キヴォトスラッグアーカイブ   作:ハヤモ

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前書き
メタスラのデブ化。武器までデブになるという
メタスラだと中華な街?ステージで食べ物を取得し過ぎてデブになり易い?
ブルアカでは山海経の飲食店でなるイメージをしていましたが、そこまで辿り着けなさそうなので今回の章で出す事に
原作でもRABBIT小隊の食糧問題があって、彼女達を前に、先生がカップ麺を食べるシーンがありましたので、食べ物繋がりという事で…(ガバ拡大解釈


食糧/デブ化

シャーレオフィスに戻り、PCとシッテムの箱を操作。 連邦生徒会……防衛室周りを探るマルコだったが、早速不審な点が見つかった。

 

 

「カイザーコンストラクションにカイザーセキュリティ……カイザー系列の建設会社とPMCの子会社とカヤの間でやり取りがあったようだな。

子兎公園周辺の地上げに協力しているのか。 ならRABBIT小隊を駐屯させるのは不都合の筈だが……1年生だから取るに足らないとしたか、データ取りの為の実験台か。

その為か、予算が厳しい筈のヴァルキューレ警察学校へ、近々新型の装備供給がされる予定。 その製造元は……カイザーインダストリーか。

過去に違法なサーモバリック弾を開発し、FOX小隊に工場を制圧されている前科持ち、ね」

 

 

まさか防衛室が悪徳企業と連携しているとは。

アビドス以来となる、カイザー系列が絡む事件となりそうだ。

 

 

「砂漠にある、田舎のPMC基地の1つ程度じゃ懲りないか、面白い。 ソイツらカイザーの野望を叩きのめして、2度と悪さが出来ないようにするの一興か」

 

「アロナちゃんとしては、行政委員会に直談判するとか、平和的に解決して欲しいのですが」

 

「それで済んだら面白くな……身内の事は内々で処理するか無視される可能性がある。 一気にカタをつける確実な証拠も無い。 これこそSRT案件ってトコだが、今はガタついてるからな……下手に俺だけで動けば、シャーレに圧力をかけられ、最悪は解体される可能性もある」

 

「今面白くないって言いかけませんでした?」

 

 

アロナのツッコミを無視しつつ、マルコは段取りを組む。 いつも通り背嚢を背負い、取り敢えず生の感覚で背負うは、スリング付きのビッグヘビィマシンガン。

ウェポンストックでもう1つ、エネミーチェイサーも。

向かう先はカイザー社……ではなく。

 

 

「故に、戦力が必要だアロナァ!」

 

「募集ですね分かりました!」

 

「子兎公園にあるだろ……戦力……!」

 

「知ってました言ってみたかっただけですチキショー!」

 

 

マルコ、RABBITがいる子兎公園へ向かう!

 

 

「差し入れでも持ってくか」

 

 

スコアアイテムな食い物を背嚢に詰めて行く。

なんだか補給の相川姉妹みたいだ。

 

 

「いつも頑張ってるアロナちゃんには、何かくれないんですか?」

 

「ストロベリーフレーバーのスイーツか何かをやるよ。 それで勘弁な」

 

「いちご!」

 

(……デバイス、デジタルな存在がどうやって食いモンを食うのか謎だぜ)

 

 

シッテムの箱の中、半壊した青空教室でOSアロナは目を輝かせた。

マルコは疑問と興味を持ちながら、とりま広大な地下格納庫に鎮座する乗り物に搭乗、公園へと向かう。

今度はスラグフライヤーではなく、最も馴染みあるメタルスラッグで。

 

 

 

───────────────────

 

 

 

「なんだありゃ?」

 

 

子ウサギ公園、RABBIT小隊の陣地にて。

境界で警戒任務中のサキは、陣地に接近する1台の豆戦車をスコープ越しに捉えた。

銀色に鈍く光り、砲塔はシリンダーで車体に接続されているが回頭するようには見えない。 代わりに砲塔頂点、キューポラの蓋に付くように大型のライトが鎮座している。

主砲は臼砲とも言うべき短さで、碌な射程や精度が無さそうだ。 だが車体左右には大型のバルカン砲がポン付けされていて、そちらは十分な脅威に見える。 というよりそうだろう。 スラグフライヤーのバルカン砲と同種に見える。

……となると、搭乗者はやはり。

 

 

「どうしたん?」

 

 

破滅主義者兼、武器マニアのモエが尋ねた。

サキは淡々と答える。

 

 

「豆戦車が接近中だ。 独特の形状をしている。 TVで見た気がするんだが」

 

「んー? おっメタルスラッグじゃーん!」

 

「スラッグ……前の航空機の仲間か?」

 

「そこまでは分からないけど、関連性はあるだろうね。 てかアレ、ニュースでも度々映ってたじゃん。 チンピラ集団を蹴散らして厄災の狐を倒したって噂の戦車っしょ」

 

「思い出した! 先輩達が逮捕したワカモを、単独で無力化したという!」

 

「そうそう、だから見た目で舐めない方が良いよ。 諸元とか色々不明な点が多いけど、相応の火力はある筈……いやぁ使い甲斐も壊し甲斐もあって1粒で2度美味しそう!」

 

「言ってる場合か! たぶん乗ってるのはマルコ先生だぞ! 直ぐにミヤコに連絡、迎撃態勢だ!?」

 

 

慌てて動き出す面々。

無線が飛び交い、隊員らが配置につく。

 

 

「私のこと、忘れてない……?」

 

 

影の薄いミユが草葉の陰に埋もれ続ける中、隊長のミヤコが出てきて、戦車に一応の警告を出した。

 

 

「そこの豆戦車、止まってください。 ここはSRT特殊学園、 RABBIT小隊の拠点です。 元は公園ですが許可を得ています。 そちらの所属は何処ですか?」

 

