戦闘描写難しい(今更感
ブルアカ運営云々の情報がありましたね…今後どうなるのか不安視される中…
ミサキの主武装であるロケラン、セイントプレデターをマルコが装備した瞬間、見た目はそのままに無差別的誘導弾を連射出来るエネミーチェイサーと化した。
マルコは何の疑いもなく、構えてトリガーを引きまくる!
「消えろ枯れお花ァ!!」
その度にバシュシュシュゥ、と砲口から何本ものミサイルが射出。
まるで連装式ミサイルランチャーだ。
それぞれ白煙の尾を伸ばしながら、唯一の目標であるベアトリーチェ……花の化物へ向きを合わせて全弾飛翔、次々衝突して爆発、爆発、また爆発!
「汚ねぇ"花火"だぜ!」
マルコがドヤる中、ミサキは思わずツッコむ。
「いやなんで? そうはならないでしょ!?」
明らかにオカシイと。
ロックオンから発射までノータイムで、しかも単発で終わらず連射とか有り得ない。
誘導性能もやたら高い。 真上どころか真逆に放たれたミサイルすら、ほぼその場でUターンして目標へ飛んでいく。
本来のスペックを超えた火力に、脳内疑問符の絶頂が止まらないミサキは思わず叫んだ。
ミサキは普段、陰気で無気力な雰囲気を出しているが、理解の及ばない、非常識な物事には苛烈に反応する性格のようだ。
……あいや、コレばかりは仕方ないだろう。 ましてや自分の武器が、マルコが持った途端に変貌するなるなんて。
「なっとるじゃないか!」
マルコ、そんな事情なんて知らないままに撃ち続ける。 今までの経験通り、残弾の限り!
ミサキも倣ってリボルバーをベア婆に撃ちつつ、でもやっぱりとツッコミ続けた。
「それがオカシイって言ってんの! 明らかに容積を超えた数を発射してんだけど!?」
ミサキ、他の者も思っていた疑問をぶつけた。
ミサキのミサイル発射装置一式『セイントプレデター』の見た目は、半使い捨ての携行式地対空ミサイルであり、容積的に装弾数は1発。 撃ったらお終いだ。
だがマルコは走り回ってレーザーを避けながら、連装式ランチャーの如く撃ちまくっていて、しかも砲口が真上や後方に向けられて適当に発射された筈のミサイルすら、確実に化物をターゲットとして捉え飛翔している。
堂々巡りだが、神秘だ奇跡だ、直近の例としては見た目すら化物な存在が跋扈するキヴォトスにおいても、メタスラ概念は異質に映るのだ。
……死者蘇生な、残機減らしての復活とか特に。
「それともなに、マルコ先生が武器を持つと性能が変わるの? だいぶふざけてる力だね」
「隕石落とせる奴の方が余程だと思うが……そうだな、他にもデブの時は武器もデブって効果範囲が広がる。 ナイフはフォークになる」
「何の話!? 太ると武器まで太るって何!?」
「何事も一長一短。 個性を大切にしろ」
「個性で済む話じゃなくない!?」
「"ソースを読め!"」
「意味分かんないんだけど!?」
ミサキはツッコミまくった。
アリウスの虚無主義に流され、何事にも希望を抱かない事で好き嫌いもなく、物事に動じず無感情に生きてきたが、ここまで荒ぶった事はない。
ヒヨリは戦闘中にも関わらず、その様子に関心を寄せ、真面目なサオリは叱咤する。
「分からないって辛いですね、苦しいですね。 でもソレも人生だって言うのなら、この先もその連続なんですよね」
「真面目に戦え! 呪縛を解いてアツコを救う!」
「学生だろ学んでけ。 今も過去も、この先の未来も。 俺が手伝うさ、こうしてな」
マルコ、撃ち尽くした発射筒を脇に落とすと、拳銃を抜いて撃ちまくる!
50口径を連射する人外ムーヴをし、これまた弾倉を超える数を全弾ベアトリーチェに、悪しき大人に寸分狂い無くぶつけていく!
「俺より碌でもねぇ大人がいる。 テメェだ。下らん事に執着して子供の未来を妨げる大人がいる。 これもテメェだ」
金切音を立てる不快な化物。
最早戦う力は無く、撃たれる度にのたうち、その背丈を縮こませていく。
合わせてマルコは撃ちつつ前進。 地面に倒れるベアトリーチェに、銃口を向けた。
「こんな、馬鹿な……儀式が不完全だったとはいえ……有り得ない……認められるか、こんな結末などッ!」
「生徒を見縊り過ぎたんだよテメェは。 化物の役目と物語はコレで終わりだ……用済みや使えない奴は消すんだったな、なら有言実行して貰おう。 今まさにテメェがそうだ、分かったらさっさと消え失せろ」
「ロッシ……貴様は理解していない! 私がいなければ、統率者がいなければ! アリウスは負の感情を、憎しみを無意味に向け合い自滅していた!
