××ちゃんと山田?さん。   作:黒影時空

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第8話「ムウちゃんママは人間じゃないらしい。」

「名前だけ伺いしても?」

 

「……榎本、水仙です」

 

 ゆっくりと開かれた古びた扉の隙間から、どこか冷たく沈んだ空気が流れ出してきた。

 榎本水仙は、深い落胆と疲弊が刻まれた顔で山田たちを見つめると、細い声で「入りなさい……」と短く告げた。

 睦——ムウちゃんは、まだ家にはいないらしい。

 日が暮れるまでは近くの畑や福祉施設での作業があるため、帰宅するにはもう少し時間がかかるとのことだった。

 

「私は外で見張っているわ。万が一のことがあればすぐに叫びなさい……それと、いくらなんでも他人の母親に手を出すようなことをしたら絶縁よ」

 

「ねえ、私って記憶喪失になる前からそんなに貞操概念で信用ない? 黙ってキャバクラやってたのはいずれ謝るから!」

 

 そう言って玄関の脇で腕を組んだ山田ママの鋭い視線に見送られ、山田だけが水仙に促されるまま室内へと足を踏み入れた。

 家の中は、ごく一般的な田舎の住宅といった趣だった。人並みに生活していくには十分な家具や家電が揃っており、特段生活に困窮しているようには見えない。だが——山田の目を真っ先に奪ったのは、その異常な光景だった。

 天井のあちこちから、大量の野菜が吊り下げられている。

 干し野菜のように乾燥させているわけではない。大根も、人参も、そして青々としたネギも、採れたてのみずみずしい状態のまま、縄で無造作に結ばれて天井からぶら下がっているのだ。

 山田が呆然とそれを見上げていると、水仙は手を伸ばし、頭上に吊るされた太い生ネギを無造作に1本引き抜いた。そして、そのままバリッと音を立てて豪快に生のまま噛みちぎった。

 

「あの……それ、生……」

 

 思わず引きつった声で山田が尋ねると、水仙は生のネギを咀嚼しながら、濁った瞳で山田を振り返った。

 

「近頃はストレスのせいか……こうやって食べないと気分が優れないの」

 

 辛味で顔を顰める様子もなく、淡々と生のネギを貪る姿は狂気そのものだった。トマトや胡瓜ならいざ知らず、生ネギをそのままかじる人間など見たことがない。

 この母親もまた、中村家との関わりの中で正気を削り取られてしまったのだろうか。

 水仙はネギを齧りながら、テーブルの上に1枚の紙を滑らせるように差し出してきた。

 法律の専門書やWebサイトから几帳面に引用されたらしいその用紙には、びっしりと細かな文字で犯罪の解説が印字されていた。

 

『窃盗罪』

 販売店などでお金を支払わず商品を持ち出す=盗む事。

 初犯や被害額が少ない場合は微罪処分や起訴猶欲になることも多いが、頻度が多い、反省の色が見えない悪質かつ常習犯の際には常習累犯窃盗罪として3年以上の有期懲役が科されることもある。当然、同じような事例を店側が確認していれば該当している店のみならず、周囲にも情報が行き渡って出禁判定となる。また、粗大ごみの物色や持ち去りも状況や地域次第で条例違反として窃盗罪が成立する可能性があった。

 

『詐欺罪、または有印公文書偽造罪・同行使罪』

 健康保険証を所持していない人間が他人から保険証を借りて病院に行くという行為は、医療機関をだまして本来は受給できない保険給付(医療費の自己負担軽減)を不正に受けたとみなされるため、10年以下の懲役が科される可能性がある。保険証を渡した名義人にも認識に関係なく犯罪ほう助として責任問題となる可能性がある。

 

『教唆罪』

 他人に犯罪の仕方を教えること。例えば万引きのやり方を教えることでそれを出来るようにするような思想や手段を植え付けること。主に相手が行った罪のものと同等の刑罰を対象に科せる。

 

『傷害罪』

 正当性のない暴行。15年以下の拘禁刑(または懲役)または50万円以下の罰金。また、そこから被害者の状況によってより細かく裁定が変換されることもある。

 

 紙に並んだ禍々しい文字を追いながら、山田は喉の奥が乾くのを感じた。

 

「それから目を逸らさないで、それが貴方が愛人と言った女の罪よ」

 

「うっ、みいちゃんが……これを全て!?」

 

「ただの全てじゃない、これは全て……あの女が睦を巻き込んでやったことよ」

 

「何を言って……」

 

 水仙は冷ややかに鼻で笑い、手に持ったネギの残りを乱暴に机に置いた。

 

「余所者の貴方が愛人でもなんでも好きに名乗ればいい。なら歌舞伎町に居座らせておけばよかったじゃない。ただ接吻して体を交えただけの付き合いを繰り返した程度の関係の男なら、宮城にもいくらでも……」

