思いついたまま短編集 作:戯れ
書きたいことは後半に詰め込んであります
(……次があったならあるいは、と思っていたが)
「くっ……!」
(まさかこんなにも早く、このような形で為るとはな)
今自分が立っているのは、小僧……虎杖悠仁が属していた『中学』の屋上。
相対するのは、
いくつかの事実が、『両面宿儺』たる己へ向けて、一つの事実を示唆している。
(……時間遡行か。一体何が起こった……?)
確かに自分はあの時死んだはず。
最強を自負する宿儺にとっては飲み込み難いことではあるが、あの新宿での戦いにおいて、自身は五条悟と
客観的に見て史上最強最悪の呪いである両面宿儺は、その事実相応の矜持を持っては居たが、自身に起きた"事実"を受け入れられないほど狭量でもなかった。
故に、今こうして生きてここにいることに対しては、疑問を抱かざるを得ない。
(羂索の奴めがなにか仕込んだか……?)
真っ先に脳裏を過るのは『面白いものが見たい』との一念で歴史上類を見ない規模となるだろう呪術的な権謀術数を張り巡らせた古馴染みの(一番新しい)顔。
だがそれ以外にも可能性はある。何らかの呪霊や術師が見せている幻影、あるいは、自身が生と死の狭間の中で見る走馬灯の如き都合の良い夢、あるいは……。
(……判断材料が少なすぎるな。現時点での判別は不可能か)
「……ククッ」
ならばどうするか。
死に至る直前、脳裏を過ったその選択肢を取ることを決める。
「おい、伏黒恵」
「!?どうして俺の名を……」
「この小僧に名を名乗ったのは貴様自身だろう。ついでに小僧、貴様もオレの中に居るのだろう?聞け」
「いや、これオレの体だし。まずは返せよ」
「そう焦らずともすぐに返してやる。……さて、交渉だ、伏黒恵」
「オレを、生き返らせろ」
◆
「………………良い天気だな」
「……は、」
とある晴れ晴れとした日の昼間。
虎杖悠仁……の、体を乗っ取っている宿儺は、裏梅の太腿を枕に縁側で寝転がっていた。
「こうして何をするでもなく、流れる雲をただ眺めることの何が楽しいのかと思っていたが……ふむ。案外、悪くないものだな」
「……左様でございますか」
「ただ、少し暑いな……裏梅、もう少し冷やせ」
「畏まりました」
即座に、枕にしていた裏梅の太ももが冷える。
「うむ。良い加減だ」
「光栄でございます」
「……あれがマジで呪いの王なの?」
「俺に聞くな。俺だって頭が痛いんだ。なんでこんな事になっている……?」
「んー……『視』る限り、あれが両面宿儺なのは間違いないみたいだけどねぇ……もしかして、初めてあった時に言ってたアレが、本当にただの本音だったのかな?」
「『呪いを振りまくだけの生は十分謳歌した。今生では、別の生き方を試してみたい』……って話ですか」
「そ。本人は『今風に言えば味変だ』なんて言ってたけど……人生を味変とか、千年呪物で居た奴の感覚は流石によくわかんないねぇ~」
「……っていうか、虎杖はアレでいいわけ?なんか自分の身体をいいように使われてるけど」
「そういう縛りを結んだらしい。『両面宿儺が虎杖悠仁に対して呪術に関する教導を行った時間の分だけ、虎杖悠仁は両面宿儺に体の主導権を渡すものとする』だとか」
「どうとでも悪用されそうな縛りねぇ~……」
「そうだな。だからこそ、それを逆に利用して、本性を顕した本来の両面宿儺を見極める……というのも考えていたんだが」
「見ての通り、映画行ったり、ランチ巡りしたり、裏梅って子とイチャイチャしてるだけだからねぇ。マジで平和主義にでも目覚めたのかな?」
「……本当に、自分のセカンドライフを邪魔されたくないが為に、そういう縛りを結んだだけってこと?」
「現状だけ見るならそういう結論になる。……千年前の記述を鑑みると、どうしても信じ難くはあるが」
「……ま、二人とも変わらず警戒するようにってことで。宿儺やそれに付き従う裏梅って子もそうだし、悠仁も呪術師としては成り立てで色々学び足りてないところがあるから、野薔薇の言う通り良いように利用されたりとかもしかねないしね。じゃ、任せたよ~」
「あぁ、そうだ」
「どうかなされましたか?」
「裏梅、オレの子を孕め」
「………………ぴょっっっ!?!?!?」
この後、「完全な生き返り」を目指した結果、呪物の器となる肉体を用意するために構築術式を持つ真依が目をつけられたりのドタバタも考えてたけどまず裏梅とのイチャイチャが書きたかったのでカット
原作なり外伝なりで裏梅ともっとイチャイチャして欲しかったよ宿儺……
平安編をやってくれよ、ファンパレ
必要だろ