ドンパチ要素を入れるべく悪?に堕ちる
雑な連戦……
何かを知っていそうな後見人、聖園ミカに話を聞くべく、マルコはメタスラで進軍開始。
トリニティの生徒達が悲鳴を上げて逃げる中、厳格ながら赴きのある廊下をひた走る!
「次は茶会チェックの時間だオラァ!」
「マルコ先生勘弁してくださいっす!? 正実として取り締まらなきゃならないんで!」
イチカ、メタスラにしがみつき抗議する。
治安維持組織として、戦車で首長に会おうとする部外者を無視する訳にはいかない。
だが取り付く島もなし。 マルコは止まらない。
「大丈夫だ問題ない。 シャーレの権限を行使すれば、内政干渉云々だと拒否れない筈だ。 というかテロを目前として悠長な事を言ってられないだろう。 だからどけイチカ、テロリスト潰せない」
「いや戦車! せめて戦車から降りてください!? これじゃマルコ先生がテロリストっす!?」
「何があるか分からないからな。 自衛の範疇だ」
「過剰防衛でしょうが!?」
ツッコミを受けつつも、マルコは進む。
その内に騒ぎを聞きつけた、メカクレ正実モブ達や1年生の下江コハルが道中を遮るも。
「廊下を走らない! 戦車であっても!?」
「そこの豆戦車止まりなさい!」
「豆!? えっちなのは駄目! しけぇ!」
「ナニ言ってるのコハル!?」
「と、止まってええええ!?」
「だが断る」
「「きゃああ!!」」
マルコ、走りながらバルカン砲で掃射!
前方に弾幕を張りつつ、走りを止めない!
「先生やり過ぎ! もうメタスラ壊しますよ!」
イチカ、可愛い部下が一掃されては流石に許せんと、メタスラに小銃の銃口を突きつける!
そのままゼロ距離から滅多撃ちにしようと、引金に指が掛けられるも。
「やらせねぇよ!」
撃たれる瞬間、マルコはハッチから飛び上がるように降車。 その勢いにイチカは怯む。
「ちょ!?」
その隙にマルコ、手に持つビッグヘビィマシンガンを装備。 イチカに向ける!
ガチャ!!
"ヘビィマスィンガン‼︎"
乱射、掃射、連射!
大口径弾をほぼゼロ距離で喰らったイチカ、窓ガラスを破って校庭に転がされてしまう。
「目が回るっす〜……」
「許せ。 必要なんだ」
イチカに謝りつつ、メタスラに再搭乗。
バルカンを前方に撃ち続けて進軍再開。 道中の正実モブ程度ではメタスラに対抗出来ず、1発も撃ち返す間もなく倒されていく。
そんな様子を遠くからスコープ越しに観察するは、狙撃手の静山マシロ。 別の建物の屋上、匍匐姿勢で対物ライフルを構え、廊下を爆走するメタスラを捉えた。
「あのバルカン、私の使う銃弾と同じ口径かな。 まぁ良いや。 今なら」
トリガーが絞られ、遊びがなくなる。
「榴弾使っても他を巻き込まない」
刹那、轟音。
狙撃銃というより大砲の音と閃光、相応の大口径弾が空気を切り裂きながら窓ガラスを破りメタスラに向かい、そして。
ドゴォンッ!!!