 

 中村実衣子という存在が、この街で、そしてこの家でどれほど嫌悪されていたのかを物語るような蔑みの言葉。だが、山田の胸の中に芽生えたのは、恐怖ではなく強い違和感だった。

 

「貴方は……みいちゃんをひねくれた形で見ている……!」

 

「貴方こそ中村実衣子をおあつらえ向きの形で認識しているだけじゃないの? 何故死んだのかを聞く前にはっきりと、どれだけの害を招いたのか思い出すほうが先よ」

 

 冷酷に言い放つ水仙に対し、山田はまっすぐにその目を見つめ返した。逃げてはいけない。自分の中のみいちゃんを、この母親の言葉だけで塗りつぶさせてなるものか。

 

「どうして貴方はそんなに被害者面しているんです? みいちゃんと付き合うことが間違いだったなら、親として貴方は止めるべきだったのでは?」

 

 水仙の眉が、ぴくりと跳ねた。

 

「ママも私に同じことを言った……! でも、ムウちゃんが私と違うのは、それ以上の付き合いがあることです。もしムウちゃんがみいちゃんに特定の苦手意識や嫌悪感しかないなら、ここまで付き合いが続くはずがない!」

 

 そう、何よりおかしいのはそこだ。

 この宮城の情勢に疎く、長年家を空けていた中村祐太郎ですら「みいちゃんの友達」としてムウちゃんの名を即座に挙げたのだ。それは、二人の関係が水仙の言うような一方的な被害と加害だけではなく、今なおつながりを持っていた証拠にほかならない。

 

「ムウちゃんにそこまでの被害があったなら、それを止められるだけの時間も警戒も、親である貴方にはいくらでもあったはずだ。それなのに貴方は何もせず放置して、今になってみいちゃんのことだけを悪者に叩き落としている……!」

 

 山田は深く息を吐き出し、確信を込めて言い切った。

 

「つまりは……ムウちゃんの方は、まだみいちゃんの事を友達のように思っているんじゃないですか? ……私と同じように」

 

「黙りなさい!!」

 

 水仙は持っていた野菜を捨てて山田の口を掴み、山田も両腕で強引に離そうとする。

 だがとんでもない馬鹿力だ、自分の母親より年上どころかここのところ生野菜しか採ってなさそうな人間のパワーじゃない。

 

「睦は純粋すぎるだけよ! 悪意も歪みも何ひとつ理解できない、簡単に騙されてもおかしくないほどに優しくていい子なの、それを……中村実衣子がぐちゃぐちゃにするのよ!」

 

「だったらその優しさをどうして離れるかたちで……ムウちゃんに与えられなかった!! みいちゃんに対しても……間違っていたら芽衣子さん共々止められなかったの!!」

 

「たかだか東京で軽く過ごして都合の悪いことは忘れた小娘がくだらない理想言を喚くな!!」

 

 何も知らないからこそ、都合悪いところを見ていないからこそ水仙から発せられた怒りの叫び、山田の口元を押さえる手が更に強くなる。

 

「貴方、それでも一緒にいたの? アレは人間じゃないわ、獣よ……彼女はプライドを傷つけられたという事には敏感で、ただ舐められたくないということには煩く、都合が悪くなったら泣き喚く!! そんな人間よ! 貴方にも……覚えがなければそれは中村実衣子ではないのよ!!」

 

「それが傷害罪というの……ムウちゃんにもそれをしたと!?」

 

「あいつのせいで東京で睦が穢れて帰ってきた時の私の心境など……貴方には分からないわ! 同じ穢れた娘なのに!」

 

 どこまでこの人は、みいちゃんという人間を悪く見ればいいのか。

 私は間違ってない。

 みいちゃんが好きな私が正しい。

 みいちゃんがどんな罪を持っていたとしても受け入れる、だって自分は彼女に仕事を与えることだって出来た、いっぱい褒めたり褒められたりして……。

 

 

 ……何よりみいちゃんを殺したのは、こいつらじゃないか。

 あれ? こいつらの言うことが正しいなら、そいつは……。

 水仙は、決定的な証拠になる言葉を残した。

 

「みいちゃんは、暴力という手段が常套句だったのか」

 

「……そうよ、気に入らない格下にはすぐそういう手を使うわ、睦はそうならなかっただけ!」

 

「…………へ、へへへへへへはははははははは!!!!」

 

 こんな簡単なことだったのか、線が抜けるように察して笑いが止まらない。

 狂気的に嗤うその姿には水仙もたじろいで、吊り下げてた大根を護身用に構えて構える。

 

「な……何!? 今更何!? 事実を言われてムキにならないで!!」

 

「事実? ああそうか事実! 裏付けありがとう!! つまりみいちゃんは危機のときに抵抗ができる人間!!」

 

