スラッグアーカイブ   作:ハヤモ

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順番や台詞は原作無視な部分あれど……


ゲヘナ風紀委員会急襲

 

 

「えぇ!? そんな、急すぎます!」

 

「どうしたアヤネ?」

 

 

電話に出たアヤネが叫んだから、皆は彼女に傾注した。 一難去ってまた一難。 問題は積み重なるばかり。

 

 

「カイザーローンが、信頼度が下がったからと利子を一気に上げてきました。 とても払える額ではありません……」

 

「基地を半壊させたからな。 ただ向こうもメンツがある、連邦法だなんだと言い争いをする気が無いのは、公にしたくないからだろう」

 

 

マルコは予想の範疇なだけに冷静だった。

手持ちのタブレット……シッテムの箱を弄り、今後のスケジュールを組み立てる。

外から見たら他人事に見える態度に、ホシノが少し険しく詰め寄った。

 

 

「うへぇ、マルコ先生のせいだよ〜。 どうするつもりなのさ」

 

「こっちからも打って出る。 ブラックマーケットにある銀行を襲撃し、暴利の不正を明るみに出来る証拠を奪取、口座も弄る」

 

「ほうほう。 先生もワルだねぇ?」

 

 

犯罪の予感にセリカがツッコむが、シロコは乗り気で、ノノミは相変わらずほわほわな言動で危機感がない。

 

 

「それって犯罪じゃ?」

 

「銀行強盗なら任せて。 練ってきたプランがある」

 

「あらあら。 皆さんワルワルですね〜⭐︎」

 

「ワルは向こうだ。 俺は、いや俺達は不正を暴いてやるんだ。 正義だよ」

 

「無茶苦茶な……でも、もう他に道が無いなら、やるしかないですよね」

 

 

真面目なアヤネも、弱音を吐くくらいには追い詰められている。

マルコとしても、気分を晴らしたい。 あと趣味を拗らせてハッキングやウィルスの準備は秘密裏に整えてある。

アロナには良い反応をされなかったが、マルコなりの戦い方と正義を信じ、強くは止めなかった。

 

 

「まっ、どっちにしても正当な手段だけじゃ限界だったよね〜。 いつ作戦を……」

 

 

ホシノが尋ねた刹那。

 

ドカァーー……ン……。

 

 

「ッ!」「今のは?」「市街地の方よ!」

 

 

遠くも近くもない距離から、爆音が響いた。

直ぐにアヤネがPCを開き、爆心地を特定。

 

 

「場所は柴関ラーメン店の辺りです!?」

 

「なんだと? 急行しろ、俺は後から行く!」

 

 

マルコは生徒の返事を待たずに飛び出した。

柴大将は無事だろうか。 犯人め、なんて卑劣な。

セリカのバイト先であるし、客として訪れた手前、大将の笑顔と美味いラーメンが印象に残っているマルコ個人としては、焦る気持ちがある。

 

 

「倉庫から使えるモン持ってくぞ!」

 

「はい!」

 

 

そして今回、武器は持参する。

急いではいるが、またさっきみたいに微妙な状況になるのは良くないので。

それに何だか強敵相手の予感がする故に……。

 

 

「キヴォトスってのは、毎日がこうなのか? 体が持たねぇぜ」

 

 

倉庫で武器と弾薬、ボムを調達。 そして。

 

 

「オゥケー。 良いのがあるじゃねえか」

 

 

ビークルにも乗り込み、出撃するのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なんでこんな事に……」

 

 

アルは己の不幸に嘆いた。

雇主のカイザーに残念な結果を連絡したら、あくまで様子見だったのだろと言われて、つい見栄を張って肯定してしまって後が詰まったり。

気分転換に柴関ラーメンに行って、店の温かさが身に染みるも、こんなの目指してたアウトローじゃないと言ったら、今度は最年少の部下、ハルカが何をトチ狂ったのか店を爆破した。

 

店は木っ端微塵。 不幸中の幸いなのは柴大将が無事な事だが、今度は騒ぎを聞きつけてアビドス生がやってきた。

 

 

「アンタ達! なんてことしてくれたのよ!」

 

「うへぇ。 派手にやってくれたねぇ」

 

「柴大将の大切なお店が……ひどい」

 

「柴大将は無事なようです。 ですが……」

 

「倒す。 前哨戦」

 

「違う! 違わないけど違うのよ!?」

 

 

否定するアルだったが、身内が爆破した事実は変わらないし、アビドス生も事情を知ったところで許さないだろう。

勢いのまま、銃撃戦を始めようとした刹那。

 

 

ヒューーー……!

