ざっくりジョジョに奇妙なリバース1999 作:何処にでもある岩本源アルカニスト
ざっくり今作解説。
リバースでジョジョで割とコメディ。
ズンズン チャ ズンズン チャ
「FOO! yehー! ラジオのみんなもノってるかーい!?」
時は1966年! イギリス政府なんてロックの半音符も分からねぇ連中がロック・ポップスのラジオ放送に規制を掛けた時代!
クッソ古臭せぇカビの生えたジャズだのオーケストラだのに無駄に拘って、
「APPLe号のパイレーツラジオのお時間だぁー! 政府が手も足も出せねぇ今日も公海の上から盛り上がって行くぜぇェ!!」
──…しかし! そんな事でロックの魂は失われねぇ! この私、ロック海賊レグルス様が居る限り!
いつだって最新盤でデュクデュクDJでスクラッチョだぜ!
「はっはー! リンゴォの紳士も踊り明かすロックは無敵なんだよォォー!」
──ドォォーン!!
「はっはー! 私の海賊船もあまりの盛り上がりに爆発しちまったかぁ!?」
しかし変だな、段々床が傾いてるような──?
「……マジで爆発してんじゃーん」
振り返ると、そこには真っ二つに叩き割れたAPPLe号の姿があった。
ヒュウ、海賊船から幽霊船に変わっちまったぜ。砲弾で沈没するなんて海賊冥利に尽きるね。
「──んな事考えてないで脱出だー!! シュガーシュガー、誰だ私の船の土手っ腹に頭部サイズの砲弾を撃ち込みやがった奴はッ!!
APPLe! テメェもぼさっとしてねーでレコードを陸に引き揚げるんだよォー!!」
だがこのレグルス、船と一緒に沈んでやる程お人好しじゃねーんだぜ!
寧ろムカっ腹が立って落とし前を付けてやりたくてしかたがねぇ!
「はぁ…はぁ…なんとか大事な奴は回収出来たが…私の海賊船〜!」
「……これで海賊ラジオも終わりですな」
「はぁ? 何言ってんだAPPLe、この程度でレグルス様が諦めると思ったら大間違いだぜ! 先ずはレコードの確認をするから、APPLeはあたしの船をこんなにした奴を探してくれ」
チクショウ、こんな時に役立つ"
お陰で両手に紙袋がいっぱいで動きずらいったら! 途中から片っ端から近くのレコードを入れてったし、何が無事か先ずは確認しないと……。
「……んぅ? こんな"矢"入れたっけ…?」
再び海賊ラジオの旗を立てる為にも救出したレコード達を確認していくと、インテリアに使えそうな装飾華美な矢が出てきた。恐らくレコードを入れる時に巻き込んで入ったのだろう。相当焦っていたからな…ぐおぉ…お前の代わりにレコードがもう一枚入ったかも知れないのに……!
「憎い奴だ…無駄に煌めきやがってチクショウ……」
……ふん! 全く運のいい矢も有ったもんだ。丁度良い、勝手に海の底に沈む終わりから助かったコイツを、近いうちにコレからの験担ぎも兼ねたアクセにしてやる!
「……よし、確認は出来た。後はあたしの船を壊しやがった奴をぶちのめせば完璧だ!」
「船長、それらしき人影を見つけましたぞ。南南西、対岸に居られる夕焼けと同じ髪色を携えた少女の──」
望遠鏡を器用に覗き込んで辺りを見ていた真っ赤なリンゴがタイミングよく報告をあげる。
即座に望遠鏡を奪い取り、あたしも標的の姿を確認した。
「あれは……
「ミズ・レグルス……正しくは"聖パブロフ財団"です」
「あたしの船があんなおっぱいパフパフ財団に……クゥッッソ! 後に続けAPPLe! 奴らをコテンパンにして捕虜としてひっ捕え、財団に船を弁償させてやる!! 海賊団ロック・ジ・レグルス出航だ!」
「うぉっほん! 船長、流石に下品が過ぎますぞ!」
「海賊とロックは下品でなんぼだろ!」
「ん"…むぐぐ……! しかし船長」
「ボサってしてないでサッサと行くぞ! 私の新たな海賊船が待ってるんだからな!」
肝心の相手が何処にいるかはすーぐに分かった。
しかも相手はあの財団! そう……財団ということは文字通り財がある!
このレグルス様にかかれば小娘の一人や二人、チョチョイのチョイだぜ!
↙︎ロンドン 沈没船の対岸側
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「……未登録の
これより両対象の確保へ移行します。対象は"マヌスヴェンデッタ"の砲撃により気が立っているようです。マヌスヴェンデッタの襲撃、及び確保対象の抵抗が予想されます。部隊の皆様も警戒を強め、いつでも戦闘が出来るようにしてください」
「「「了解」」」
ガラスのペンを空に走らせ象った詩の一節を通して見渡せた世界を部隊に伝達する、夕焼け空をくり抜いたような髪を持つ少女が居た!