 何か想定外が出れば癇癪を起こして手が出るなら、紛れもなく相手に殴り返すだろう。

 ましてや痣になったり爪を折られたり歯を抜かれるような暴行を受けたら、間違いなくやり返す。

 癇癪持ちのパワーは凄い、素人は手加減なんて知らないから間違いなく集団だとしても何人かはノーダメージで済むはずがない。

 

 現況1、みいちゃんの抵抗……痕跡をたどる。

『対応』……死亡推定日に殴られた跡のある人物を調べ上げる。

 現況2、野生動物や別のトラブルの可能性もある……。

『対応』尚更アリバイを作ろうとするだろう……なにせ覚醒剤まで使われたぐらいだ、そこを崩せばいい……たった一人捕まえて後はモモさんに尋問させるだけでいい。

 現況3、みいちゃんがどんなにクズだったとしても私の気持ちは変わらない、何故なら私は……今でもみいちゃんが好きだから!

 

「みいちゃんが死んだ日にやり返されてボコボコに殴られた跡を誤魔化そうとしたやつがみいちゃんを殺したやつだ」

 

 鏡で見るとこうなった時の自分は目力と迫力が強い、こういうところで母親似みたいだ。

 しかし水仙を威圧するには充分みたいだ。

 

「ご……誤魔化す!? 簡単に言わないで! 怪我の理由なんていくらでもあるわ! この辺りには半グレみたいな人間もいるし……覚醒剤を打つことだって簡単に……」

 

「……あれぇ? んふふふふふ、水仙さん?? みいちゃんは確かに薬物反応が出たけど……直後に覚醒剤が打たれたどうかなんて簡単に分かります?」

 

「っ……!」

 

「それが分かるのは……パターンとしては2種類!! お前がみいちゃんを殺したのに関与したか……犯行現場を目撃した上で無視したか、その2つのみなんだよ!! ……そしてなぁ、私がどっちにしても逃がすと思っているの?」

 

「貴方……」

 

 

 

「少し身の程を弁えた方がいいわよ」

 

 どすっ。

 山田の腹部に鋭いものが突き刺さる……子供が園芸に使うようなスコップだ、致命傷にはならないが油断させるくらいの一撃はある。

 ふらついたところに水仙は窓から飛び出して隠し扉のようにぐるりと窓の先が回転して抜け出す、変な仕組みだが山田は完全に水仙を取り逃した。

 顔を突っ込んだ頃には裏にあった畑に紛れて……どこに行ったのかも分からない。

 

「逃げるなああああああ!!!!! 戻ってこい!!! この下衆!!! クズ!! お前もぶっ殺してやろうか!!!!」

 

 もはや近所迷惑とかそんな次元ではない……こんなときにまた母親に何か言われそうなものだが、奇妙なことに返事がない。

 外に戻って報告するために一旦入り口から戻ると……ざわざわとした感覚。

 山田ママは一見すると落ち着いて座っているが……この騒ぎの後、水仙が逃げ出した後にも何か目線を感じる。

 

「ママ……もしかして誰か来た!? というか、水仙さん逃げてない?」

 

「逃げた? ……そう、何か隠していたのね……やっぱり気持ち悪いわこの村、大事にしない為に徹底的に隠蔽しようとしているしそもそも治安も腐ってる」

 

「……一応聞いとくし私が言える資格ないんだけどママ、変なことしてない?」

 

「変なこと……? ああ、さっき子供にエアガンで撃たれたわ」

 

「エアガンで!? やっぱり治安悪いな……というかそれ大丈夫なの!?」

 

「ええ別にBB弾程度ならちょっと見れば指で止められるし、ブランクはあったから10秒かかったけどその場で解体したら逃げていったわ」

 

「ママは一体どんな経験したらそんな芸当……って、戦隊の養成校って今で言うところの自衛隊みたいなものか」

 

「凶器の解体による無力化……自分の身を守る為と成績を上げる為によく練習したけど染み付いてるものね……」

 

 ——

 

 改めて……全て話す。

 これはもう誤魔化しようがないほどにクロ。

 みいちゃんはこの場所でリンチを受けていたこと、それを見ていて黙っていた人間がいたこと。

 それを抜きにしても榎本水仙はきな臭いと。

 山田ママの方はというと、待っている間にも確かに半グレの気配がした……適当にぶらついていたらどうなっていたか分からない。

 

「それだけ分かったならさっさと事を済ませるわ、覚醒剤持ってるような人間をとっ捕まえて送り返せばいいんでしょ?」

 

「……なんかママ、みいちゃんのことに関して凄く否定的だったのに凄い手を貸してくれるよね」

 

「勘違いしないでくれる? 貴方に記憶が消えたままでは困るし、この件が解決しないと一生貴方は前に進まない、ママは貴方にちゃんと大成してもらわないと嫌なだけなのよ」

 

