キヴォトスラッグアーカイブ   作:ハヤモ

56 / 58
前書き
どこまで書けるか…リアルが厳しく…
テンポ良く。 だけどメタスラとブルアカ要素を意識せねば…


潜入方法/アリウススクワッド

 

 

「アズサ、もう1度話をしよう」

 

 

マルコ、クルセイダー隊をAPで蹴散らしつつ空き教室で監禁されていたアズサの元へ。

施錠された扉を、榴弾で見張りごと吹き飛ばして入室。 そしてミカからの情報とを照らし合わせながら、メタスラ越しに尋問を始めようとするも。

 

 

「その前に先生、この騒ぎはなんだ。 私相手にしていた時より大ごとだぞ」

 

「質問しているのは此方だ」

 

「気になるんだが」

 

 

ある意味でお得意のイケイケGOGOの勢いで丸め包め、アズサの質問を封じるマルコ。

強引だが急いでいるからねしょうがないね。 いつツルギや増援が来るか分からないし。 それもアレも全部マルコの所為だが。

 

 

「アリウスに通じていたミカと話した」

 

「ミカ……私の後見人になってくれたパテル派首長。 軽率さ故に利用され、その報復に裏切ったか。 いや元々味方ではなかった」

 

「お前もな」

 

 

悪口を言い合う両者。

良く言えば2人ともマルコに懐柔させられたという事。 本当の戦いはこれからだ。

 

 

「とにかく大体事情は掴んだが、肝心のアリウス自治区への行き方が不明だ。 教えてくれ」

 

「私にも分からない。 聞いたと思うが、アリウスへの道はカタコンベを通る必要がある。 だが内部の道は定期的に変化していて、私が使った道はもう使えない」

 

 

聞いた通り、不思議な力で定期的に道が変化しているそう。 なので古い情報は使えない。

無理に進入しようものなら、己も地下墓地にセルフ埋葬されるオチになる。

 

 

「やはり駄目か。 随分なオカルトセキュリティだな、これが隔壁やコンピュータの話ならまだ突破口は見出せたかも知れないってのに。 怪異の力が相手じゃな」

 

 

などというが、マルコは今までにそうした化物を相手にしてきたので今更だろう。

 

遺跡で襲われた、古代文明のロストテクノロジーな防衛兵器らしき空飛ぶ石像的な奴、ソル・デ・ロカなんか凶悪だった。

太陽と黄金を崇めていた文明が作ったとか何とかな関係か、口からビームを放ち、種類によっては此方を黄金(コイン)に変えるという謎攻撃をしてきた。

他にも追尾性のある狼の形をした弾だの、発狂攻撃に回避困難な弾幕だのと強敵だった。 時間を掛けたら命が幾つあっても足りないであろう相手。 ショットガンで短期決戦を挑んだのは1つの正解だったのではなかろうか。

 

強靭な上位キヴォトス人に対しても、近距離ショットガンなら有効かも知れない。

……今は今で集中しなければ。

 

 

「地下つっても、ドリルスラッグやミスタースラッグがあっても突破は無理か。 4足のアオゲンシュテルンが現地にあるかも知れねぇが」

 

「なんだそれは」

 

「気にするな」

 

「またか」

 

「だが連絡員は来るだろ。 近状報告や、人員や物資回収の為に」

 

「そうだ。 ソイツらは道を知っている……まさか拘束して吐かせる気か?」

 

「難しいか」

 

「私同様、拷問に対する訓練を受けている。 ましてやアリウススクワッドともなれば簡単に口を割らないぞ」

 

「その部隊についても聞いた。 特殊部隊だったな。 サオリってのが隊長の」

 

「私もその部隊の1員"だった"。 サオリは親代わりだし、ゲリラ戦を教えた師匠でもある」

 

「決別させてすまないが、連中の装備や強さについて教えてくれ」

 

「ああ───」

 

 

アリウススクワッドの数、メンバー名、装備を確認するマルコ。

小銃2、対物1、ロケラン1。 アリウスは教えの都合もあり、贅沢は敵だと貧困に喘いでいるらしいが、装備は意外と潤沢。 重火器持ちがいるし。 また対物持ちがいるし。

作戦の都合かもだが。 それら調達元はどこなのか。 やはり裏に大きなナニかが動いていると勘繰るマルコ。

 

とにかく、当初の予定通りにするにも工夫がいりそうだ。

 

 

「チマチマと説得するのは現実的じゃない。 ミカにも協力して貰おう……誰にも怪しまれず、潜入ルートを把握する。 俺の中で全て丸く収まる妙案がある。 耳を貸せ」

 

「というと?」

 

「それはだな───」

 

「いや、それは───」

 

 

マルコがアズサに耳打ち。 困惑するアズサ。

一体、どんな妙案なのか……。

 

 

 

───────────────────

 

 

 

「お人好しなミカからの情報だ。 校内に連邦捜査部シャーレが乗り込んできたらしい」

 

 

トリニティ自治区、某廃墟。

ひと気の無い薄暗闇で、重低音が木霊する。

声の主はキャップ付きの帽子を被り、口を覆う機械的な黒いマスクを着けていた。

アリウススクワッド、隊長の錠前サオリだ。

 

その周囲には3人。

 

 

「(とても強いって噂の、マルコ先生?)」

 

 

ピンク髪に白いフード、黒いタクティカルベストにはアリウス印。 顔を全て覆い隠す、どこか特異的なガスマスクを着けた秤アツコ。

喋れない事情があるのか、手話で話している。

 

 

「様々な銃火器と装備を扱えて、あちこちで暴れてる。 とうとうコッチにも来たんだね」

 

 

パーカーを羽織り、黒いマスクを着け、首に包帯を巻いた、目に光が無く人生に諦観しているような娘は戒野ミサキ。

気怠るそうに、状況を予想して話した。

 

 

「へ、へへへ……まさかアリウスにも来たり?」

 

 

大きな荷物を背負い、ハンチング帽を被り、暗い薄ら笑いを浮かべる薄緑の髪をした豊満な娘、槌永ヒヨリ。

幸薄そうな顔のまま、不安を吐露する。

 

 

「ルートが分からなければ迷って終わりだ。 だがマダムの指示で、トラップを張り巡らし防衛体制に入っている。 そう簡単に抜かれる事は無い。 だがエデン条約の会場を襲撃する際、脅威となり得る───」

 

 

サオリは改めて、皆に指示を下す。

 

 

「マダムからの勅命を伝える」

 

 

それぞれが頭を上げ、姿勢を正して並ぶ。

隊長に傾注し、その言葉を脳に突っ込んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「マルコを殺せ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それはキヴォトスにおいても、タブーとされるもの。 しかしアリウスは躊躇しない。

セイアの時もそうだったように。

 

そう"大人"に刷り込まれているからだ。




後書き
評価や登録が外れたりと、サイト内でも落ち込む事はあれど…
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。