ダンジョンに鬼がいたらそうなる件   作:マイナーチョコ

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第57話 背中

第57話 背中

 

迷宮都市オラリオに君臨する巨大な尖塔、黄昏館。

その奥室では、オラリオの命運を左右する極秘の作戦会議が、静かに、しかし熱を帯びて進行していた。

 

完璧な諜報網によって明るみに出た、歓楽街の主神・イシュタルの狂気。

都市の最悪の敵である闇派閥(イヴィルス)との癒着。カーリー・ファミリアの闘国との結託。そして、極東の狐人(ルナール)の少女を犠牲にして精製される禁術『殺生石』の存在。

それらすべてが、美の女神フレイヤへの醜い嫉妬から端を発しているという事実。

 

だが、メイド長であるヴァレッタからの裏付けも得た結果、黄昏館の首脳陣はある一つの結論に達していた。

 

「——つまり、連中はまだ『準備段階』に過ぎないということです」

円卓の上で、フィンが冷静に情勢を分析する。

「確証が得られるまで、奴らは表立っては動きません。勝てる盤面が完全に揃うまで息を潜めるのが、闇派閥の常套手段です。ヘルメスが急かしたとはいえ、まだ決定的な癒着や儀式の実行には至っていないはずです」

 

「つまり、今が攻め時ってことだな」

マヤが、隣に座るロキの赤い髪を撫でながら口を開いた。

「盤面がまだ整っていない。ヘルメスが横槍を入れて天秤を動かそうとしてる最中だ。なら、あの飄々とした神の動きはしばし泳がせろ。いいな?」

 

「了解です」

フィンが頷く。

「了解した。団員たちには徹底しておこう」

リヴェリアも同意を示した。

 

「わしは、子供らの相手でもしとるよ。歓楽街なんぞ好きじゃないし、アイズやリリたちを行かせるわけにはいかんからな」

ガレスが腕を組んで息を吐く。

 

「ああ、そうだな。ガレス、頼むよ。あと、リヴェリアも留守番だ。ロキもな」

マヤは立ち上がり、首の骨をポキリと鳴らした。

「俺とフィンで行く」

 

「…………ふぃん!?! え、ええええええええええ!?」

完璧なポーカーフェイスを保っていたフィンの顔面が、一瞬にして崩壊した。

「いあ、いや、え!? なぜ僕なのですか!?」

 

「ロキ、すまないが、ちょっと歓楽街に行って、あの馬鹿な女神と直接話してくるわ。まー、誰にも見つからないようにパパッと行くさ」

マヤはフィンの悲鳴を完全にスルーし、ロキへと微笑みかけた。

 

「ええで」

ロキは、いつものようにマヤの膝の上のポジションを陣取ったまま、正妻の余裕たっぷりに胸を張った。

「マヤ。ウチが言えることは一つや。一番ええ女で、絶対の正妻はウチやで? 歓楽街の安っぽい香水なんぞに当てられて帰ってきたら、承知せぇへんからな? ええな?」

 

「当たり前だ。俺にはお前が一番いい匂いだからな」

マヤが事もなげに甘い言葉を返し、ロキの頭を優しく撫でる。ロキは「ふふんっ」と満足げに目を細めた。

 

「あの! マヤ殿! お待ちください!」

フィンが必死に食い下がる。

「僕が同行するのは構いませんが、相手は美の女神です! もし『魅了(チャーム)』を仕掛けられてきたらどうするんですか!? 僕がかかってしまったら……!」

 

「そうなったら、一発で沈めてやるさ。な? そうさせないようにしてやるよ」

マヤはニカッと笑い、親指を立てた。

(((そんな理不尽な……っ!!)))

