先生、現実に抵抗するで。 結局は暴力で。
戦車等の情報に誤りがあるかも知れません。 ご了承ください(逃
説明回ぽくなるのは、良くないかもですが…
人生を借物として生きる者は大勢いる。
社会に与えられた役割を熟し、それが出来なければ協調性が無いとして排斥されるからだ。
現実は理不尽だ。 人を何としても苦しめようとする怪物だ。 覚悟を軽々と噛み砕いて嘲笑するのを生き甲斐とする生態らしい。
その牙は強靭だ。 抵抗し足掻く程に肉深く食い込むようにできていた。 苦痛からは免れない。
その様子を周囲は助けるでもなく、寧ろ娯楽として楽しむまである。
それでも尚、偶に助けてくれた記憶を与える事で、諦観しようとする者に偽りの希望を与え、より長く苦しむよう仕向ける意地の悪さすらあった。
かような恐ろしき獣だ。 その魂胆に気付き逃れようと、臆病者や卑怯者に成り下がろうとも、与えられた役割を身を粉にして健気に熟そうとも、何を選んだって最後にあるのはきっと、冷たい死だ。
そんな現実が、聖者に褒美を与える為にあるなんて、果たして言い切れるだろうか。
神の愛は信じられず、神の罪だけを信じられても無理はないのではないか。
弱虫は幸福さえ恐れるものだ。
だったら存分に楽しんだ者勝ちではないか。
苦しみに沈まず、快楽に沈もう。
嫌われたって、それが何?
そう苦痛を伴う努力を辞め、思考放棄し、他者を巻き込み、破滅的に絶望の底へと堕ちていこうとする者がいる。
分かる。 そうしたい人は山程いる。
その上で1人1人が理性で抑え、耐えているのも。 すると社会を破壊するのではなく、己を破壊し始めるのも、また。
それでもだ。
破滅に走る経緯は理解出来ても。
共感しても、共に滅んでやる事は出来ない。
例え偽りの平和や幸福であっても、それを守り、庇い、維持するのが個々の義務であり、使命であり、仕事なのだろうと。
要らぬ社会に反発する反骨精神を立派とし、時として英雄譚に数える者もいれども。
少なくとも、今この場は違うであろう。
マルコは戦う。
己の正義感に従い、例えキヴォトスの民の、それも1人に限定されたものでも、そこに救える命があるのなら、許せぬ悪がいるのなら、銃を手に取って戦う。
だから───。
「オラオラオラァ! 戦車がナンボの問題だオラァ! こちとら今まで何台何十台と壊してきたんだ、今更躊躇すっかよ!!」
ガチャ!!
"アーマーピアサァ‼︎"
マルコ、メタスラのバルカンを乱射しつつ主砲で徹甲弾……AP弾を発射!
弾丸は臼砲から放たれたとは思えない直線的な弾道を描き、射線上に並んでいた巡航戦車の装甲を纏めて貫いた!
「きゃあああ!?」「うわあああ!?」
「クルセイダーが!」「そんな、嘘!?」
「装甲や火力に難があるとはいえ1撃!?」
「何台も纏めてだなんて、どこにそんな力が!」
「あんな短小なんかに負けるなんてぇ!」
大破、炎上。 一瞬で戦闘不能になる戦車隊。
搭乗員は黒煙や炎が噴き上がるキューポラから脱出し、煤だらけになって泣き叫ぶ。
メタスラの威力を前に、戦意喪失した様だ。
「今までもこうなら楽だった」
傍をキュラキュラと履帯音を奏でて通り過ぎながら、過去を振り返るマルコ。
敵にも当然というか戦車があり、様々な種類と対峙してきた。 それぞれに特徴的で、強く厄介であった。
4号主力戦車:ギリダ・O
汎用性の高さを主眼に置いて開発され、戦車砲から曲線を描いて飛ぶ砲弾を撃ってきた。
歩兵との連携が厄介だったか。
2号戦車:ジィ・コッカ
ギリダ・Oより大きめの戦車で、正規軍の標準戦車「セントサイモン」を基に設計されたとかなんとか。
主砲から真っすぐ飛んでいく砲弾を発射する。これ単体なら問題はないが、他の攻撃が加わると、やはり厄介な存在。
それに倒しても、搭乗員がロケランで攻撃してくる事があり、油断ならなかった。
2号戦車:b型:メルティ・ハニー
車体の装甲を前面だけにした歩兵戦闘戦車で、多くは前方にトゲのついた盾を取り付けており、これはかなり耐久力が高く面倒だったが本体は脆い。追尾機能のあるミサイルを撃つ事もあった気がする。
3号戦車:ブル・チャン
山岳地帯などの極端に足場の悪い場所での運用を想定して開発されたらしい戦車で、キャタピラや駆動系の性能が高いとか。
崖の上から戦車砲を撃つ。 自ら落下しての押し潰し攻撃もしてきたか。 潰されると、メタルスラッグでも1撃で破壊されてしまうぐらい凶悪だったか。
例に漏れず連携攻撃が厄介な存在でもあったが、海底で打ち崩れてなお、機雷で攻撃してくるという渋とさも持っていたような。
……ボスじゃない戦車では、かなり強い部類に入るだろう。 雑魚に数えてはいけないのかも知れない。
5号戦車:アイアン・イソ
守備力強化を目的に開発された防御用戦車だとかで、長射程のキャノン砲を撃ってくる。開発された当初は製造コストが高く、配備率が伸び悩んでいたらしい。
例により、コイツも(ry
ハイネックNop03型戦車:サルビア
バリケードのような縦長の作りになっており、地面を転がる弾を撃ち出す。
元々は榴弾を発射する予定だったらしいが、背が高すぎるあまりに発射時の反動をすべて吸収してしまい、むなしく転がるだけになってしまったとか。 それでもその分厚い装甲を生かし、主に歩兵支援で活躍している。
……麓にあれば安全だと思い込んでいたら、頭に砲弾が落下してきてやられた者がいるとか。
他にも共同作戦戦車シュー&カーンとか
モーデン元帥のスペースタンクとか
敵のメタルスラッグとか
色々あるが、ここまでにしておく。
とにかく、それぞれに特徴があり厄介極まるものばかりで、今のように簡単にいく事はあまりない。
それも武器次第かも知れないが、メタスラのようなビークルそのものがないなら、マルコはこれまでやってきたように生身で破壊するしかなかった。
拳銃しかないなら、拳銃弾をひたすら装甲に撃ち込み続け、グレネードが残っていたら古典的な方法で破壊もする。
……歩兵の武器で何台も破壊される戦車の図。
それは現代戦で通じるやり方ではないだろうし、今回の相手は大戦時代前後の設計とはいえ、やろうと思えばやってしまうのがマルコだろう。
その意味では、メタスラで始末したのは有情的だったかも。 マルコが生身で戦車隊を倒したら、よりショックはデカかっただろうから。
「悪いな、急ぎなんだ」
シクシクと抱き合って泣く生徒達に、メタスラの匍匐姿勢で軽く謝罪するマルコ。
そのまま前進、アズサの元へ向かった。
……テロリストを止める筈が、とことんテロリストになっている気がするが、これもキヴォトスクオリティという事でお許し願おう……。
後書き
現実はしんどいですよね…
曜日も関係なく、上の突発的な思いつきに振り回されて、けれど抵抗できずYESマンになるしかないのか
周囲共々心身疲労の中、現場では誰も口には出せずとも、その空気にツライさんになれども、この場でくらい息抜きや弱音を…という甘えもありつつ