アリウスとドンパチします
廃墟群のような薄暗い町のイメージをしています。 メタスラ的にはゾンビとか出そうですが、合わないので普通に撃ち合い感
【任務】
長らく秘匿されてきたアリウス自治区へ突入
テロリストの巣窟と化した同地を制圧し速やかに無力化、同地を解放せよ
特に生徒達に洗脳教育を施してきた首謀者は拘束、抵抗された場合は射殺も止む無しとする
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───全ては虚しい。 ただ虚しいだけだ。
ただ苦痛が繰り返されるだけなのに。 どうして生きていなきゃいけないの?
どうしてこんな苦痛を皆は強要するの? それに何の意味があるの?
2度と大人の言葉を破りません。 反抗しません。 将来に希望を抱かないよう努めます……2度と幸福を望みません。 祈りません。 だから慈悲を……どうか、慈悲を……
廃墟同然の煉瓦造りの建物。
合間を縫う割れた石畳。
整備する物者はなく、希望もなく。
薄暗く退廃的な町並みに虚無の言葉が木霊する。
内戦の傷跡が色濃く残り、希望を持たぬように教育された生徒が住まう土地。
トリニティに迫害され、流れ着いた隠れ里。
アリウス自治区。
長年他所からの目と侵入を拒み続け、トリニティに復讐する日を待っていた。
しかし今日、その均衡はたった1人の大人によって崩されようとしていた。
現生徒会長である"大人"が来訪し、内戦が終わったのも1つの崩壊と転機であったが、それは新たな支配者の誕生を意味した。
内戦による身内同士の傷付け合いは無くなったが、今度は"教育"により憎しみと絶望を植え付けられ、虚無感と怨恨を外の世界へぶつけるよう仕向けられた。
……その"大人"に利用されるがままの駒だ。
今回もそうなるのか?
そういう定めなのか?
余所者に踏み荒らされ、支配者が変わる気配がする。 生徒全員は気が気ではない。
それは"大人"……生徒会長の"マダム"も感じていたのか。 シャーレが来ると聞くや、直ちに全生徒に迎え撃つよう指示。
突然の事態に浮き足立つ生徒達だが、纏め上げるは冷静沈着な3年生、梯スバルだった。
「戦闘態勢。 可及的速やかに配置について下さい……スクワッドが始末したと聞いたけど、仕事が甘かったみたいですね」
号令を出すスバル。
スクワッドがいない時のリーダー的立場で、皆に信頼される先輩だ。
物腰柔らかく皆に指示すれば、白い外套とガスマスク、グレネードランチャーを装備したモブアリウス生徒達が戦闘態勢に入った。
モブ達は迷いなく、しかし慌ただしく動き回り、手回し式のサイレンが喧しく鳴らされる。
「皆さん、侵入者は連邦捜査部シャーレのマルコ先生ただ1人。 ですが油断しないで。 3大校に喧嘩を売って生き延び、スクワッドの奇襲を掻い潜り、何百年と部外者の侵入を許さなかったこの地、アリウスにまで踏み込む危険人物です。 全力で応戦します」
土嚢が積まれ、足のついた重機関銃が据えられ、火点が築かれていく。
どこで手に入れたのか、カタコンベにも配備されていた歩兵戦闘戦車メルティ・ハニーや、ハイネック戦車サルビアに加え、共同作戦戦車シュー&カーンまである。
他の戦車としてはジィ・コッカ、防御用戦車アイアン・イソなんかも見受けられた。
トラックの帆から煙突が何本も生えた見た目のパーストトラックも。 煙突に見えるものは擲弾発射筒で、パラシュート付きの爆弾を大量に射出して周囲を爆撃する。
あとは荷台の足回りが履帯となっている4トントラック、ランド・シークが何台か動き回り土嚢を運んでいた。
