先進科学の先端を往くミレニアムへ。
ミレニアムサイエンススクールへの誘惑
アビドスの借金問題を強引に解決。
砂嵐への対策は残るも、一旦やれる事はやったとして、マルコはシャーレに帰還した。
するとアビドスを出る前より多い書類の山がデスクの上に鎮座。 処理速度を遥かに越える勢いで届けられる各校からの要望に目眩を覚えるマルコ。
「ターマ、いや、情報部のフィオとエリが欲しい。 補給の相川伍長もだ。 というか寄越せるだけ寄越して欲しい。 キヴォトスに俺1人はデカすぎる」
仲間達の名をボヤくも、来るはずもない増援だと諦観はしている。
実はキヴォトスの外に連絡を試みた事があるのだが、世界からして違うからか、単にタイミングが悪いのか繋がる気配を見せてくれなかった。
それでも定期的に交信を試みていくつもりだが、希望的観測に縋るのは現実的とはいえないだろう。
であればキヴォトス内で事務員を雇った方が良いだろとリンにメールしつつ、自身は次なる仕事に手をつける。
「ドンパチから離れた、疲れない楽な仕事はないのか……おっ、ミレニアムサイエンススクールのゲーム開発部だと。 面白そうだ」
シャーレオフィスに戻ったマルコは、再び山積みの書類の1枚を手に取った。
それは科学を信奉する学校、ミレニアム。 そのゲーム開発部からの相談で、内容はゲーム作りの相談。 マルコの趣味的にも興味が惹かれる場所だ。
自称秘書OS、アロナは説明した。
「ミレニアムサイエンススクールは、先進的な科学技術などを研究、開発している学校です。 キヴォトス3大校にも数えられています」
「ゲヘナにトリニティ、そしてここミレニアムが有名な学舎というワケだ」
「千年問題と呼ばれる難題を解決する為に科学者が集まって出来た学校です。 歴史は浅いですが、特許を多く取得しており、社会に大きく貢献しています」
「……企業も無視できない存在だな」
マルコ、楽しそうな顔から嫌そうな顔に。
古代人の超技術、歴史が絡んだ南極でのドンパチを思い出す。
「アロナ、ミレニアムには宇宙人だの古代人だのが関わっていたりするか?」
「へ? それは、えーと、わかりませんけど。 遺跡研究をしている方や、都市伝説系の動画投稿をされている生徒さんはいらっしゃいます」
困惑するアロナ。
マルコ先生は何を言っているのでしょうと。
ロボや動物市民、多種族で構成される生徒が蔓延るキヴォトスだから、もしかしたら可能性はあるかも知れないが。
「……暇があれば話してみるか。 悪いな、変な事を聞いた」
「いえ、お役に立てて何よりです」
「早速出撃だ。 往くぞ」
アロナ……シッテムの箱を懐に仕舞い、背嚢を背負い、護身用の拳銃とナイフを収めてオフィスを出るマルコ。
今回こそドンパチ騒ぎは無い筈。 趣味のコンピュータ関連も堪能出来るかも知れない。 立場を先生としながら生徒の気持ちかも。
そう意気揚々と出掛けたが……ここは超銃社会キヴォトス。 数多不思議な力が蔓延る名も無き神々の地。
人の身では遊び半分になるどころか常に命の危機。 平和に思える場所でも段々と雲行きが怪しくなり、やがて世界の危機に繋がる激闘に巻き込まれていく事になるのは、もう少し後の出来事である……。
後書き
オデュッセイア海洋高等学校で潜水服やスラグマリナーに乗る話を思い浮かべても、そこまで書けなさそう
その代わり、ミレニアムでスラッグの話とか色々したい。それも上手く落とし込めるか分からないですが……