昔から……この胸には、奇妙な感覚があった。
美しい水面を見るたびに、胸の奥がざわめく。
――彼女を迎えに行かなければ。
そんな、理由の分からない衝動。
――彼女の名前を呼ばなければ。
その姿を思い浮かべることすらできないのに。
顔も、声も、何も知らないはずなのに。
ただ、確かに「彼女」がいる。
そして――
――力いっぱいに、抱きしめたい。
そう思う。
けれど、それ以上に強く胸を締め付ける感情があった。
――謝らなければ。
何を謝るのかも分からない。
いつ、どこで、何をしたのか。
どうしてこんなにも彼女を求めているのか。
何ひとつ思い出せない。
それなのに、水面を見るたびに同じ感覚が蘇る。
会わなければならない。
彼女を探さなければならない。
そして――
もう一度、彼女の名前を呼ばなければならない。
そんな奇妙な想いだけが、幼い頃からずっと、この胸に残っていた。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
俺の名はフィル・クラネル、弟のベル・クラネルと祖父の3人で片田舎の村に暮らしていた。この度、祖父がなくなり身寄りの無くなった俺たち兄弟は弟の小さい時からの夢である冒険者になるため、オラリオを目指している。
迷宮都市オラリオ。
神々が集い、巨大な迷宮を中心として栄える都市。
都市の中央にそびえ立つ「バベル」の地下には、人の手では到底作り得ない巨大な迷宮――ダンジョンが広がっている。
そこへ挑む者たちは、冒険者と呼ばれる。
彼らは神々から授かった「恩恵」を力とし、剣を手に、または魔法を操り、日々ダンジョンへと挑んでいく。
ある者は力を、ある者は金を、そしてある者は出会いを求めて、世界中から人々が集まる場所。
神と人とが共に暮らし、英雄を夢見る者たちが集う、世界で最も冒険に満ちた都市それがオラリオだ。
弟も例に漏れず、祖父からの洗脳教育の賜物か女の子との出会いを求めてこのオラリオに足をひみ入れたのだが…。
「ギルドから紹介されたどのファミリアにも入団を断られたと。」
「…うん…。」
一旦宿に荷物を置き付近の地理を確認してからベルと合流したが、どうやら入団面接はダメだったようだ…しょんぼりと肩を落とす弟を次があると励ます。
弟は見た目が華奢でお世辞にも冒険者らしくは無い、それにしたって入団試験さえも受けさせてもらえないとは…オラリオはなかなかに厳しい場所なようだ。
「ねぇ、君たち!ファミリアを探しているのかい?」
1度宿に戻ろうと路地を抜ける最中、後ろからとても元気な声が響く。
「僕はヘスティア、炉を司る女神さ!良かったら僕のファミリアに入らないかい?まだ団員が一人もいない出来たてファミリアなんだけど…でも!入って後悔はさせないぜ!」
弟は目をキラキラ輝かせて声の主、小柄なツインテールの少女の手を両手でがっしり掴んで拝んでいる。
「よろしくお願いします!神様!」
「もっちろんだとも!任せておくれよ!そっちの君はどうする?僕としては入ってもらえると嬉しいんだけど…」
「もちろん弟共々よろしく頼みます、神様。」
おや、君たち兄弟だったのかい?道理で似てると思ったよ!と笑う神様に着いてたどり着いたのは町外れの廃教会の地下、ここがホームらしい。
「えっと…趣があります…ね?」
必死に褒めようとしているようだが弟よ、そこは触れないが正解だと俺は思うぞ?
