さて、今回プレイしていきたいのは、世界、いや宇宙屈指のクソゲーと名高い“人生”です。
えっ、どこに向かって話しているのかって、そりゃもちろん────
「ごぼごぼ(みなさまの、脳内、いえ次元の壁があるので、2次元表記でしょうか)」
まあ、それよりもクソゲーのお話です。このゲーム発売されてから数千年たちますが、いまだに愛好者が多いゲーム。
何を隠そうこの私もその1人……ごぼごぼ。
リトライしすぎて天国出禁はなんのその。地獄の閻魔大王まで顔見知りになるほどです。
まあ地獄の湯がぬるま湯に感じてようやく初心者終了といいますし、私もようやくといった感じです。
「ごぼごぼごぼ(さてゲーム説明はこのぐらいにして……あれ、タイマー回ってない?)」
妙ですね。本来なら元気な叫び声をあげてから、タイマースタートなはずなんでうsが……く、くるうしい。
どうやら産む直前で、下振れを引いたようですね。
「先生大変です、赤子が出てきませんッ」
「無理やりひっぱれ、ただし首は折るなよ」
「無茶言わないでください、すぐにでもオペの準備を」
「まだだ、あきらめるな、おい赤子、早く出てこい!!」
うぐ、で、出てこいとか言われまして、こっちは赤子なんですよ。
目も見えなし、触ってもぷにぷにしてるし、てか羊水の中ですし。
「先生、判断を早くッ」
「切開は母体にもリスクが大きい、特にこの人には……」
「ですが、このままではッ!!」
────まあ、どうにかはできるんですけど。
はい、ここでおもむろに頭を動かします。
「先生、おなかの中で赤ちゃんが揺れています」
「馬鹿な、意識すらない状態なんだぞ」
「ですが、これは……」
「まさか生きる意志とでも言いたいのか」
やはり、育ちすぎて頭が、胎盤にひっかかっていたようですね。
何回も“人生”をやっていますと、逆子のパターンとか、3つ子のパターンとか引きますし、このぐらいは普通のテクニックです「プシュアアアア」。
はい、説明している間に、首が産道から抜けました
「先生、子供の頭が」
「早く、取り出して子供の背中を」
「わかってます、はい、はい、はい」
「駄目なら、足を持ち上げて、かかとを叩いてッ」
うぐ、うぐ、うぐ、あっ、そういえば肝心なことを忘れていましたね。
どうせなら皆さん一緒にいきましょうか。カウントダウンは3からでお願いします。
はい、3、2、1────
「お、おぎゃーっ」
はい、タイマースタートです。
◇◆◇
「みてよお父さん、私に似て、元気な赤子よ」
「確かに、こいつは俺に似て立派な面をしているな」
「なに馬鹿なことをいってるのよ、この眉のくるっとした感じは私でしょ」
「いや、どう考えても俺に似てるだろ。もはや鼻毛から概念的に似てるな」
生後3か月の赤子にむかって、この2人は何をいっているのでしょうか。
まだ生えてて産毛。時点でうっすい髪。眉や鼻毛なんて、生えてはないんですが。
「ごっきゅごっきゅ(あー、ミルクうまっ)」
「しかも飲みっぷりも一級品ね、これは将来が期待できるわ」
「馬鹿野郎、男が酒を飲めたって居酒屋でしか徳がねえんだぞ、そんなもんよりコーヒーを飲め」
「赤子が泥水を飲めるわけがないでしょ」
「なーにが泥水だ。ならそっちは毒だろ」
「はッー、もう怒りましたからね。これからの晩御飯に全部料理酒を使ってやりますからね」
「いってやがれ、どうせ料理するのは俺なんだ。せいぜい夕飯のコーヒーの匂いにふるえろ」
「ぷはっ(なんだこの痴話げんかは……)」
さて、どうせミルク飲んで、寝るっ、しかないので、ここらへんで皆様に本レギュレーションについて説明していきたいと思います。
レギュレーションは現代世界で、人生終了まで。
縛りとしては、兄弟食いなし、天災殺なし、自殺なし、となっています。
「あー(縛りの説明としては)」
「今、お母さまって言わなかった?」
「いやどう聞いても、お父さんの間違えだろ」
「うー(だまらっしゃい)」
兄弟食いは、ばぶーといった瞬間に、羊水の中にもどり、兄に食われて人生を終了する技です。
開発者は阿修羅兄貴。母体に想像以上の負荷がかかる上、そもそも飢餓状態の兄を引くまで、皆がリセマラしまくった結果、地獄の底が抜けそうになったために、禁止となりました。
「あー(次に)」
「いや、文字数的に母上殿って言ってるかもしれないわ」
「難聴か? どう聞いても文字数的にパパ様に決まってるだろ」
「うー(まずは文字数を合わせてこい)」
天災殺は、タイマースタートに合わせて、地震や津波に巻き込まれて、人生を終了する技です。
開発者は卑劣兄貴。天国の階段と、三途の川の乱数を調整して、天災の年号を引き当てる調整はさすがとしかいえませんでしたが、神様と閻魔大王に、一部の時代だけ出生率が高くなっているのを見破られ、輪廻転生に影響がでるため禁止となりました。
「あー(最後に)」
「……(無言でスマホを取り出し録音)」
「……(無言で収音マイクを取り出し録音)」
「うー(いや、録音して分析しても“あー”しか言ってないが?)」
自殺というのは、名の通り、生きることを放棄し、人生を終了する技です。
開発者は超神兄貴。最速生後20秒で自らの首を折るのは見事でしたが、結局RTAが初手の筋力ゲーになってしまい、走る意義がなくなってしまうので、禁止となりました。
「あー(まあヌルげーに感じたりすると、縛りを追加する可能性がありますが、こんなところでしょうか)」
「おかしいわね、なんど聞いても“あー”としか聞こえないわ」
「ここでこう波長をいじれば「ヴァヴァア」……ほら聞こえるだろ」
「うー(聞こえねえよ。そもそも加工してまで、声を捏造するな定期)」
まあ……この親たちにも疲れてきた頃なので、そろそろ倍速でもかけますか。
2歳ぐらいになれば、ハイハイで外に出て、選択肢も広がるころですから、とりあえずそれまで倍速で。
「あー(いや倍速でも遅いですね)」
せっかちな視聴者諸君のために、10倍速ぐらいかけますので、完全版が見たい方は私のサイトからとんでください。
それでは10倍速を────どうして等速に戻す必要があるんですかね。
今回はここまでとなります。
ご視聴ありがとうございました。
気力が続けば、TS、魔法少女まで続く……続くのか?
曇らせは作者が理解してないので、おすすめがあれば読んでねじ込みます(露骨なコメ稼ぎ)