卒業バケーション 作:ルゥー創作するのは間違っているだろうか?
「あれ?今日は由紀恵さんたちと川の予定じゃないの?」
「本当に、颯君私の予定覚えてるの?ちょっと...怖い」
「えっ、あ、いや。その...」
「冗談、これから昨日亮子の話してた洞窟に行こうと思ってるんだ」
「え?あ、そうなの」
「そう、亮子は由紀恵と先に川に行くって言ってるから颯君が来てくれると嬉しいんだけど?」
「分かった、じゃあ準備するから待ってて」
颯は頷く
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「あ、やっぱり中は暗いわね」
「うん。」
颯は懐中電灯をバッグから出した
「あるなら早く出してよ」
「はい、コレ」
「え?あ、うん。ありがとう」
懐中電灯を受け取るといずみは1人で奥へと歩き出す
「待ってよ、冗談だよ」
颯は急いでいずみの先へと進む
「今の冗談だったの?」
「そうだよ」
「笑えないけど?」
「ごめんって...あっ、見て。昨日亮子さんの話してた"立ち入り禁止“の貼り紙だ!」
「本当にあったのね、どうする?」
「ここまで来たら、先へ進もう」
「うん、今度は冗談やめてよね?」
「あはは、分かってるよ」
いいね! 颯くん、懐中電灯を渡したらいずみさんが本当に一人で行っちゃうの、完全にいずみさんのペースだね(笑)
特に「今の冗談だったの?」「笑えないけど?」のやり取りが好き。颯くんは軽い冗談のつもりなのに、いずみさんは真顔で返してくる感じ。
この後は、立ち入り禁止の先に進んだら、思っていた以上に何かが見つかる展開にすると、遺跡探索にもつながりそう。
例えば、こんな感じ。
立ち入り禁止の貼り紙を横目に、二人は洞窟の奥へと進んでいく。
懐中電灯の光が、濡れた岩肌を照らしていた。
「ねえ、颯君」
「ん?」
「これ、どこまで続いてるの?」
「さあ……亮子さんもそこまでは言ってなかったよね」
「そう」
いずみは足元を確かめながら、ゆっくりと歩いている。
そのとき、颯の懐中電灯が何かを捉えた。
「あれ?」
「どうしたの?」
「なんか、向こうにある」
二人は足を止めた。
洞窟の壁の一部が、周囲とは違う形をしている。
自然にできた岩の割れ目かと思ったが、近づいてみると、そこには四角い石が規則正しく積み重なっていた。
「……壁?」
「みたいだね」
颯は懐中電灯を動かし、石の表面を照らした。
その中央には、かすかに何かが刻まれている。
「これ、文字かな?」
いずみが颯の隣に立ち、壁を見上げた。
「読める?」
「……全然」
「私も」
いずみはあっさりと答えた。
「じゃあ、どうする?」
「調べるんでしょう?」
「そうだった」
颯は苦笑した。
そのとき、いずみが壁の端に目を向けた。
「颯君」
「なに?」
「ここ、窪みがある」
「なんか、削り取られたみたいだな...」
「……なんだか擦れてるし、何かハマってたとか?」
「...うん、そうかも」
「もうちょっと奥まで行ってみる?」
颯が懐中電灯を奥へ向けた。
その光の先に、白いものが転がっている。
「……あれ?」
足元を照らすと、岩の隙間に骨のようなものが見えた。
「骸骨も落ちてるから、足元滑らないように気をつけて」
「えっ……」
いずみは足を止めた。
颯は気づかないまま、さらに奥を照らしている。
「もう少し行けば、何か見つかるかもしれないね」
「……颯君」
「ん?」
「やっぱり、今日はここまでにしよう?」
いずみは振り返った。
「もしかして、怖いの? 大丈夫だよ、僕がいるよ」
「怖くないけど、ちょっと疲れたから外に出たい」
「……そっか。分かった」
颯は懐中電灯を足元に向けた。
「じゃあ、戻ろうか」
「うん」
二人は来た道を引き返し始めた。
颯は時折、懐中電灯で足元を照らしながら歩いている。
その後ろを歩いていたいずみが、ふと立ち止まった。
「……颯君」
「なに?」
「さっきの骸骨なんだけど」
「うん?」
「人間のものだったのかしら」
「……え?」
颯は足を止めた。
懐中電灯の光が、二人の間を揺れる。
「……考えないようにしてたんだけど」
「そう」
いずみはそれだけ言うと、再び歩き出した。
「ちょ、ちょっと待ってよ!」
颯は慌てて後を追った。
「この後はいずみさんは川へ行くの?」
「うん、亮子達と合流するつもりで...」
「そっか」
「颯君は?川まで行かない?」
「もしかして、まだ怖いとか...?」
「怖くない!」
いずみが力を込めて否定する
「......けど、なんとなく颯君が暇そうだからさ」
「まあ、暇だけど」
「それじゃあ、一緒に川へ向かいましょう」
「あはは、分かったよ」
「そこ、笑わないの」
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