思いついたまま短編集 作:戯れ
(Part1はこの短編集の三本目)
冬獅郎(まだだ……まだ俺は、氷輪丸を自在に使い熟せてねぇ……もっと……もっと……!!)
ーーーーー
???「戻ったぞ、松本」
乱菊「は?誰?この声……」
???「俺だ」
乱菊「………………誰???」
冬獅郎(大)「見りゃ分かるだろ。日番谷冬獅郎だ」
乱菊「………………」
十番隊舎<<ええええええええぇぇぇぇぇ!?!?!?
冬獅郎「……うるせぇぞ松本」(乱暴に椅子に座りながら)
乱菊「いや、え、ちょ、ホントに隊長なんですか?」
冬獅郎「見た目もちょっと老けただけで大して変わっちゃいないし、何より霊圧を探りゃすぐ分かんだろ……つか椅子低ぃな」
乱菊「え、見た目が全然……特にしんちょ」冬獅郎「あん???」乱菊「なんでもないで~す」
乱菊「……でも真面目に、なんでそんな事になっちゃってるんです?浦原喜助の新発明の実験台にでもなったんですか?」
冬獅郎「どうしてそんな発想になる?……卍解の使い過ぎだ。大紅蓮氷輪丸を使い続けてと出力が上がると、なんでか分からんがこうして、少し老ける」
乱菊「へぇ……」
冬獅郎「それで、集中し過ぎて執務の時間直前まで鍛錬してたら、体が戻るまでの時間もなくなっちまったからな……仕方ないからこの状態のまま仕事する」
乱菊「いやそんなことしてる場合じゃないでしょ!?」
冬獅郎「確かにこの状態だとかなり体がだるいが、書類仕事だけならなんとかなる……」
乱菊「そうじゃなくて!」
冬獅郎「は?」
乱菊「こんなおもしろ……稀に見る状態の隊長、見せびらかさなくてどうするんですか!?今から瀞霊廷中を周りましょうよ!!」
冬獅郎「は???」
乱菊「よし決まり!すぐ行きますから準備してください、隊長!」
冬獅郎「誰が行くか!!ていうか、今氷結で丈伸ばす風に見せかけて誤魔化してるが、今死覇装が割とみっともないことに……」
乱菊「私の予備の死覇装ならギリギリ許容範囲までいけますって!」
冬獅郎「だからって……待て、脱がそうとするな!今体に上手く力が入らないって……分かった!着替えるからせめて出ていけ松本ォ!!!」
乱菊「と、言うわけで、ウチの隊長です!」
冬獅郎「………………」
白哉「……久方ぶりに見るな、その姿は」
乱菊「あれ、朽木隊長、この姿の隊長見たことあるんですか?」
白哉「先の大戦の折にな」
ルキア「この姿、日番谷隊長本人であったのか……てっきり、日番谷隊長のお兄様か誰かだと……」
恋次「俺も……」
乱菊「いやなんで唐突にウチの隊長のお兄さんが生えてくるのよ」
白哉(そう言えば結局、勘違いを正すことはしていなかったな)
冬獅郎「……もういいだろう松本。さっさと仕事に」
乱菊「思ったより良い反応が見れない!これはもう次に行くしかないですよ、隊長!!」
冬獅郎「テメェ……元に戻ったら覚えてろよ……!」
乱菊「ひーなっもり!」
桃「あれ、乱菊さん?どうしたんですか?」
乱菊「んふふ~……実は雛森に見せたいものがあってね?」
桃「見せたいもの?……っていうか乱菊さん、その手に持ってるの、縛道の這縄……?」
乱菊「そーれっ!!!」
(壁を背にした雛森に向けて投げつけられる日番谷)
(びっくりしすぎて身動きが取れない雛森)
(咄嗟に腕を壁につけて雛森への衝突を避ける冬獅郎)
(結果的に出来上がる壁ドンの図)
冬獅郎「……マジで覚えとけよ松本ォ……!!」
桃「……え?」
冬獅郎「危うくぶつかるところだった……おい、大丈夫だったよな?雛森」(低音)
桃「シロ、ちゃん?」
冬獅郎「他の誰に見えるんだよ」(低音)
桃「え、だって……ていうか、む、胸元、はだけ……っ!」
冬獅郎「?……あぁ、松本の死覇装借りてるからな」
乱菊「私の場合、そういう風にしないと胸が物理的に苦しいので♪」
冬獅郎「やかましい」
桃「……っ……ぁ……」
冬獅郎「?……ずっと俯いて、どうした?やっぱりどっか打ったか?」(低音)
桃「まっ、待って……!」
冬獅郎「ん?なんか顔が赤いな……まさか、風邪でも引いて……」
桃「………………しゃ」
桃「赤火砲!!!!!!!!!」
冬獅郎「あばっふ」
桃「も、もう勘弁してぇ~~~!!!」
乱菊「あら、逃げられちゃった……」
真子「なんや、おもろいことになっとったなぁ」
乱菊「あ、平子隊長!いつから見てたんですか?」
真子「乱菊ちゃんが這縄で日番谷タイチョ縛ってた所」
乱菊「やだもう最初からじゃないですかぁ」
冬獅郎(小)「お前ら……マジで……」
乱菊「あ、戻っちゃったんですね、隊長……面白かったのに……」
真子「せやなぁ、勿体ない。また今度さっきの姿で遊びにきぃや」
冬獅郎「……大紅蓮氷輪丸を完全にモノにするまで……もう二度と、誰にもあの姿は見せねぇ……」
ガクッ
乱菊「あれ、隊長?……あ、これちょっと真面目にヤバいやつ……?ちょ、平子隊長!雛森呼び戻してください!急いで治療させないと!」
真子「それなら四番隊……は、流石に呼ぶほどやないか。ええで、任しとき」
~~~~~
後ほど。
雛森より「大人の姿禁止令」を言い渡された日番谷だったが、その言葉の故を理解することはなかったのだった。
大人日番谷に壁ドンされて至近距離から見下されながら低音ボイスで囁かれた雛森の心中やいかに。