リソース管理や稼ぎプレイが嫌いなゲーマーいる?   作:はめるん用

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穴、ほれていますか。

 行動を起こす前に、まずは冷静に自己分析をしておこう。なぁに、スキルツリーを眺めながらビルド方針を考えるだけでも酒が飲める人種なんだ俺は。寝る前のリラックスタイムに攻略本のデータを眺めるのもいいよな! 

 

 で。

 

 ステータス強化ツリー。

 

 身体の成長に合わせ、肉体に違和感が出るギリギリまで振り分けて有事に備える方針で決定。

 

 

 開発ツリー。

 

 ポイントはそれなりに貯まっているが、それぞれアンロックするための前提スキルが足りないので自動的に保留。 

 

 

 素材ツリー。

 

 丸太が取れない。丸太インベントリをアンロックできないので、その先にある【薄い木の板】も取れないから進めない。

 

 

 以上ッ!! 

 

 説明終わりッ!! 

 

 

 木材系は現状だと木の棒と繊維を育てるしかないなー。  

 

 

 現在、簡素な木の棒のインベントリ容量は10。

 

 作って、収納。

 

 作って、収納。

 

 そしてアンロォ〜ックッ!! 

 

 と、サクサクっと次のインベントリ拡張をレベル5にすれば容量が50に。そして枝の拡張で取得量増加のスキルが解放されたように、木の棒の拡張スキルの先にも【クラフトボーナス+1】のスキルが……ん? 反対側にもなんかスキルあるな? えーと、なになに……こ、これはッ!? 【素材消費減少1】のスキルじゃねーかッ!! 

 は? このチート能力、神運営過ぎるんだが? 天使様から手続きしてもらったんだから神運営(ガチ)だったわそういえば。オイオイオイオイ勝ったなコレは。枝の消費を1本少なく、それでクラフトできる木の棒は1本多く、コスパの強化と効率化を同時に選べるとかチートスキルとして誇らしくないの? 

 

 コレは最速でアンロックしないといかん神スキルだ。これ系の強化は早く取得すればするほど利益も大きくなるからな! しかしアンロックするために要求される簡素な木の棒も多いのが厳しいか? 木の棒インベントリ満タンの50本を要求されるということは、木の枝を100本集めないといけないということです。

 庭だけでそんなに落ちてねーよサムソン爺さんは真面目にホーエンハイム家の庭園を管理してくれてんだから。2年前から見習いを続けているアラン君なら見落としがポツポツあるから俺もおこぼれに預かれるんだけどなー。そりゃサムソン爺さんに拳骨落とされるよ2年間も同じことやってんのに成長どころか失敗を繰り返してんだもの。

 

 束ねてあるヤツ何度も融通してもらうのもなー。ほかに枝を拾える場所といえば農業エリアか? 秘密の会話で果樹園という単語を使っていたが、防壁の逆方向は本当に広々とした農耕地帯が広がっている。

 そこで働く人たちが急に領主の息子がやってきて困りはしないか、という部分を無視すれば簡単に集められるだろう。もちろん俺は無視しない。自分がされて嫌なことは誰かにもやっちゃいけないんだゾ☆ 但し嫌がらせが目的の場合は除く。

 

 よし。

 

 木材系はコスパ強化をしてから普通の木の棒をアンロックして進めることにしよう。同時に繊維のほうも同じ順番で【普通の繊維】のアンロックを目指す。これだな。丸太? そのうちね、そのうち。

 

 

 と、なると。

 

 石材系の育て方をどうすっかなー? 

 

 金属が欲しいな、やっぱり。ザックリ名前だけ確認した感じ、鉄を基準に含まれている魔力の性質で属性が決まる……みたいな? とにかく鉄なんだよなどれもこれも。鉄、銅、銀、金……あとは宝石の名前しかねーな。レアメタル? とか無さそうなのは俺みたいに頭のCPUが平凡な人間には覚えること少なくて助かる。

 地球とは金属が生成されるメカニズムが違うかもしれないってことは、山を切り崩して鉱脈を探さなくても金属が手に入るかもしれない。それはそれで気の遠くなりそうな可能性だけど、砕石ゴロゴロで魔法石の粉末を集めていた2年間とは違う。なんといっても錬金術の基礎を教わってハンドクラフトが堂々と使えるから効率が違うぜ! 

 

 よっしゃ。

 

 そうと決まればッ! 

 

 

 ▲▼▲▼

 

 

「父様」

 

「うん? どうしたコレオ。お前が私の執務室に顔を出すなんて珍しいな」

 

「申し訳ありません。お忙しいことは知っていますが、錬金術の基礎を学んだからこそ、新しいことをする前に相談したほうが良いと思いまして」

 

「ふふっ。相変わらず、そういうところは真面目だな。だからこそ私もメルティナも安心して自由にさせてやることができる。それで? 今度はなにを思いついた?」

 

「敷地内で、大きな穴を掘っても迷惑にならない場所はありますか?」

 

「大きな穴? まぁ、それぐらいなら心当たりはあるが……」

 

「ちょっと、自分で金属を探してみようかと思いまして」

 

「は?」

 

「ですから、金属を」

 

「庭で?」

 

「はい」

 

「お前が、穴を掘って?」

 

「はい」

 

「……せめて、廃材置き場から」

 

「それは誰かが見つけた金属であって、私が見つけた金属ではありません」

 

「そ、そうか。いや、うん……。掘り進めれば、いつかは……まぁ、絶対に無い、とは言い切れないが」

 

「では、許可をいただけますか?」

 

「どれだけ深く掘るつもりで……そもそも、何ヶ月どころでは」

 

「父様。魔力石の粉末を集めるまで、私は2年かかりました」

 

「そうだった……実績があるから止めようがないじゃないか……。わかった、許可は出す。その辺りの管理を任せている人員にも話を通しておこう。どうせ自分で頼みに行くつもりだろう?」

 

「もちろんです。領主の息子であることと、仕事を頼む上での礼儀作法は別問題ですから」

 

「我が子ながら、常識があるのかないのか、どうもわからな────そういえばまだ5歳だったな……お前……」

 

「……? はい、誕生日はまだ先なので」

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