スラッグアーカイブ   作:ハヤモ

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前書き
原作と比較すれば、順番が前後したりツッコミはあるかもですが


誘拐/セリカを救出せよ。

襲撃してきた不良は、カイザーと繋がっていた。

だが法的制裁は困難。 不良は所詮末端の捨て駒。 何かあったら知らぬ存ぜぬで尻尾を切り、全ての罪を擦りつけて本体は逃げられる。

しかしマルコ、そうはさせない。

不良とはいえ、子供が更なる悪徳、背景にいる黒幕の大人にいいように使われていた……仕掛けるには十分な動機ではないか。

何よりやられっぱなしは趣味じゃ無い。

 

 

「殴られたから殴り返す。 文句ねぇよな?」

 

 

カイザーにハッキング、厳選かつ自作したコンピュータウィルスをブチ込み、様々な情報を抜いて世間にバラ撒きしつつ、必要なら基地も攻撃する。

悪徳相手に趣味実技両用をフル活用する時は近い。 楽しみだ。 ワクワクする。 そんなマルコ先生は凄惨な暗黒微笑が止まらない。

 

……理系の学校、ミレニアムサイエンススクールに行ったらどうなるのだろう。

メタルスラッグのようなトンチキ兵器のテクノロジーにエンジニア部が興奮し。 ハッカー集団ヴェリタスと意気投合し。 モー超常研究所のツバサ所長と宇宙人の話で盛り上がれそうだ。

 

 

「ローン会社は定期的に現金輸送車を走らせて、わざわざ学校まで来て現ナマを回収していくらしいが、その保管先は普通の銀行じゃねぇ。 闇市の銀行ってところまでは掴んだ。 悪徳は悪徳の場所ってこった。 分かりやすくて良い」

 

「そこまで調べたんだ。 マルコ先生って調べるのも上手だねぇ」

 

「趣味が昂じた」

 

「趣味って?」

 

「コンピュータプログラミング」

 

「うへぇ意外! 頭良さそ〜!」

 

 

マルコとホシノが学校に戻ると、留守番組のノノミ達が慌てて出てきた。

 

 

「大変です!」

 

「何事だ騒々しい」

 

「ノノミちゃん? どうしたの?」

 

「セリカちゃんが攫われたんです!」

 

「なに!?」

 

 

何でも独りでいた所を狙われて、別の不良グループか取り零しに拉致られたらしい。

身代金などの請求は無く、嫌がらせの延長線。 だとしてもライン越えたぞオメェと、ホシノとマルコの目つきと声色は固い。

 

 

「……場所、分かる?」

 

「市街地の外れ、砂漠の方へ向かいました!」

 

「助けに行く。 アヤネ、オペレーター頼む」

 

「は、はい! 支援物資が必要なら言ってください、ドローンで空輸します!」

 

 

それぞれがガチャガチャと装備を整える中。

支援物資、空と聞き、閃くマルコ。

 

 

「空か。 そうしよう」

 

「マルコ先生?」

 

「シャーレの支援物資、届いてるか?」

 

「はい。 まだ仕分け途中で、体育倉庫に重なってはいますが」

 

「なら“アレ“もあるな」

 

「アレ……?」

 

 

倉庫にスクランブル時のパイロットの如く駆け出すマルコ。

果たしてアレとは一体……?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「コイツ、どうするよ?」

 

 

市街地の外れ。 砂漠を走る1台のトラック。

その帆を張った荷台には、手足を縛られた猫耳少女、セリカが転がされている。

 

 

「誰も来なそうな砂漠の奥地に捨てるか」

 

「最悪、死んじゃうんじゃ……」

 

「アビドスにいるのが悪い……ん?」

 

「どうした?」

 

 

───……バリバリバリ

 

トラックの轟音に混じり、ローター音が聞こえてきた。

 

───バリバリバリ!

 

どんどん大きくなってくる。 まさかと思い、サイドミラーをチラ見すると。

 

 

「ッ! ヘリが来た!?」

 

 

小型のヘリが真っ直ぐ此方に向かって来た!

コックピットは全面透明のキャノピーで、防御力は無さそうだったが、側面にバルカン砲が見て取れた。 それもとっても見覚えのあるヤツだ。

 

 

「や、や、や……!」

 

「奴だああああ!!!」

 

 

不良、トラウマ再発。

阿鼻叫喚。 悲鳴……絶叫!

 

 

「アクセル踏め! 全速力!」

 

「どこに逃げる!?」

 

「近くにカイザーPMCの基地があった筈! 雇い主だ、私らの面倒を見て貰おう!?」

 

 

全力で逃げ始めるトラック。

追跡する元民間小型ヘリ、SV-H03。

 

その名はスラグチョッパー。

パイロットはマルコ先生。

 

 

「流石に気付いたか。 で、逃げるって事はやましい事があるって事だ」

 

「こちらアヤネです。 マルコ先生、その先はカイザーPMCの基地があります」

 

「助けを乞う気だな。 やっぱ繋がってるか」

 

「企業と争ったら面倒な事になります。 逃げ込まれる前に何とか……」

 

「もう遅いみたいだぜ」

 

「えっ!?」

 

 

トラックの先。

フェンスで囲まれた土地から砂埃が立ち、空に大地にと点が見える。

段々とハッキリしてくれば、戦車に随伴歩兵に戦闘ヘリと様々だった。

 

 

「大歓迎だ」

 

「流石に数相手に勝てません! 戦闘は避け、後でセリカちゃんを返して貰えるように交渉しましょう!?」

 

「いや、このまま潰す」

 

「ええ!? 無茶です、危険です!」

 

 

無線越しに慌てるアヤネだったが、マルコには馴染みのある光景故に。

 

 

「キヴォトスの大人が、どれ程のものか見ておきたいんでな」

 

 

瞬く無数の閃光。

飛んでくる砲弾、ミサイル。

コックピットを掠れていく銃弾。

 

 

「お前らは後から来い。 ゆっくりで良いぞ」




後書き
SV-H03スラグチョッパー(スラグコプター)
民間ヘリを改造、武装を施した1人乗りの対地攻撃ヘリコプター
主砲は落下式炸裂弾、副砲は360度バルカン砲
防御面に不安がある見た目をしているが、例によりというか、1、2発には耐えられるとか
ヘリといっても、ステージ次第では空中戦もやってのける。 そこは操縦手の腕かもだが

スラグフライヤーは別の機会に出したい。
ブルアカではヘリと飛行船以外の航空機は無い気がしますが、青空にあまり不純物を混ぜたく無い、歩兵的な要素の為にもなるべく地に足をつけたい、そこから離れ過ぎてはいけないという思いがあるのかも知れない
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