水と光のその先へ   作:とも1783

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書きたい欲を止められない!
苦情はスルー
誤字脱字は定期的に見て直したい!




新たな魔法

 

とある下町の飲み屋、そこで2人の神が酒を飲んでいた。

1人はベルとフィルの主神ヘスティア、もう1人は医療系ファミリアであるミヤハファミリアの主神、ミヤハ。

弱小ファミリアどうし彼らは良き隣人としてあった。

今日は傷心のヘスティアに誘われこの酒場にやってきたが…

 

「聞いてくれよミヤハ!ベルくんが…ベルくんが!浮気をしていたんだ!う〜!そもそもなんなんだ!あの娘は!ベルくんは僕のものなんだぞ!」

 

「これこれヘスティア、ベルは誰の物でもないぞ?」

 

ヘスティアは、ふん!わかってるさそれくらい、言ってみただけさ!言ってみたかっただけさ!!と酒を煽る。

空のジョッキが積み上がりついにヘスティアにはベルの幻覚さえみえはじめている。

 

「あ〜ベルくん!お願いだから僕の前から居なくならないでおくれ〜!」

 

バタンとテーブルに倒れ込むヘスティア、ミヤハは自身のジョッキとツマミをテーブルから避難させた。

 

「これこれ、ヘスティア声がでかいぞ?」

 

「愛してるよ〜ベルくん〜〜!」

 

そうして夜は更けてゆくのであった…。

 

 

 

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

 

 

 

ヘスティアファミリアのホームの廃教会の地下からは今、地獄の亡者もかくやとばかりの呻き声が響いていた。

 

二日酔いである。

 

 

「大丈夫ですか?神様?」

 

ベルが差し出した水を一気に煽りベルにつき返す。

どうかしたのか問うてもどうもしないよ!とそっぽを向かれてしまう。

 

(う〜むこれは…昨日聞こえた声は幻聴では無かったか…)

 

実は昨日、フィルはメインストリートでヘスティア様の声が聞こえたような気がしたが、気のせいだと思いスルーしてしまったのだ。

おそらくヘスティア様はアーデ嬢とベルが手を繋いで歩いていたのを見てた派閥に浮気したとでも考えたのだろう、わかりやすい神だ。

 

弟がモテるのは結構だがファミリアの瓦解は防がなければ、兄としてここは助け舟を出そう。

 

「所でベル、こんな時だがヘスティア様にあの話はしなくていいのか?」

 

「あ…そうだった、神様次のバイトのお休みっていつですか?実は最近ダンジョンで沢山稼げる様になったので神様に恩返ししたいなって…兄さんと話してて、たまには3人で美味しいご飯デもどうかなって」

 

 

ヘスティア様に近ずきそっと耳打ちする。

ヘスティア様はベルが大好きだからきっと元気になるだろう。

 

 

「俺は途中で退散しますから…ベルとの外出…楽しんでください」

 

 

「デート…今日行こう…今日行きたい!」

 

「でも神様体調は…」

 

「もう治ったから!今日いくんだ!」

 

クンクンと自身の酒臭さに気づいたのかヘスティア様は2人とも!6時に南西のメインストリート!アモールの広場に集合だ!と集合場所を指定して足早に去っていった。

 

 

 

 

 

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

 

 

 

アモールの広場、ここは恋人達の定番のデートスポットらしく、どこを向いてもカップル、カップル、カップル、男2人で待っているこの状況ははっきり言って居心地が悪い。

早く来てください、ヘスティア様。

 

「ごめん!2人とも…待たせちゃったかな?」

 

「いえ、全然僕たちも今しがた来たばかりですから!」

 

ヘスティア様がベルの手を取ろうとしたその時、四方八方から女神が現れ取り囲まれてしまう。

 

「ほぅ!これがヘスティアの男!」

 

「「「「「可愛い〜♡」」」」」

 

ヘスティア様を押しのけてこちらを取り囲む女神達、俺はそっと抜け出そうと試みたがあえなく失敗、ホールドアップで女神達の突撃を避ける。

ベルは逃げるまもなく捕まったようだ、すまない弟よ…不甲斐ない兄を許せ。

 