フィンは内心で涙を流し、リヴェリアとガレスは団長へ深い同情の視線を送った。

 

***

 

歓楽街、夜の娼婦館。

オラリオでも一際巨大で、毒々しいまでの豪奢さを誇るイシュタル・ファミリアの本拠地。その最上階にある玉座の間。

 

男を侍らせ、紫色の煙管を吹かしていたイシュタルは、突如として眼前に現れた『二つの影』に、目を見開いて絶句した。

 

「——お初にお目にかかる。美の女神、イシュタル」

 

窓ガラスは割られていない。扉が開いた音もしていない。

都市最強の警備網が敷かれているはずの娼婦館の最奥に、音もなく、文字通り『湧き出る』ようにして、二人の男が立っていたのだ。

 

「貴女にお会いしたくてね。我が団長に運んできてもらいました」

 

気さくに片手を挙げる赤髪の男、マヤ。

その横で、小人族の団長フィン・ディムナは、息一つ乱さず、冷徹な『勇者』の顔を貼り付けて沈黙していた。

 

(……実際は逆だ。マヤ殿が、純粋な身体能力と忍の歩法だけで、僕の首根っこを掴んでここまで『運んで』きた……!)

フィンは内心で戦慄していた。第一級冒険者である自分ですら視認できないほどの、極限の重心移動。誰も気づかないはずである。

 

「なっ……!? 貴様ら、どこから……!」

玉座の傍に控えていた男神(眷族の青年タンムズ)が慌てて立ち上がるが、イシュタルがそれを手で制した。

 

「……何の用だ? ロキのヒモ男。それに、ブレイバー」

イシュタルの目が、蛇のように細められる。

玉座の奥から、ドスドスと地響きを立てて巨漢の女戦士フリュネ・ジャミールが現れ、さらに麗しきアマゾネスの幹部、アイシャ・ベルカも武器に手を掛けて歩み出てきた。

 

だが、マヤはそんなLv.5クラスの幹部たちを一瞥すらせず、イシュタルを真っ直ぐに見据えた。

 

「一つ、釘を刺します」

マヤの声が、ひんやりとした空気を伴って広間に響く。

「失礼しますが、俺に『魅了(チャーム)』をするなよ? それをしただけで、俺の機嫌が悪くなり……隣のフィンが暴れる。フィンにも使うな。いいな?」

 

「…………は?」

イシュタルが眉をひそめる。

 

「わざわざ妾に会いに来るとは、愁傷なやつやの。ういやつじゃ、ロキの……」

イシュタルが余裕を取り繕い、言葉を紡ごうとした瞬間。

 

「おい」

 

空気が、凍結した。

マヤの瞳から、一切の光が消えた。

「その名前は、今出すなよ? ……俺の逆鱗だと思え。フィンが、怒るぞ?」

 

(……なんで僕なんだ!?)

フィンは心の中で血の涙を流して理不尽を訴えていた。

だが、神であるイシュタルは、マヤから放たれた一瞬の『異質さ』を確実に見抜いていた。この男、ただのヒモではない。触れてはならない、圧倒的な死の気配を纏っている。

 

しかし、その機微を読み取れない愚か者が一人いた。

フリュネ・ジャミールである。彼女からすれば、マヤはただの魔力も持たない軽薄な男。自分たちの絶対的な主神が、そんな男にコケにされていることが我慢ならなかった。

 

「あ〜ら、ヒモ男がイシュタル様に楯突くのに、ブレイバーの傘に隠れていないと駄目だなんて、笑え——」

 

ドゴォォォォォォォォォォォォォォォォォォンッ!!!!

 

フリュネの言葉が最後まで紡がれることはなかった。

爆発音。

視認すらできない神速の踏み込みから放たれた、フィン・ディムナの無慈悲なる右ストレート。

Lv.8目前の規格外のステイタスから繰り出された純粋な暴力が、フリュネの醜悪な顔面にめり込み、その巨体を玉座の壁に深々と叩き込んでいた。

 

「「「…………」」」

 

白目を剥き、一撃で意識を刈り取られて壁にめり込んだ最強のガマガエル。

何も言わず、ただ静かに拳を振り抜いた姿勢のまま立つフィン。

 

(ふざけるなよ……!! マヤ殿を逆撫でするな!!)

