キヴォトスラッグアーカイブ   作:ハヤモ

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前書き
ゲームによっては美少女が太る描写設定があるようですね…


メタスラvs子ウサギ

 

 

「マルコ先生、覚悟してください!」

 

 

デブ化マルコに銃撃を浴びせる RABBITだったが、当人は持ち込んだヘビィマシンガンで応戦する。

 

ガチャ!!

"ヘビィマスィンガン‼︎"

 

手に持つは、マルコ共々デブ化した銃が。

原形はどこへやら。 銃身が太くなり、銃口が大きく割れ広がったような拳銃を片手持ち。

どう見ても機関銃の雰囲気ではないが、マルコは構わずトリガーを引いた。

 

 

「デブを舐めるな(デブ声)」

 

 

刹那、瞬く閃光と轟音。

 

ドドドドドドッ!!

 

デブ化唯一の恩恵ともいえる、弾の大口径化により、命中率は向上。

周囲の土嚢やバリケードが、瞬く間にデブの波に押し流されてしまう!

 

 

「くっ!?」

 

「銃も弾も太るって何だよ!?」

 

「面白いけど、折角作り直した拠点がぁ!」

 

「ひいぃ……っ!」

 

 

最初の威勢は何処へやら。

たった1人の弾幕に怖気付き、塹壕へ飛び込んでいく4匹の子ウサギたち。

仮にもプロとはいえ、相手はプロ中のプロ。 というより常識で測れないワンマンアーミーである。 数の優位性など、戦術もナシでは烏合の衆だった。

 

 

「腹拵えの後は食後の運動だァ!」

 

 

マルコ、塹壕に隠れられた事で射線が通らないのを見るや、メタスラに搭乗。

デブで狭い車内は辛く、操縦桿やペダル操作もシンドイだろうに難なく操作し始める。

そのままバルカン砲を塹壕に向け雨霰と乱射。 頭を出そうものなら吹き飛ばす勢いだ。

 

 

「何が食後の運動だ、戦車なんか降りてかかってこい! CQCで倒してやる!」

 

「RABBIT2、落ち着いてください」

 

「じゃあどうするんだ! こんな時は、教範やメモには無かった……筈だ!」

 

 

サキ含め皆が混乱する中。

バルカンの連続した銃声と共に土埃が舞いに舞い、砂嵐が吹き荒れる。 文字通りの土砂降りが子ウサギ共の頭や服の内側に入り込み、内も外も土塗れにしてきて、不快感と焦りを増幅させていく。

その中でも RABBIT1は隊長として、努めて冷静に思考、指示を出す。

 

 

「私が閃光ドローンでマルコ先生の視界を塞ぎます。 それを合図にそれぞれが動いてください。 RABBIT3、ドローンで攻撃してください。 RABBIT4、回り込んでマルコ先生が降車したら狙撃を。 RABBIT2は私と共に戦車の側面に回ってください。 降車して肉薄してきたら、銃撃とCQCを臨機応変に加えて制圧を」

 

「あいよ」「い、移動します……!」

 

「 RABBIT1、どう倒す気だ?」

 

「側面に回り込んで爆薬を直接仕掛けます。 装甲がどれほどか分かりませんが、履帯はスカートがなく無防備です……兎に角、対戦車ミサイルが手元に無い状態です。 出来る事をするしかありません」

 

「戦車のハッチを抉る為の円匙も持ってくか。 現代戦に通じるやり方じゃないだろうが、手元にある装備で何とかするしかないからな」

 

 

そうしてそれぞれが地面より下で動き始めた。

ミヤコのメタスラの側面に回り込む、というのは肉薄する上ではある程度有効だろう。

メタスラの主砲は砲塔回頭が出来ず正面にしか向けないようで、他にも仰角俯角も調整出来ない様子。

車体左右にポン付けされている360度バルカン砲2門は自由度があるようでいて、側面左右まで対応できるか怪しい。

それでも仮にも戦車だ。 大体の攻撃を数度は平等に耐える謎の装甲はあるし、豆戦車とはいえ履帯に轢かれたらタダでは済まない。

それでも今出来る事として挑むしかない。 そう覚悟を決め、メタスラが塹壕ギリギリまで近づいたタイミングを狙うミヤコだったが。

 

現実は覚悟を上回るものだ。

 

 

「そんなに穴に籠ってちゃやられるぞ?」

 

 

突如銃撃が止んだ刹那、メタスラの砲塔が前のめりに下がり前傾姿勢に。

次の瞬間、ハッチからポイポイポイと取手付き手榴弾が連続して投擲された。

それらは放物線を描き、綺麗に塹壕の中へホールインワン。

足元に落ちてくる手榴弾に、ミヤコ達は慌てた。

 

 

「ッ! 退避!」

「なっ!?」

「ちょ、そんな姿勢取れるのソレ!?」

「そっか、ハッチ越しにそうする方法も……」

 

 

狭い場所、攻勢に出る気持ちの状態なのもあって退避が間に合わず、ミヤコの指示も虚しく爆発に次ぐ爆発。

塹壕に爆炎が広がり、逃げ切れなかった爆風が上へと押しあがると、黒焦げになった子ウサギ達が打ち上がる。

 

 

「狭い場所に密集してりゃぁな」

 

 

マルコは呟いた。

他にも主砲を撃つ方法もあったかとも。 榴弾は短射程で、直ぐに重力に引かれて地面に落っこちる。 それを利用して、下部を攻撃する方法もあるのだ。

 

 

「マルコ先生なんて、大嫌いで、す……!」

 

 

ミヤコ、目の前に鎮座するメタスラ、その中にいるマルコに怨み言を吐くと、地面に横たわりガクリと気絶。

意識を失い、ヘイローも消失した。 電気が切れた電球のようだ。

 

 

「次のミヤコは上手くやるだろうさ」

 

「生きてます! まだ生きてますよ先生!」

 

 

アロナのツッコミ、どこ吹く風か。




後書き
既にある知識の上で起きる謎や描写ではなく、設定の後付けやご都合主義を伏線扱いするのは良くないと思う方は多いかもですが
(以下私事)
リアルでも当初に言われていた予定以外をまたも突然後出しして、それをしないと駄目になるからと己の準備不足などを棚に上げた挙句、その責任と仕事を丸投げして早くやってと人に迫って悪天候の中外を走らされるのはルール(無用)で禁止っすよね?(怨
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