中にはスクワッドが鹵獲してきたメタルスラッグを積んでいるのもあった。
ダンプのような工作作業用兵器もあり、荷台に積んでいる鉄骨を落として攻撃するという単純なスタイルで待ち構える。
「準備完了! 各隊命令待機中!」
「間に合いましたね。 鹵獲した戦車は?」
「使えます!」
「お願いしますね」
使える物は敵のでも何でも使う気らしい。
スバルは即席の防衛線を一瞥し、皆を鼓舞する為、見えてきた相手を威圧する為、決まり文句を叫んだ。
「ここはアリウス! 己の意見は己の力で押し通せ! 力無き正義は空虚な叫びに過ぎず!! 己が人生に責任を持てるのは、己を置いて他にいない!!」
アリウスは私達の唯一無二の家だ。
「絶対に守り切る!」
ここを失えば他に行く宛なんて、無い。
「セーフティ解除! 撃ち方よーい!」
後輩達の為にも。
「目標シャーレマルコ! 突撃破砕線に接近!」
此処を守る。
「有効射程に入ります!」
帰る場所を、守り続ける。
「構え!!」
例え此処にも外にも希望は無くたって。
「撃てェ!!!」
それが私だ。 私の、存在意義だ。
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「熱烈歓迎だなオイ!」
地下を抜け、懐古的な街並みが見えてきたと思えば、次の瞬間、大量の閃光と無数の弾丸がマルコを襲った!
乗っていたドリルスラッグが一瞬で鉄屑に。
爆発四散する前に脱出、建物の陰に身を隠す。
「土嚢を敷き詰めた即席の防衛陣地。 見覚えのある光景だな、拳銃だけで壊すのは大変だぞ。 しかも対空用の大口径機銃を対地に使ってやがる……うおっ!?」
ボンボンボンッ、と小気味良い音が連続で響いた刹那、ドカンドカンドッカンと爆発に次ぐ爆発。
マルコのいた建物の表面が爆ぜ、グラグラと全体が揺れ動く。
「グレネードランチャーかよ! しかもこっから見えるだけで何人もいるぞ、アリウスじゃアレが標準装備なのか!?」
想像以上の火力差に、思わず舌打ちするマルコ。
サオリ達の武器装備も高級そうなもので、ヒヨリのアンチマテリアルライフルや、ミサキのミサイル一式装備は最たる例だった。
しかしソレらは特殊部隊向けに優遇されているからだと考え、一般生徒の火力はそこまでじゃないと思ったが……どうも甘かったらしい。
「加えて反乱軍が使っていたビークルまでジャラジャラと。 出所はどこだ。 揃えるにも金やコネが要りそうだが……真に倒すべき相手は奥にいそうだな?」
だとして、いつものパターンだろうとマルコ。
そしてそれは正解だった。 奥にはアリウスを支配し、虚無主義を生徒達に植え付け駒にする者がいる。
その者、大人なのに生徒会長の座に君臨する悪女。 或いは異形の怪物が待っている。
……それもメタスラらしいではないか?
「アロナァ! メタルスラッグは生きてるな?」
「はい! この先に停めてあります!」
「よし! 道中武器を鹵獲しつつ強行突破、メタルスラッグを奪還する! その足で籠ってる首謀者をぶちのめすぞ!」
マルコ、建物から勢い良く飛び出しながら拳銃を撃ち始めた。
「カイザーPMCより楽しめそうだなァ!?」
先ずは前方の機関銃手を黙らせると、手榴弾を投擲。 道を塞ぐ土嚢をドカンと吹き飛ばす。
「どこか懐かしい感覚だぜ!」
「あー……アロナちゃん的には勘弁です?」
「上げてけよアロナァ!!」
どこか楽しみ、余裕のある会話をしつつ。
マルコはアリウスと戦い始めたのだった!
後書き
スーパーグレネード、フレイムボトル、ストーンとか、万能射程戦車アイアンノカーナとか出していきたいかも。 メタスラ要素を入れるべく…