使にラブ・ソングを。

 

 そもそも本当に戦闘が起きるような危険な場所に子どもの立ち入りなんて許可されないってネタバレされているけどね。 

 トルメンタさんやシェーネスさんが言うには“フォルティス王国では”そんなことはないらしい。含みのある言い方どころか、隠れていない隠し味みたいになってますけど? さすがは傭兵だぜ。 

 

 だったらオレは子どもの間は安心だな! とはならないのが侵略生物との戦争なワケで。インテリ系の博学な雰囲気の傭兵さん曰く、歴史的に見れば学生も戦場に駆り出された事実は各国にあるらしい。

 国家の教育の中で真実が正しく伝わっているかどうかは知らないが、傭兵たちにとっては能力はあっても戦場の理解が足りない人間との共闘とかいうクソイベ扱いなので口伝でしっかり受け継がれているのだとか。

 

 ふーむ。

 

 ギフテッドについて知ったあとにそういうこと言われると、なんかこう、イロイロ想像してしまうねぇ? 

 

 いるかな? 

 

 いるだろうなぁ〜。

 

 ざまぁ系やもう遅い系の作品って、もちろん読み物として大袈裟でわかりやすく書いてあるけれど、前世の日本にも実際にいたもの。だったらさぁ、この世界にもいるよね? 特にギフテッドと呼ばれて育った貴族なんてさ、自分は大人より戦えるって思うよね? 学歴自慢の新卒がいきなり役員からスタートさせろって要求するみたいに。だってよ、貴族なんだぜ? 

 

 こりゃ両親と1度ゆっくり話をしないと危ねぇな〜。

 

 

 ▲▼▲▼

 

 

「それで、実際のところ私はギフテッドなんでしょうか?」

 

「そうねぇ〜。傭兵さんがそう感じたのであれば、そうなのかもしれないわね〜。お母さん的には、コレオちゃんはお利口さんで物覚えが早いな〜くらいに考えていたのだけど。母親っていうのはね、誰でも自分の子どもが天才さんに見えちゃうものだって、お母さんのお母さんから教えてもらっていたから〜」

 

 

 知らないことは知っている人に聞くのが早い。

 

 なので母メルティナに確認したら、すっごいフワフワな回答いただきました。普通……ッ! 圧倒的、普通の回答……ッ! 

 

 

「あ、そうそう。貴族の中には前倒しで首都の学校に入学させることもあるのだけど、我がホーエンハイム家ではそれをしないから覚えておいてね〜? パパとも相談したけれど、逆にね? 12歳までは自由に国内だけでもいろんなモノを見たり聞いたり触れたりさせたほうが面白そうだから〜って」

 

「母様はアグラヴェイン様のお話に前向きなんですか?」

 

「信用できるし〜、信頼できる人だからね〜。それに、同世代のほかの子たちとお友達になることも大切なのよ〜? ひとりで静かに考え事をするのもいいけれど〜、いろんな人の、いろんな考え方を知ったほうが、きっと楽しいわよ〜♪」

 

「なんなら母様のほうが楽しそうですけどね」

 

 

 俺の学園編が始まるのは12歳になってから、つまり7年は試行錯誤の時間に使えるってことか。しかも錬金術の基本は学んでいるし、ギフテッドという隠れ蓑も手に入れた。これはスキルツリーをじっくりコトコト育てるチャンスでは? 

 同世代との交流もステータス強化の目安を定めるのに役立つかもしれない。不自然に、目立たない範囲で身体能力の強化を────いや、ダメだな。そんな甘えた考えじゃインセクトに殺される。アレを相手に舐めプなんて論外だ。肉体が許す範囲で積極的に強化しよう。

 

 そうなると、他所様のお世話になるのは全然いいんだけど。

 

 

「母様。あくまで私のワガママとして、聞くだけ聞いてほしいのですが?」

 

「あら! うふふ、いいわよ〜」

 

「まずは領内の許される範囲で、パイロットの皆さんに迷惑にならない範囲で素材集めのため外を歩けるようになりたいです。木材を手に入れるための、丸太を切るための、石の斧を作るための、石材を探すところから始めたい」

 

「いいでしょう。メルティナ・ホーエンハイムの名で手配します。存分に錬金術士としての研鑽を積みなさい」

 

「いきなり氷の剣(仕事モード)を出してこないでください。格好良かったですけど」

 

「だってぇ〜、パパは錬金術士らしいところ見せたんでしょ? そんなのズルいじゃな〜い。お母さんだってパイロットらしいところ、コレオちゃんに見せたいんだも〜ん」

 

 

 俺、知ってる。

 

 こういう人ほど戦場では鬼のように強いって。

 

 それはともかく素材集めの許可出たぞオラァッ!! 5歳児ボディではまだまだ木こりなんてムリだけど、倒木を探すだけでもチャンスはあるッ! 石を掘って、鉄を探して、より希少な金属や……魔法石とやらを探して穴掘りタイムッ! くぅ〜、たまんねぇッ!!

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