私はただソレを利用しただけ! なのに貴様は台無しにしてくれた!
私が消えた後、貴様と生徒の描く虚妄のみで"崇高"に至れるとでも? "自由の征服"と"平和の支配"を為せるとでも!?」
「煩ぇ黙れよクソババア! テメェは私利私欲での支配だったろうが! セイアの件といいアツコの件といい、命を何とも思ってない奴が命乞いなんかするんじゃねぇぞ!!」
未だしぶとく、生き(息)汚いベアトリーチェ。
マルコが撃鉄を起こし遊びを殺し、トドメを刺そうとした。
刹那。 空間が裂けて声が轟く。
「御二方、醜態はそこまでに」
「ッ、誰だ!?」「この声は……」
裂け目から現れたは、燕尾服のような格好をした奇妙な木人形。 胴体こそ人型だが、頭は2個、さくらんぼのようにある双頭のマネキンといった異様な様相である。
軋む音を出しつつ、ベアトリーチェの脇へ移動する。 マルコは銃口を向け警戒した。
「また新しい化物の登場かよ。 ゲマトリアからの増援かオイ」
「無作法だな。 私を呼ぶのであれば、芸術への敬意も込めて「マエストロ」と呼んでほしいものだ」
「"巨匠"、ね。 芸術家か」
「ゲマトリアの中ではそう呼ばれている」
銃口を向けられつつも、動じずに会話をするマエストロ。
敵対心は無さそうだが、味方でもなさそうだ。
その点、どこか黒服に似る部分がある。
ベアトリーチェはマエストロを余計と思っているようで、反抗的な態度を示す。
「マエストロ……何用ですか」
「これ以上の行為はゲマトリアに不要と判断し、貴殿の回収に来た。 黒服とゴルコンダ、デカルコマニーも同意見だ」
「勝手な真似を」
自己中気味に吐き捨てるベアトリーチェ。
一方、ゴルゴンダだのデカルコマニーだの、まだ見ぬゲマトリアのメンバーの存在にマルコは眉間に皺を寄せた。
続く言葉で、更に深みを増す。
「複製、そしてヘイロー破壊爆弾……残念ながら思ったような成果は得られなかった。 それどころか、領土をこうも認知されてはどうにもならない。 最早、崇高に至る道ではない」
瞬間、ベアトリーチェは空間の狭間へと吸い込まれ瞬く間に消えてしまった。
あまりの出来事の連続に、マルコは勿論、後方のサオリ、ミサキ、ヒヨリも何を見ているのか理解が追いつかない。
「ではマルコ先生。 またいずれお会いしましょう。 知性、品格、経験……そなたらと愉しい対話が成り立つ日を楽しみにしている」
「おい、待……!」
ハッとし呼び止めようとしたが、音もなく化物は綺麗サッパリ消えてしまった。
残されたのは戦闘の痕跡だけ。 何か悪い夢でも見ていたかのよう。
「チッ、ゲマトリアってのはやはり厄介だな」
「マルコ先生……今のは一体なんだ?」
「俺が知りたい」
「怪物に続く怪物でしたね。 これからどうなるのか不安で、夜にしか眠れません」
「それはギャグで言ってるのか?」
「勝利の余韻に浸ってる場合じゃないよ。 アツコが目を覚さない」
「ッ! 皆、直ぐに戻るぞ」
「俺も行こう……医者じゃねぇが」
体に鞭打って、目を覚さぬアツコに集う。
赤い血管のような、気味が悪い棘がとぐろを巻くようにアツコを縛っている。
マルコがナイフをひと振りすれば、忽ち拘束が解かれ、サオリ達に抱きしめられた。
「姫……! 姫! アツコ!」
「アツコちゃん!」
「血を流し過ぎてる……」
「諦めるな! このゾンビから人間に戻れる救急箱や、ミイラから人間に戻れる聖水を使えばきっと目を覚ます!」
「この機に及んでまた変な事言わないでよ!?」
当面の危機は去った。 だが罪は消えはしない。
それでも未来は良い方向に変わったと信じる。
─── PEACE Forever
後書き
アズサ「全ては虚しい。 だが今日を諦めて良い理由にはならない」