フィンは心の底から絶叫していた。

今、この場にはマヤを止める『安全装置(ロキ)』がいないのだ。もしマヤが激怒して修羅と化せば、この娼婦館はおろか、歓楽街という区画そのものがオラリオの地図から物理的に消滅する。

マヤが爆発する前に、不敬を働く火種を即座に消火する。それが、28年間マヤに振り回されてきたフィンの、涙ぐましい防衛本能であった。

 

「……っ!」

その圧倒的すぎる暴力の差、第一級冒険者の中でもさらに頂点に立つ『ロキ・ファミリアの双璧』の恐ろしさを目の当たりにし、アイシャは咄嗟に大剣から手を離した。

敵対の意志がないことを示すために、両手を上げる。

 

「いい子だ」

マヤがニカッと笑い、フィンの肩をポンと叩いた。

「フィン、さすがだぞ。俺の事をよく分かってるじゃないか。後で、肉でも食いに行くぞ。ロキの奢りでな!」

 

(……もう勘弁してくれ)

フィンはげっそりとした顔で、無言のまま元の位置へと戻った。

 

「さて」

マヤが、ポケットに手を入れたまま、玉座のイシュタルへと向き直る。

「今日ここに来たのはよ、身元引受ってやつだ。……ここに狐娘がいるだろ? あれ、俺に寄越せ。狐娘は、うちで面倒見てやる」

 

そのあまりにも横暴な言い草に、両手を上げていたアイシャの瞳に、はらわたが煮えくり返るほどの強烈な殺気が宿った。

アマゾネスの娼婦たちの希望であり、誰よりも大切に想っている春姫。それを、まるで物を要求するように言う男。だが、隣に次元の違う化け物(フィン)がいる以上、アイシャは唇から血が出るほど歯を食いしばり、耐えることしかできなかった。

 

「……あの子の身受けとな?」

イシュタルが、わななく声で威厳を保とうとする。

「あの子は特別でな。ほいそれと渡すわけには——」

 

「勘違いするなよ?」

マヤが、イシュタルの言葉を冷たく遮った。

 

「こっちは『お願い』しに来たんじゃない。『命令』だ。いいか、最大派閥が命令してるの。分かる? ……ここを、更地にしたくないよね?」

 

「っ……! そ、そんな横暴が通ると思っておるのか!! 神たる妾に向かって……!」

イシュタルが玉座から立ち上がり、激昂する。

(フィン:あああああ……もうやめてくれ、それ以上は……彼がキレる……っ!)

 

「おい。横暴だと?」

 

マヤが、一歩。

「誰に言ってやがんだよ?」

 

また一歩。

マヤが近づくたびに、玉座の間に張り詰めていた空気が、物理的な重圧を伴ってイシュタルを押し潰していく。

魔力ではない。神威でもない。

ただ、純粋な『生物としての絶対的な格の差』。雄としての、極限のアルファの気配。

 

「お前、俺の事抱きたいんだろ? 自分の傍に置きたいんだろ?」

「な……っ」

 

「そんな、しょうもない男一匹を魅了(チャーム)しておくことで、自尊心を保ってるんだろ?」

マヤの視線が、イシュタルの傍らで虚ろな目をしているタンムズを射抜く。

「そんな操り人形より、本当は『俺』を見てたんだろ?」

 

イシュタルは、何も言い返せなかった。

図星だったからだ。宴の場でこの男の圧倒的な肉体美と器の大きさを目にして以来、彼女の頭の片隅には、常にこの赤髪の男がこびりついて離れなかったのだ。

 