校舎の一角が大爆発。
廊下伝いに黒煙が広がった。
神秘の力も混ざってか、爆心地に十字のマークが浮かび上がる。
この威力だ。 小銃でやられるクソ雑魚ナメクジのメタスラでは、ひとたまりもないだろう。
マシロはボルトを手動で前後に動かして次弾を装填。 スコープ越しに煙が晴れるのを待ち、戦果を確認し───。
「視界(画面)外からの攻撃は俺だけにしときな!」
晴れた先、ニヤリと笑ってくるマルコの姿が。
本人もメタスラも無傷。 砲撃にも関わらず。
「うそ!?」
マシロ、動揺で次弾発射が遅れた。
その一瞬が、勝敗を決めた。
そこそこの距離が離れているがしかし、マルコはビッグヘビィマシンガンを撃ちまくる。
マシロにではない。 マシロのいる建物に向かって。
「オラオラオラァ!」
すると美しい建物の外観は一瞬で蜂の巣になり、柱や基礎が抉れ、瞬く間にガラガラと音を立て崩れてしまった。
建物ごとスナイパーを屠るにしても、まさかマシンガンの威力任せとは。 射程内だったとはいえ、荒技が過ぎる。
「ひゃあああ!?」
瓦礫に混じるマシロの悲鳴。
マルコは聞き届ける事なく、メタスラに乗り込んで再度進軍を再開した。
窓越しに閃光を見て即降車、鬼避けできたから助かったものの、不意打ちは心臓に悪い。
「ミレニアムに続き、トリニティでもスナイパーに狙われるとはな。 また対物、しかも榴弾ときた。 今回は手持ちで何とかなったから助かったけどよ」
ブツブツと狙撃手に恨み辛みをぶつけるマルコだが、まだまだ先は長い。
バルカン砲を乱射、モブを倒して更に奥へと進めば副委員長的立場、巨乳の羽川ハスミが遮った。
「学校に戻って来てみれば、豆戦車が暴れてるなんて。 これはどういう事ですか?」
「お前も正実か……"的"がデカいな」
「なっ!?」
マルコ、対話する事なくトリガーを引く。
主砲から榴弾が発射され、都合良くハスミの足元に弾着、爆発。 校舎の廊下に再び爆煙が走る。
空気抵抗と重力には逆らえず、男も砲弾もおっぱいには逆らえない。 万乳引力の法則。 乳トン先生は偉大だった。
「まさか、噂の……」
床に伏すハスミ。 走り去るメタスラ。
その背を最後に見て、ハスミはガクッ、と意識を手放した。
出オチになったが、本来ならもっと強い生徒だ。
マルコ先生がサンクトゥムタワーで目を覚ました日、連邦生徒会に抗議に来ていた生徒の1人でもあるし、戦車を相手取る力はあった。
「名乗り上げず不意打ち気味に撃ったのは悪い。 けどな昔の決闘じゃねぇんだ……だが1撃で無力化できたのは助かった」
などとマルコは言うが、立場は仮にも先生。
教育者が生徒に堂々暴力を振るうなんてのは時代錯誤、容認出来るものではない。
それどころか奇襲、不意打ち、兵器の類いをぶつけるなんてのはやり過ぎに思える。 そういう文化圏とはいえ。
「後は歩く戦略兵器と恐れられる剣崎ツルギ委員長か。 幸い他所の任務で帰って来ていない、今のうちに茶会事件起こすぞアロナァ!」
襲撃して茶葉を港にシューッ! 超エキサイティング! とはならないとして。
が、ここで名前を言われて、漸く言葉を発するアロナ。 勿論、内容は抗議である。
「自分が悪いって自覚あるじゃないですか!? やめましょうこんな事! 修繕費が勿体無いです!?」
「政治中枢に祖国(食)ってる奴がいる方が問題だ。 早めに手を打たないと手遅れになるぞ!」
「そうかも知れませんが、正義実現委員会の生徒さんと協力するようにって言われたのに、その方々を倒して、提案してきた生徒会のティーパーティを襲撃するなんて、こっちがテロリストです!?」
「提案したのがテロリストだったら? 正実にもグルがいたら? 俺だったら時間を稼がせて、その間に仕事するぜ!」
「疑わしきは罰せず、ですよ!?」
「止まらんよ、1度流れ出した弾幕は!」
「嘘です、ドンパチしたいだけです!?」
アロナの声を聞き流しながら、再びメタスラの主砲が火を噴いた!
その先にあった豪奢な両扉が榴弾で吹き飛ぶと、メタスラは黒煙を突き破って大きなテラスへと躍り出る!
そこにいたのは───。
「ナギちゃんならセーフハウスに避難したよ」
天真爛漫そうな、ピンク髪の少女。
白衣のドレス、大きな純白の翼。 銀河を思わす立体的なヘイローが頭頂部に浮かぶ。
「私はシンガリってとこかな⭐︎」
トリニティ3頭政治、その1頭。
目当てのパテル派首長、聖園ミカだった。
後書き
体育会系にしても、先生にあるまじき悪行…
しかしね、原作でも銀行強盗を止めなかったのだから…(言い訳
某戦車映画見つつ…生きている間に完結なるか