卒業バケーション   作:飽きやすい創作隊

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ゲームをそのまま書いてるだけでつまらないんですが、創作として大丈夫ですか?(T . T)


20日 滝壺イベント

「約束、忘れてない?」

 

「うん、忘れてないよ」

 

「ほら」

 

僕は上着をめくり、チラッと水着を見せた。

 

「見せなくていいから」

 

いずみさんが呆れたように笑う。

 

滝壺に着くと、僕は軽く準備運動をした。

 

「さて、潜ってみるかな」

 

水の中へ入り、滝壺の底を探していく。

 

「あれ? いずみさん、まだ?」

 

振り返ると、いずみさんはまだ岸辺にいた。

 

「あんたの髪の長さと、あたしの髪の長さがどれくらい違うか分かってる?」

 

「あ……」

 

確かに。

 

「これでヨシ、と」

 

いずみさんが髪をまとめる。

 

「じゃあ行くよ」

 

いずみさんも水の中へ潜ってきた。

 

僕は周囲を探しながら泳いでいると、ふと水底に何かを見つけた。

 

「これ、なんだろう?」

 

僕はいずみさんの肩に手を置き、一旦上がるようにジェスチャーする。

 

二人で水面へ上がった。

 

「何? なんか見つけた?」

 

「石板……みたいなのがあったんだ。一緒に潜ってくれる?」

 

「分かった」

 

再び二人で水の中へ潜る。

 

僕の隣を泳ぐいずみさんに、目的の場所を指差した。

 

砂と岩の間に、平たいものが埋まっている。

 

いずみさんは目を凝らしたあと、親指を立てた。

 

そして、その石板らしきものに手をかける。

 

僕も反対側に手をかけた。

 

二人で力を込める。

 

石板が少しずつ動いた。

 

――いける。

 

そのまま持ち上げる。

 

そして、水面へ浮かび上がった。

 

「ぷはぁ!」

 

二人で顔を出す。

 

「これ、大発見だよ!」

 

「二人で持ち上げなくても余裕なんじゃない?」

 

「まあ、そう言わずに」

 

いずみさんが笑う。

 

二人で持ち上げた石板を眺める。

 

本当に見つけたんだ。

 

その実感が込み上げてきて、自然と笑顔になる。

 

「すごい、やった!」

 

僕が手を上げると、いずみさんも手を合わせてくれた。

 

パチン!

 

水しぶきが飛ぶ。

 

「みんなにいい報告ができるね」

 

「そうだね!」

 

二人で笑う。

 

水の冷たさも忘れるくらい、気持ちよかった。

 

自分たちで見つけて、自分たちで引き上げた。

 

その達成感が、なんとも言えず嬉しかった。

 

 

 

 

 

------------

 

夕飯。

 

食事を始めようとしたところで、いずみさんがテーブルの上に石板を置いた。

 

「コレ」

 

「どうしたの? コレ……」

 

亮子さんが目を見開く。

 

「滝壺から掬い上げたんだ」

 

いずみさんが説明すると、由紀恵さんが勢いよく立ち上がった。

 

「みんな聞いてぇー! いずみちゃんが石板見つけたよぉお!」

 

「マジか!」

 

「やりましたね、戸塚先輩!」

 

一気にみんなの視線が石板に集まる。

 

さっきまで普通に夕飯を食べていたのに、いつの間にかテーブルの上が発見物の鑑定会みたいになっていた。

 

聖美さんが顎に手を当て、石板をじっと見つめる。

 

「これ、どうすんだ?」

 

「石板については、鈴鳴島に詳しい宿のおじさんに、しばらく預けてみようと思うけど」

 

いずみさんがそう提案する。

 

「何かわかるかもしれないわね」

 

「洞窟の台座にハマるのか、も検証しましょう」

 

「そうだね」

 

みんなが頷く。

 

昼間、二人で水の中から引き上げた石板が、今はみんなの前にある。

 

いよいよ、この島の謎に近づいてきた気がした。

 

 

 

 

 

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