【完結】宇宙人ジョーンズ:トレセン学園調査結果報告書【ウマ娘×BOSS】 作:マヨネーズ剣士
このろくでもない、素晴らしき世界
─── 全く。本当にろくでもない惑星だった。
「これより第127回 中央トレーニングセンター卒業証書授与式を挙行いたします。」
─── 騒々しい毎日から解放されると思うと清々する。
「続いて退任される職員の紹介です」
─── だが何故だろう。この後ろ髪を引かれるような感覚は。
「短イ間デシタガ、オ世話ニナリマシタ」
─── まさか、楽しかったというのだろうか。こんな不便で、不可解で、非合理的な毎日が。
「送辞。厳しい冬の寒さの中にも、春の訪れを…」
─── 本当に、本当に厄介な惑星だ。
「『Eclipse first, the rest nowhere』この言葉の真意をついに知ることは叶わなかったが」
「背中を見せる先達。肩を並べる同輩。背を追う後進。居並ぶ者が無いよりも貴いと思える学園生活を送ることができた」
「…ウマ娘諸君と学園の益々の発展を心より祈念し、答辞と致します」
「卒業生代表 シンボリルドルフ」
─── だが、引き返すような真似はしない。この惑星の調査は彼らに任せているのだ。
「おいおいジョーンズこんなとこに
「ソンナコトヨリ…コイツダ」
「これは、引継書?」
「コノ惑星ノ調査ハ、オ前達ニ引継グ」
「(それって)」
「上ノ連中ニハ、上手ク伝エテオク」
「ジョーンズ…」
「頼ンダゾ」
─── 次の調査先は決まっている。この世界に名と魂を引き継がせるという異世界だ。
「会長。今までお疲れ様でした」
「会長はよしてくれ。今の会長は君だろう?」
「…慣れは恐ろしいですね」
「来年はウチのサブトレじゃなくて担当持ってみたらどうだ?」
「免許皆伝ってことですね!」
「そこまでは言ってない。調子に乗るなアホ」
─── その調査を終えるまで、このウマ娘達の世界の調査も終わらないだろう。
「寂しくなるが、新たなる一歩を祝してみんなで旅行でも行こうぜ!もちろん俺の奢りだ!」
「やったー!!!」
「太っ腹〜!!!」
「ルドルフ、あなたでもこういう日はおセンチになるものね?」
「マルゼンスキー…」
「気分転換にドライブデートでもしてかない?帰りにイタ飯でも食べましょ」
「そうだな。それも悪くない」
「見送リハ不要ト言ッタガ」
「それでもだよ、託してくれた同僚だからね」
「(またいつかね)」
「そっちの調査はたのんだぜ。こっちは任せな」
─── たとえ誰もが、そちらの世界のことを忘れたとしても
「準備はいいかー」
「おー!」
「いざ卒業旅行へ!」
「「「しゅっぱーつ!!!」」」
「シートベルトは締めたかしら?」
「あぁ、運転よろしく」
「法定速度でかっ飛ばしていくわよ!」
「システムオールグリーン。発進!」
───
─── この惑星の住民はどこか抜けている
「宇宙人がさ、人間に化けて地球を調査してるんだって」
「トミー・リー・ジョーンズに似てるらしいよ」
「な訳ないだろ。いくか」
「ごちそうさまでしたー」
「アリガトウゴザイマシター」
─── ただ・・・。
「何そのゲーム、めっちゃキャラ可愛いじゃん」
「知らないのか?今超流行ってるんだぜ」
ウマ娘 プリティーダービー
─── この惑星の空は、どこまでも続いている。
ノリと勢いで書き始めたので拙い部分も大いにあったかと思いますが最後までお付き合いいただきありがとうございました。
ろくでもない、素晴らしき世界をお届けできたのであれば幸いです。