 

 

どこからともなく、風切り音。

 

 

「この音は、まさか……」

 

 

瞬間。

ドカァン!

 

地面が、爆ぜた。

 

 

「砲撃!?」

 

「これも便利屋の仕業ね!」

 

「違うわよ!?」

 

「待ってください、アビドスにゲヘナの砲兵隊が展開しています! 風紀委員会です!?」

 

 

アヤネがドローンで市街地全体を俯瞰、原因を突き止める。

離れた位置に、いつの間にか練度の高い砲兵陣地が構築されており、迫撃砲がずらりと並んでいる。

操作している生徒達の制服は黒く、アビドスの白い制服とは全く違う。

 

 

「うへぇ。 カイザーの嫌がらせの次はゲヘナまで。 便利屋を捕まえに来たのかな。 でもここ、ゲヘナじゃなくてアビドス自治区なんだけどなぁ。 なのに部隊を展開させるなんて武力侵攻かな? おじさん達が何をしたっていうのさ……あれ?」

 

「便利屋がいない!」

 

「ん、逃げ足の早い連中。 次は捕まえる」

 

 

爆炎と混乱に乗じて、ズラかる便利屋。

アビドスから逃げるのもあるが、風紀委員会から1番逃げたいのもある。

 

やがて、それは来た。

悪魔の尻尾を生やした褐色肌の生徒、銀鏡イオリ。 耳長眼鏡の火宮チナツ。 それぞれ風紀委員会幹部であり、歩兵部隊を率いている。

 

 

「歩兵隊を支援させる為に砲兵隊まで連れて来たのに、便利屋には逃げられて、代わりにいるのは、ここらの生徒か。 所属は……なんだったかな」

 

「アビドス高等学校、廃校対策委員会ですよイオリ」

 

「まぁ誰であれ、風紀執行を邪魔する奴は敵だ」

 

 

好戦的に、不敵な笑みを浮かべるイオリ。

一方、アビドス側はたまったもんじゃない。 他所の自治区の組織が、母校の生徒でもある便利屋を捕まる為とはいえ、部隊を介入させて勝手に攻撃してきたのだから。

 

 

「便利屋は許さないけど、あなた達も許さない」

 

「横暴です! 抗議します!」

 

「そうよ! 攻撃した謝罪に柴大将の店を弁償してよね!」

 

 

シロコ達もまた、好戦的な態度を見せた事で、両陣営は戦闘モードに。

 

 

「ふーん、あくまでも邪魔するんだ。 じゃ、やられても文句言うなよな!」

 

 

イオリが得物のボルトアクション式ライフルを構え、飛びかかった刹那。

突如、路地裏からドドドドッ、と弾の雨が横殴りしてきて彼女を押し戻す。 ノノミではない。

それは───。

 

 

「チッ! 誰だ……ロボットだって!?」

 

 

ヌッ、と出てくるは二足歩行メカ。

顔の代わりにキャノンがつき、左腕にバルカン、右腕に近接用パイルバンカー。

バックパックにジャンプブースターがついていて、2段ジャンプを可能にしている他、変形機構まであって、戦車の形になって速度が出て被弾面積を抑えた巡航形態と、二足歩行となり戦闘や細かな動作に集中する際の歩行形態で分かれている。 今は後者だ。

 

 

「待たせたな!」

 

 

最新鋭の二足歩行ロボット型スラッグにして、メタルスラッグの最終進化形態。

パイロットによっては最も使い易く、最強とも評されるスラッグ。

 

SVR-001

スラグガンナーだ。




要望があったかもな、スラグガンナー君
通常のメタルスラッグや強化型も出したい
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