 どこまでが親の情で、どこまでが過去の養成校で培った正義感だろうか。

 記憶喪失前には恐ろしい存在だっただろう母親が今ではかなり頼もしく見える。

 ……あと少し、後少しで全貌が見えてくる気がする。

 みいちゃんに何があったのかまで。

 

「ああそれと……あの祐太郎という男が見つけてきたそうよ、あの榎本睦という子」

 

「え!?」

 

 ……祐太郎に連絡をつけて、なんとかムウちゃんに事情を説明して早帰りしてもらったという。

 みいちゃんの友人……一体どんな人なのかと思い、言われた通りの待ち合わせ場所で会ってみる。

 

(水仙がいるかもしれないからママはまた見張りをお願い)

 

(しょうがないわね)

 

 そうして……遂に山田はムウちゃんに会うのだが。

 

「こ……これが、みいちゃんの友達っ!?」

 

 記憶がない今、みいちゃんの姿は写真でしか実物を見たことがない。

 21歳という異例の若さで亡くなった彼女は、雰囲気だけで見ればそれ以上に若すぎた外見をしていた、背はかなり低いしきゅるきゅるとした目や口元、未発達のように感じる体型。

 それは20歳を超えたというにはあまりにも不十分な見た目をしていた、そして知能も見た目相応と来れば実年齢さえも事実かどうか曖昧になっていく。

 まだ宮城に向かう電車に乗っていた時の事、山田ママがみいちゃんの顔に関して話していた。

 

「……私が前に会った時はもっと太った見た目をしていて見るに堪えない状態だったけど、この顔立ちも悲惨ね」

 

「そんな事ないよ、結構可愛い顔じゃん……童顔っていうの?」

 

「童顔が問題のある物って認識になれないことが一番の問題点ね……」

 

 今の時代、直接的に近い言葉をポジティブな形で言い回すような表現がたまにある。

 童顔もそういうものであり、童顔というのは大人になっても子供みたいな顔……ということだが、昔は努力や疲労などが形跡として残っていない=何の苦労もせず楽に育ってきた人間というニュアンスを込められたこともある。

 みいちゃんの場合、甘やかされたかどうか分からないにしてもこの時点で人並みの生活を送っていないことがそれだけで分かったという。

 

「たまにいるわ、大人になっても中身どころか見た目まで幼いままのような歪な人……そういう存在にこそ気をつけたほうがいいわ」

 

 ……そうして現在に戻る、ようやく会えたみいちゃんの友人、そして重要な容疑者の娘、ムウちゃんこと榎本睦……。

 彼女もまた……雰囲気は似ている、おそらく雰囲気的には同い年、あるいは年下としてもそこまで離れていない。

 背丈はかなり低い、もしみいちゃんと同じくらいだとして150くらい……? 衣装も成人女性が着るにはコンセプトも雰囲気もチグハグだ。

 何よりこの目線、振る舞い……自分に対する警戒がまるでない、悪意というものを全く概念レベルで認識していない、本当に彼女は自分やみいちゃんに近い年齢の大人なのか?

 まるで……年齢というカウントだけが進んだまま、小学生、よくて中学生から一切の変化がなかったように見える。

 

(あっ、これ……ムウちゃんの方も……)

 

 みいちゃんに問題がある人物てあることは前提として動いている、しかし自分より長い付き合いの中でみいちゃんと友人関係にあったムウちゃんも目立った難点があるわけではないが常識の中で生きるにはリスクが多すぎて、外部から様々なアプローチが必要そうだ。

 この待ち合わせ場所の喫茶店で人目も気にせず、母親のように生の野菜を食べているところからもそれが伺える、歯型が付いている食用と持ち帰り用を袋で分けているあたり全て食べてはいけないと教え込まれているようには見えない。

 

「何をやってるの貴方! それを食べるのはやめなさい!」

 

 しかし山田ママはムウちゃんが食べている物を見るや否やすぐに取り上げて確認する、これも生野菜のようだ。

 

「えっ……それ、じゃがいもだよね?」

 

「じゃがいもは芽や変色した皮が食中毒の原因になるから普通は生で食べないのよ……どういうこと、どうして誰も止めないの!?」

 

 ムウちゃんは恐らくこんなこと知らない、知らないからこそ誰か止めるべきではないのか。

 しかも形状からしてムウちゃんはこうして気付くまで何回もじゃがいもを生で食べていた可能性がある、どんな人間であれど娘が食中毒になるかもしれないのに見過ごすわけがない。

 娘に関心が無いように見えないのに止めないのは妙だが……見方を逆にしてみれば分かる。

 

「あの人はムウちゃんが絶対に病気にならないという確信を持っている……?」

 

「この子供から聞けそうな事なんて何も無いわ、ただ……貴方の見てきたものを含めるとこの場所、相当きな臭くなってきたみたいね……」

 

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