マヤは玉座の段を上り、呆然とするイシュタルの顎を、指先でくいっと持ち上げた。

極限まで近づく顔。

燃えるような赤い瞳の中に、震えるイシュタルの顔が映り込む。すべてを見透かすようなその深淵の眼差しに囚われ、イシュタルは視線を逸らしたくても逸らせない。

魅了(チャーム)をかける? そんな発想すら、彼女の頭からは完全に抜け落ちていた。

 

「なぁ、イシュタルよ」

マヤが、唇が触れそうなほどの距離で、静かに囁く。

「お前が裏でコソコソやってること、全部暴いたんだわ。だから、こうして『お・は・な・し』しに来たの。……カーリー、闇派閥。オッケー? うちには、元幹部もいるの知ってるだろ?」

 

「あ……」

イシュタルの喉から、絶望の音が漏れる。

すべて、知られていた。ロキ・ファミリアの諜報網は、彼女の野望を完全に丸裸にしていたのだ。

 

「だから、お前に俺の要求に逆らう権利はないんだよ。いいな?」

マヤの冷酷な宣告。イシュタルは全身の力が抜け、玉座にへたり込みそうになるが、マヤの指先がそれを許さない。

 

「それとよ」

マヤの声色が、フッと少しだけ柔らかく……いや、説教をする男のそれへと変わった。

 

「俺を抱きたいんだろ? お前は、曲がりなりにも、女たちの幸せを見出している。性欲の強いアマゾネスたちを囲い、彼女たちが生きる『居場所』を提供している。それは立派なことだ」

 

アイシャが、ハッと息を呑む。

この男は、自分たちアマゾネスの生態と、イシュタルが作り上げたこの娼婦館の『裏の意義』を、正しく理解している。

 

「なのに、何故お前がそこまでフレイヤに固執するか。……明白だ。トップであるお前自身が、腐敗してるからだ」

マヤは、壁にめり込んでいるフリュネを一瞥した。

「あのガマガエルを、まず団長から降ろせ。あいつの横暴が、下の者たちを腐敗させている。……だがな、あの女も、最初からあんなに醜かったわけじゃないはずだ。誰の背中を見て育った? そう、お前だよ、イシュタル」

 

マヤの言葉が、イシュタルの胸を容赦なく抉る。

「お前の『鏡』が、あいつだ」

 

「ち、ちがう……っ、妾は……!」

「そして、昔を思い出せ。お前が本当におかしくなったのは、フレイヤという存在に心を囚われてからだろ?」

 

マヤはイシュタルの顎から手を離し、今度はその頭をガシッと無造作に撫でた。

「俺から言わせれば、今のお前は、ただ嫉妬で泣いてる惨めな女にしか見えねぇ。……俺はな、女の涙は見たくねぇんだよ」

 

「……っ」

イシュタルの目から、ボロ、と一粒の涙が零れ落ちた。

 

「フレイヤ、フレイヤと、間違うな。お前が向き合うべき相手は、フレイヤじゃない。お前自身の心なんだよ。だから、団長があんな風に醜く歪んでいく。それが、お前の今の心ってやつだ」

 

マヤは諭すように、優しく、だが力強く語りかける。

「だからな、フレイヤを見るのをやめろ。闇派閥のことも、カーリーの事も、全部忘れて……今一度、お前自身を取り戻せ。……美の女神なんだろ?」

 

イシュタルは嗚咽を漏らし、両手で顔を覆った。

「うちのロキを見てみろ」

マヤはそこで、ふっと柔らかな笑みを浮かべた。

「いい女の顔してるぞ? 美の女神でもないのに、男をいっちょ前に惹きつける。……だが、俺は誰にも渡さねーけどな。惚気てすまんな」

 

極度の緊張空間での、突然の惚気。フィンがズコッと崩れ落ちそうになるが、マヤは真剣だった。

「つまりな、女はよ。自分さえ見失わなければ、誰だって『いい女』になれるんだよ。……まず、そのキツい香水で誤魔化すのをやめろ。そんなのなくても、極上の女はいい匂いがするもんさ」