「あっはっは!別に取り繕わなくていい、ぶっちゃけボロいのは自覚してるからね、でも団員が2人も入ったんだ!期待してるぜ2人とも!」
「そう言えば名乗っていなかったな…申し訳ない、兄のフィル・クラネルだ。こっちは弟のベルよろしく頼みます神様」
こうして俺たち兄弟はヘスティアファミリアの眷属になった。
「それじゃ!早速恩恵を刻もう!まずはベルくんからね。上着脱いで横になってくれたまえ。」
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STATUS
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名前:ベル・クラネル
種族:ヒューマン
Lv.:1
力(STR):I 0
耐久(END):I 0
器用(DEX):I 0
敏捷(AGI):I 0
魔力(MAG):I 0
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発展アビリティ
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・
・
・
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スキル
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【】
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魔法
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【】
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「おわったよ!これが君のステータスさ初めはみんなそんなだから気にしなくても大丈夫、さて次はフィルくんだね!」
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STATUS
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名前:フィル・クラネル
種族:ヒューマン
Lv.:1
力(STR):I 0
耐久(END):I 0
器用(DEX):I 0
敏捷(AGI):I 0
魔力(MAG):I 50
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発展アビリティ
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・
・
・
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スキル
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【■■■の加護】
パッシブスキル
《■■■■■■■■からの加護、愛が続く限り効果は永続する。》
・水属性ダメージの軽減
・水上エリアでの攻撃にプラス補正
・水上に置けるデメリットの破棄
・■■の魔法の使用権限
【■■■■■■】
パッシブスキル
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魔法
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【■■■■・■■■■】超長文詠唱
・■■■■■■■■■■■■■
【アイシクル・レイ】短文詠唱
・氷塊よ我に仇なす敵を撃て
【アクア・リング】短文詠唱
・清き水よ、傷つきし者に、癒しの恵みを
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「……あの、やたらと黒塗りが多いですけどこれは?」
「あぁ…書き写す時に手元が狂ってね、安心してくれ空欄だよ?」
目線を逸らしながら言う神様、怪しい…怪しいがこれ以上言及も出来ない。
ベルは俺に魔法が発現したのが羨ましいのか俺のステータス用紙を見ながら、いいなぁ…僕にもいつかかっこいい魔法が…と呟いている。
「そうだ!君たち!早速ギルドに冒険者登録に行くといいよ!ダンジョンに行くには確か講習もあっはずだから、善は急げさ!」
そう言われ俺たちはギルドに向かうことになった。
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2人が地下室から出たのを確認してヘスティアは隠していたもう1枚の紙を見る、そこに書かれたスキルや魔法はとても今日冒険者になったばかりの子供が持つようなものでは無い。
「フィルくん、君は何者なんだい?」
そんなヘスティアの疑問に答えるものはいない。
しかし、どんな子供だろうと彼らがヘスティアの愛しい眷属であることに変わりは無い。
どんなことがあってもこの秘密は守り抜くと決めた。
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STATUS
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名前:フィル・クラネル《■■■■・■■■■》
種族:ヒューマン
Lv.:1
力(STR):I 0
耐久(END):I 0
器用(DEX):I 0
敏捷(AGI):I 0
魔力(MAG):I 50
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発展アビリティ
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・
・
・
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スキル
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【大精霊の加護】
パッシブスキル
《大精霊■■■■■からの加護、愛が続く限り効果は永続する。》
・水属性ダメージの軽減
・水上エリアでの攻撃にプラス補正
・水上に置けるデメリットの破棄
・精霊の魔法の使用権限
【聖杯の呪縛】
パッシブスキル
《聖女からの祝福、聖女■■■■からの愛が続く限り効果は永続する。》
・聖杯からの魅了に対する耐性にマイナス補正
・聖杯以外からの魅了を受け付けない
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魔法
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【アイシクル・エッジ】超長文詠唱
・永遠(トワ)ノ凍土ノ如ク氷結セヨ数多ノ刃(ヤイバ)代行者タル我ガ名ハ水精霊(ウィンディーネ)水ノ化身(ケシン)水ノ女王(オウ)
【アイシクル・レイ】短文詠唱
・氷塊よ我に仇なす敵を撃て
【アクア・リング】短文詠唱
・清き水よ、傷つきし者に、癒しの恵みを
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