彼女の名はソネット! 聖パブロフ財団に所属する
「………ぅぅん」
彼女が早速思考に没頭した為、この辺りで
神秘学者とは神秘的な魔術、錬金術、工学、薬学! 超常的な知識を特殊な経路によって本能的に習得し扱える者達のこと!
その知識と力の強弱は血統が全て! 故に彼ら彼女らは人間と別種族と言っても過言ではない!
「時速……距離が……最速の接触は……」
聖パブロフ財団とは、そんな神秘学者達を世界単位で管理し世界の平和を出来るだけ維持しようとする大規模組織なのである!
「I know the moon, and this is an alien city」
さて、思考から現実に帰還した彼女の取った行動は以外! 唐突な攻守能力の向上させる神秘術!
まだ敵影も見えてないのに短期間で効果の来れる神秘術を使うとは、あっという間に息切れになる危険行為! 彼女は優等生ではなく単なるビビりだったのか!
「──踊ってない奴いるー!?」
「全員耐えながら神秘術の
──否! 彼女は単に最も最悪な可能性を計算し神秘術を使っただけ!
実際全て予想通りとばかりに彼女の先の先とばかりに打った先手はピタリとロック海賊の大技に噛み合った!
「総員攻撃!──まだ見ぬ世界をこのペン先に
Regna sereno intenso ed infinito.」
ソネット部隊の猛攻が海賊と宙に浮かぶリンゴに迫り──しかし当たらない! 全て踊るように避けられる!
「……うっそぉ!? 透明になって近付いたのになんで分かったんだ!」
「望遠鏡を覗き込みながら私を指さしてたので、最短経路で私達の所に来るならいつ頃か計算しました」
「そんなのアリかよ!」
神秘学者が引き出せる知識と力には傾向が存在する!
ロック海賊のレグルスが引き出せるのは光学! レグルスはその力の応用で自身を透明にし、不意打ちに1番火力の乗った光線をミラーボールのようにソネット達に向けた! オマケに攻撃後に残る光で攻撃の後先を狩られないよう自身の幻影を出し誤魔化した! 幻影も自ら避けて幻だと看破されるのを遅らせる遅滞行動だ!
「──総員、あちらに攻撃を!」
しかしどんなに威力があろうと当たらなければ意味がないのと同じく、何処に居るか分かれば幻影は意味を成さない!
ソネットは自らの神秘術で結晶を創り出し、それを通して幻影の歪みと透明になった本体の光を即座に見破ったのだ!
「……うわあぁあ!!?」
──…よし。手荒な真似になってしまいましたが、後は彼女を連れて帰れば任務達成ですね。ですが小隊はボロボロですし、念の為緊急要請を送って……。
諸行無常、こうなっては袋の鼠が成せる術はない。
ソネットは安堵の息を吐きつつも、ガラスペンを構えて警戒を怠らず近付いて──。
「──ロック・ザ・パイプ!」
カァン。
「なっ──」
──レグルスの神秘術は、自分の幻影も出せる。
ついでに言うと、彼女の側に常随するリンゴも光学の知識と神秘術を引き出せる林檎の意識覚醒者。レグルスの幻影の下から光線を放つくらいさして難しい話ではない。
後はご察しの通り背後のぶん殴りで順番にぶっ倒すのがロック海賊の作戦である。結晶越しに見破ろうとして来た時は慌てて作戦がバレないようにAPPLeの前に立ったが、それさえ乗り越えれば後は難しい話では無かったのだ。
「よし! 後はコイツら縄で縛って財団に脅迫するぞ!」
「ああ…まさかこうなってしまうとは…おや?」
だが決して卑怯という勿れ! 海賊とはこういうものである!
「船長、本日は快晴の筈なのに影が出て来ましたぞ?」
「あん? そんなの別に珍しくな」
──ズドォォン!!
同時に……遥か頭上から結晶の塊が落ちても卑怯と言う勿れ。
コツ、コツ、コツ…。
レグルスへの総攻撃の最中のドサクサに紛れ、遥か空に生成し滞空させた結晶による時間差攻撃。
ソネット気絶しなければ落ちることは無かった保険に過ぎず、財団の任務が滞りなく進めばこうなる事は無かったのだから。
カン、カラカラ。
「イテっ…危ないなぁ」
その拍子に彼女達が気絶する戦闘跡地に近付くシルクハットを被った紳士服を着た少女、「タイムキーパー」のヴェルティの指先をレグルスが持っていた"矢"が切ったのだが……彼女達を起こす事に比べれば重要な事ではない。ヴェルティは"矢"に指先が切られたほんの仕返しも込めて海の底へ投げ捨てた。
チャポン…。
「それで……これはどういう状況?」
後に残ったのは結晶の生き埋めとなった海賊の敗北者二人と気絶したソネット小隊。
緊急要請を受け
ざっくりリバース1999解説「タイムキーパー」
ヴェルティ専用役職。「ストーム」というとんでも災害が24時間以内に起きる事が確定するとそれを認識出来るし、この災害の影響を受けない特異体質がある。
財団に所属し、「ストーム」を解決する為の活動を幅広く行っているらしい。