俺は小さい頃から何となく女性が苦手だった、特に理由わなく…自分に向けられる愛が怖い…愛に流されてしまえば取り返しのつかない事になりそうな気がして。

 

他人の色恋沙汰は大丈夫なのだ、だが自分にそれが向けられるのは……。

この事は祖父とベル、そしてヘスティア様しか知らない。

 

そんな現実逃避の中ベルは女神にもみくちゃにされているし、ヘスティア様は呆然としているし、…カオスな状態だどうしたものか。

 

「ごめんなさいね?ヘスティア、気になって着いてきちゃったの」

 

デメテル!君まで!と悲鳴をあげるヘスティア様、ベルは何とか包囲網を突破したが、そこにあるのは女神デメテルの胸…、キャパオーバーになり煙をあげるベルを回収しヘスティア様と逃げる。

 

「ヘスティアが逃げたぞ!」

 

「追えー!」

 

後ろからは目たちが何人も追ってきている、このままでは食事どころの騒ぎではない。

何とか隠れた倉庫だがいつ見つかってもおかしくない。

 

「ヘスティア様、ベルと行ってください!俺が時間を稼ぎます!」

 

「でもフィルくん!君は女性が…」

 

ご安心ください、足には自信があります…ひとつウィンクをして、その辺にある麻袋と白い布でベルのカムフラージュを作る。そしてわざと女神達から見えるように逃げる。

 

さぁ……鬼ごっこの始まりだ!

 

 

 

 

 

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

 

 

 

 

 

すっかり夜も更けてきた頃ようやく女神達を巻いた、ベルたちは大丈夫だっただろうか?

一息ついていると路地から声が聞こえてくる。

 

「おら!…っさと…だせ…ーデ」

 

「それ以外…って…です!」

 

どうやら物取りのようだ、放っておけないな。

麻袋を白い布ごと男に投げつける、よろめいた隙に金をフードの少女に投げ渡す。

 

「それを持って早く逃げろ!」

 

声を掛けると食事は走って逃げていく、この暗がりだ…追おうとする3人の男たちには俺の顔は見えまい…そんなわけで全員を昏倒させてから帰路に着く。

それにしても、あの少女……見たことあるような、ないような?う〜む思い出せない。

 

 

 

 

 

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

 

 

 

今日はやけに小型モンスターが多い、俺の足元を抜けてホーンラビットがベルに迫る。

何とか避けたが体制を崩してしまったベルはキラーアントへの反応が遅れてしまう。

ダメだ!目の前のキラーアントを処理してからでは間に合わない!

 

「ベル様!ダメ〜!」

 

アーデ嬢の方から炎が上がる、あれは…魔剣?

貴重な物を使わせてしまったな、申し訳ない。

 

「ありがとうリリ、助かったよ…ねぇリリ!今魔法使ったよね!」

 

キラキラした瞳で見るベルにアーデ嬢は困惑しているようだ。

 

「ベル…あれはおそらく魔剣だ、それ単体で詠唱なしで魔法を放てる反面使用回数が決まっている、アーデ嬢…弟の為に貴重な魔剣を消費させてしまってすまない…ありがとう」

 

「そんな貴重な物を、僕の為に!?ありがとうリリ!」

 

それはもう、ベル様のためですから〜…とはははと笑うアーデ嬢の笑顔は引きつっている、やはり使用回数が少ないのかもしれない。

 

 

 

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

 

 

 

モンスターのいないルームでお昼を食べる。

毎回シル嬢には頭が上がらないな、2人分余分に用意するのは手間だろうに…。

アーデ嬢と三等分にしてサンドイッチを食べ始める。

 

「あの、明日1日お休みを頂いてもよろしいでしょうか?ファミリアの集会がありまして…もちろんペナルティはお受けしますから…」

 

頭を下げるアーデ嬢にぶんぶんと手を振りペナルティなんてないと説明するベル、むしろコチラの都合ばかりで連れ回して申し訳ないくらいだ。

 

