思いついたまま短編集 作:戯れ
「さぁさぁとうとうこの時がやってまいりました!10年に1度のお祭り騒ぎ!護廷十三隊総隊長の座を掛けて、今回もこの2人が争います!」
「現五番隊隊長、今回都合9度目となる挑戦者ァ〜〜〜……藍染!惣右介ーーー!!!」
「現護廷十三隊総隊長、今回も見事防衛となるか、それともとうとう引退するのか!?千年その座を譲らない、最強の死神ィ〜〜〜……山本元柳斎!重國ーーー!!!」
わあああああぁぁぁぁ!!!!!
「実況はアタシこと十二番隊隊長にして技術開発局局長、浦原喜助が!」
「解説はこのワシ、二番隊隊長にして刑軍軍団長、四楓院家当主こと四楓院夜一じゃ」
「で、お送り致しまぁす!!」
「ふふふ……今日こそは貴方を引退に追い込み総隊長の座を明け渡してもらいますよ、山本元柳斎重國公。精々隠居後の暮らしについて考えておくと良いでしょう」
「そういうことは、一度でも儂に勝ってから言うことじゃ」
「双方、準備は出来たようです!それでは……試合開始ィィィイイイ!!!」
開始と同時、藍染の両肩から凄まじい霊力の奔流が溢れ出る。
「藍染隊長の両肩から翼の如き霊力の奔流ゥ!夜一サン、これは!?」
「瞬閧じゃな。白打と鬼道を組み合わせた一種の奥義であり、これを満足に扱える者はワシも含めて片手で数える程しか知らん」
「なんということだァ!!藍染隊長、とんだ隠し球を搭載してきたぞぉ!!」
「参ります」
「遠慮は要らぬ。来い」
怒涛の攻撃が藍染から繰り出される。
正拳、手刀、足刀、回し蹴り、踵落し。瞬閧状態によって速度も威力も莫大な底上げを受けた攻撃は、並の死神ならばひとつ取っても跡形もなく吹き飛ぶ威力であり……
「軽いわぁ!!!」
「くっ……」
しかし山本元柳斎重國にとっては、まだまだ小手先の児戯に過ぎない代物であった。
「藍染隊長凄まじい猛攻!しかし山本総隊長、これを凌ぐ、凌ぐ凌ぐゥア!!」
「ふむ、全て的確に防御しておるな。しっかり受けておるということは、流石の重國公も藍染の瞬閧を無防備に喰らうのは避けたいところなのじゃろうが……ただ強いだけでなく、技巧も反応も卓越しておる。伊達や酔狂で千年そ総隊長はやっておらぬということじゃな」
「新たに習得してきた奥義も山本総隊長には通じない!これは藍染隊長苦しいか!?」
「ーーー滲み出す混濁の紋章 不遜なる狂気の器 湧き上がり・否定し・痺れ・瞬き・眠りを妨げる」
「これは……並行詠唱!?」
「しかもこの詠唱……奴が放とうとしておるのは……」
「爬行する鉄の王女 絶えず自壊する泥の人形」
(詠唱する間も、攻撃の手は緩まんか)
「瞬閧と高位鬼道の並行詠唱……霊力の制御だけでも驚嘆に値するが、加えてそれを噛まずに実行しているのも地味に芸達者じゃのう」
「結合せよ 反発せよ 地に満ち己の無力を知れ」
「破道の九十・黒棺!!!」
「第九十番の鬼道、黒棺の完全詠唱が決まったァーーー!!!これには流石の山本総隊長も……」
「万象一切灰燼と為せーー流刃若火」
時空すら乱す重力の奔流が、ただただ巨大な熱量によって押し砕かれる。
「なん……だと……!?」
「よく磨き上げてきたと褒めてはやろう……が、それでも儂には届かん」
「歯を食いしばれぃ!!!」
「ッ!!!」
ーー双骨
「………………藍染隊長、起き上がらない!決まりです!今回の勝者、山本元柳斎重國総隊長ォーーー!!!圧倒的な大人気のなさを見せつけて見事勝ォー利!!!」
「若干恨み節が籠っておるの」
「アッハハ、なんせ今月の給料全部藍染隊長の勝ちに張ったので……しばらく節約生活になりそうですからねぇ」
「そんなことしておったのか……」
「さ!今回の戦いはこれにてお開き!観戦者の皆様も日常へとお帰りください!本日はお付き合い頂き、ありがとうございましたァー!」
というわけで、原作BLEACHファンの一般人が何故か藍染隊長になっていたら?というお話
今回は瞬閧を習得していったけど、山爺には勝てなかったよ……
自分が何もしなければ発生しない不幸が山ほどあるけど、そうすると千年血戦篇で100%詰むよね……ということでまず山本元柳斎重國より強くなることを目指したけどそれすら覚束無くてウンウン唸ってる藍染惣右介(偽)の図