「連邦捜査部シャーレ顧問、マルコだ」

 

 

砲塔天辺のハッチが開き、キューポラから上半身が生えてきた。

金髪に白い鉢巻、赤いジャケット。 この間見た戦闘機パイロット。 マルコだった。

事務的な声色から、冷めた声色になるミヤコ。

 

 

「……戦闘機の次は戦車ですか。 何のご用でしょうか。 また戦いに来たんですか?」

 

「お望みならしてやっても良いぜ。 それでSRTの看板がますます穢れても知らねぇがな」

 

「……本当は今すぐにもスクラップにしてあげたいところですが、我慢します。 私達は秩序と規律を重んじて……」

 

 

刹那、グウゥゥ〜と重低音が。

一瞬の静寂の後、サキは誤魔化す。

 

 

「……雷が近いのかもな」

 

「いや無理あるでしょ」

 

 

モエがツッコミを入れる間も、また誰かの腹から音が鳴った。

マルコはイヤらしそうに笑った。

 

 

「腹減ってそうだなァ?」

 

「……公園の水は使えますが、逆に言えばそれしかありませんので」

 

 

ミヤコが僅かに頬を朱に染めて白状すると、皆に忘れ去られていたミユが補足し、その弱々しい声を掻き消していくサキとモエの声。

 

 

「買い物したくても、学園の口座は凍結されていて使えないので……」

 

「くそっ、こんな事なら対空ミサイルより食糧を持ってくるべきだった」

 

「なんで嵩張る教範なんて持ってきたのよ」

 

「学生が教範を手放しちゃ駄目だろう!」

 

 

空腹からか、段々とイライラし互いに罵り合い始める隊員たち。

マルコはメタスラから降車すると、クククッとどこぞの悪い黒い大人のような笑みを浮かべながら、背嚢からアレコレと食糧を出していく。

 

 

「だと思ったぜ。 差し入れだ、食え」

 

「カップ麺? バナナに、肉まん……」

 

「……どうしてもっていうなら仕方ない」

 

「ミッシンの鶏ガラ醤油ラーメン! 私の好物!」

 

 

敵対心を向けていた筈が、餌付けでアッサリ懐柔されそうになる子ウサギ共。

その状況を止めるは隊長のミヤコ。

 

 

「待ってください。 簡単に受け取ってはいけません。 追い詰められた状況で物資を提供し、その見返りとしてもっと大切なモノを要求する……よくある手口です、真意も分からない段階で受け取る訳にはいきません」

 

「うっ、そうだな。 作戦中は毒物を警戒し、持参物以外は胃に入れないのが普通のこと」

 

「先生、エゲツない手段使ってくるじゃん」

 

「見返りに、何を要求する気……?」

 

 

隊長の言葉に、我に帰る隊員ら。

仮にも選ばれしSRT生徒、途上でも訓練を受けてきたと感じさせる。

マルコも軍人、理解できるモノがある。 あるが、今までの"実戦経験"の差もある。

 

 

「そうか、まぁソレも"正しい"事なんだろう。 お前らの中ではな」

 

 

そう言って、マルコはカップ麺に湯を注ぎ、待つ間はバナナや肉まんを貪り食べる。

 

 

「戦場でもこうして食ったな。 今回は俺の好物のヌードルもあるし、やっぱ平和の中でゆっくり食うのが最高かもなオイ」

 

「戦場で……? マルコ先生は本当に部隊の、実戦経験を積んできた人?」

 

「美味いなァ。 このまま皆の分まで食っちまうけど、要らないなら勿体無い、俺が食うしかないなァ」

 

「美味しそうな匂いが……」

 

「うぐぐ……怨むぞ先生!」

 

「拷問……?」

 

 

ムシャムシャと皆の前で無防備に食べまくるマルコ先生。

……似たような訓練光景が実在するとかしないとかだが、今はそんな事を気にする場面ではない。

そうして暫く早食いしていたマルコだったが。

 

 

「ヤベェ、太っちまったぜェ(デブ声)」

 

 

\ダーボォゥ!イェィ/

 

マルコ、腹が丸くでっぱり、顔も膨らむ。

どう見てもデブである。 本当にありがとうございました。

 

 

「今の一瞬で太ったんですか!?」

 

「いや何でだよ!? そうはならないだろ!」

 

「なってるでしょうが!?」

 

「す、すごい……体質……?」

 

「おう。 武器もデブになるぜ(デブ声)」

 

 

そう言って見せる拳銃は、銃身が太く膨らみ、持ち主同様に醜い姿になっていた。

 

 

「なんでですか!? なんでそうなるんです!」

 

「謎過ぎるだろ!?」

 

「え? それ撃てるの?」

 

「……ふ、不思議な事もあるんですね?」

 

 

困惑するRABBIT小隊だったが、何を思ったかこれはチャンスと見たらしい。

ミヤコの号令で一斉に銃を構え、マルコに銃口を向けてくるときた。

 

 

「今ならマルコ先生は弱体化している筈!」

 

「敵の前で飯食ったのが運の尽きだな!」

 

 

煽られた憎しみもあり、意気込まれるが。

飯を敵地で食ってきたマルコは今更というか、何ならフィオという情報部の女性隊員はピクニック気分でサンドイッチを食べる事すらある。

 

 

「それはどうかな。 試してやるよ(デブ声)」

 

 

そうして第2ラウンドが始まろうとしていた!




後書き
サイバー攻撃系のニュースが多い中…
海外のスーパーでは冷凍庫?が異常な高温となり、食べ物が駄目になるという事件があったとか?
色々怖い…平和が1番…ラブ&ピース!(畏怖
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