「気が回らない雇用主ですまない…休みたい時は遠慮なく言って欲しい」

 

 

 

 

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

 

 

 

翌日、洗った弁当箱と日頃の感謝を込めて、ちょっといい所の菓子折りを持参した、ここの従業員はみな必要以上に構ってこないのが助かっている。

アーニャ嬢はお菓子だニャ〜!とはしゃいで菓子折りを持って走り回っている。

 

シル嬢はベルから弁当箱を受け取るとふと装備品がないことに気づいたようだ。

 

「今日はお休みなんですか?」

 

「はい、急に暇になっちゃって…シルさんは休みの日って何してます?」

 

シル嬢は少し考えてから、読書とか?と答えたが俺たちの身の回りにある本はヘスティア様が持っている神聖文字の本か、実家から持ってきたアルゴノートの英雄譚しかない。

 

うんうん悩むベルを見かねてかシル嬢が2冊の本を良ければお二人で…と渡してくれた。

タイトルはベルに渡されたのが『ゴブリンでもわかる現代魔法』

俺に渡されたのは『現代魔法のウソ・ホント』という何とも子供向けのタイトルだ。

 

「お客様の忘れ物なんですけど、取りに来る様子もないし…そんなんで良ければ貸しちゃいますよ?」

 

「いや、2冊もなんて申し訳ないし、持ち主が探しに来たらどうするんだ」

 

減るものじゃありませんし、読み終わったら返してくださればいいですから!持ち主が来ても言っておきますと、半ば押し切られてしまった。

 

 

 

 

 

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

 

 

 

ホームに戻り壁をせにして座り、本を広げる……

 

「魔法は種族などにより素質として備わる『先天系』と神の恩恵ファルナによって芽吹く『後天系』の2つに分類され、後天系の魔法はいわば自己実現である。何に興味を持ち、認め、憎み、憧れ、嘆き、崇め、誓い、渇望するか。引き金はいつも自分の中にある。」

 

ベルの方はもはや朗読だな…だが最初に書いてある事はそう変わらなそうだ、さて続きは…。

 

そこには自分に似たおとこが立っていた、男は俺を見るなり質問を始める…俺はその問いに何故か答えなければならない気がした。

 

『…始めよう、私にとって魔法とはなんだ?』

 

「強い力…弱い俺でも大切なものを取りこぼさない為の、武器…」

 

『…私にとって魔法とはどんなものだ?』

 

「水…時に優しく荒々しい…流麗たる水…」

 

『…魔法に何を求める?』

 

「変幻自在の清流の様に、大切なものを守りたい」

 

『…それだけか?』

 

「…もし叶うなら、大切な人の隣に立ち続けられる英雄になりたい」

 

『…それが蛮勇にあたる行いでもか?』

 

「そうだ、それが俺だ!」

 

『…そうだな…それが今の私だ!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

 

 

 

 

「ベルくん!フィルくん!おーい2人とも何してるんだい?」

 

 

…ヘスティア様?…いつの間にか2人して眠ってしまったようだ、ステータス更新中は俺もベルは苦笑いだったがヘスティア様からもたらされた言葉に言葉を失う。

 

 

 

「二人に魔法が発言した…」

 

 

   

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

    魔法

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【アイシクル・エッジ】超長文詠唱(精霊魔法)

・永遠(トワ)ノ凍土ノ如ク氷結セヨ数多ノ刃(ヤイバ)代行者タル我ガ名ハ水精霊(ウィンディーネ)水ノ化身(ケシン)水ノ女王(オウ)

 

【アイシクル・レイ】短文詠唱

・氷塊よ我に仇なす敵を撃て

 

【アクア・リング】短文詠唱

・清き水よ、傷つきし者に、癒しの恵みを

 

【碧水方陣(アクア・プロテクション)】

・湧きいでよ清泉(せいせん)、円環となりて大地を潤せ、不浄を排し、我が友を護らん。

 

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最初の魔法はスキル由来だから!
4つ魔法生えた訳じゃないからゆるして!
防御欲しかったねん
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