 

「オレを抱きたいなら」

マヤは、泣き崩れるイシュタルの耳元で囁いた。

「まず、魅了(チャーム)をかますのをやめろ。相手の気持ちを盗むな。それが出来てはじめて、対等な土台ができる。……その後は、お前次第だぞ? 美の女神、イシュタル様」

 

魔法も、権力も、神威も使わず。

ただ己の言葉と、圧倒的な雄としての在り方だけで、都市を破滅に導くはずだった巨大な悪意を解きほぐしていく。

 

「んで、狐の女の厄ネタは、こっちが貰い受ける。いいな? ロキ・ファミリアで見るか、善性の強い神(ヘスティア)に預けるさ。……それで、どうだ?」

 

イシュタルは、顔を覆ったまま何度も、何度も頷いた。

完全に、敗北だった。

フレイヤへの執着も、嫉妬も、すべてがこの男の放つ圧倒的な熱量の前に焼き尽くされ、灰となっていた。

 

「そうだな。お前が何年か経って、心を入れ替えて『いい女』になったと俺が判断したら……会いに来てやるよ。ロキにも許可を取って、だけどな?」

 

マヤはそう言うと、おもむろに身につけていた上着をガバッと脱ぎ捨てた。

鍛え上げられた、傷一つない完璧な上半身。鋼鉄のワイヤーを編み込んだような、神の造形すら凌駕する究極の筋肉。

 

マヤはイシュタルに背を向けた。

「どうだ? 返事はよ? 俺は、この背中で示してやったぜ。これが、『本物の男の背中』ってやつだ」

 

振り返ったイシュタルの目に、もはや嫉妬や悪意は宿っていなかった。

ただ、新たな目標を見据えた、女としての強烈な闘志と、燃えるような熱だけが宿っていた。

 

「……ああ、分かったよ。妾の、完全な負けじゃ」

イシュタルは、震える手を伸ばし、マヤの分厚い胸板にそっと触れた。

魅了ではない。己の純粋な意志で、ただ、触れさせてもらえた。

 

その喜びに、イシュタルの頬を、再びツゥーと涙が伝い落ちた。

本物の漢を知り、己の過ちを悟った、浄化の涙であった。

 

「……本当によい男じゃな。その逞しい体……いつか必ず、妾のモノにしてみせるぞ」

「美の女神イシュタル。俺の身体に触れたのは、約束の証だ。それ以上は、今後のお前次第だ。……お前は神だ、やり直せるさ」

 

マヤは上半身裸のまま、再びイシュタルの頭を撫でた。

「いい子だ。今ならまだ引き返せる。かつての、誇り高き美の女神の心にな。……じゃあ、春姫はこちらで預かるぞ」

 

「好きにするが良い……。アイシャ、その狐を、この男に引き渡せ」

イシュタルの命を受け、アイシャは深々と頭を下げた。

 

(相変わらず……本当に、凄まじい御方だ)

フィンは背後に立ちながら、額の汗を拭い、深い深い敬意と安堵の溜息を漏らしていた。

 

(すっご……。これが、マヤ……! 私の、女が疼く……!)

アイシャは、マヤの剥き出しの背中を見つめながら、股の奥がキュンと熱くなるのを感じて身悶えしていた。アマゾネスの本能が、彼に屈服することを強烈に求めているのだ。

 

そして、部屋の片隅。

イシュタルの心の浄化に伴い、無意識のうちに魅了(チャーム)が解かれた青年タンムズは、壁にめり込んでいるフリュネと、裸の男に撫でられて涙を流す主神を見て、「……え? なにこれ? どういう状況?」と、一人訳も分からず立ち尽くすのであった。

 

こうして、オラリオを揺るがすはずだった最悪の儀式は。

たった一人のヒモ男の『説教』によって、血を流すことなく完全な終結を迎えた。

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