【ウマ娘×BOSS】宇宙人ジョーンズ:トレセン学園調査結果報告書 作:マヨネーズ剣士
この後、今まで通りの感じで8話も載せるのでやりすぎだと思ったら口直ししてください。
─── この惑星の住民は目の前に人参をぶら下げられると走るというが果たして本当なのだろうか。
「オリエンテーリング大会?」
「なんか理事長主催で新しいイベントをやるみたいだよ」
「参加は抽選なんだけど景品は結構すごいのも用意されてるよ」
「どれどれ?」
─── その愚かとも言える素直さは彼らの数少ない美徳であるのかもしれない。
「温泉ペアチケットにスイーツ年間パスポート!?」
「焼肉一日食べ放題チケットってこれお店は大丈夫なのかしら」
「ウマ娘もダメにするクッション…一部からは熱狂的な支持を得そうな景品ね」
「空気清浄機とか電子レンジとかあって損はしないけど取りに行くほどではないものもありますね」
「缶コーヒー1年分?まぁ貰えるなら貰うけどの筆頭…なにかちっちゃく書いてるわね」
─── 我々も見習わなければ。
「トレセン学生中心の参加者ですが、中にはウマ娘に挑まんとするトレーナーや学園職員、アスリート達もおります」
「まさに全国から集まった猛者による正々堂々の勝負!」
「宣言!ここに第一回オリエンテーリング大会を開会する!」
「ルールは簡単です。学園をスタートとしたマラソンコースにチェックポイントを用意していますのでそこでのお題をクリアしていき、最終的に学園所有の島の頂上にあるゴールを目指してください」
「位置について…よーい…スタート!」
─── なんだかんだウマ娘達と肩を並べるのは初めての経験だ。
「最初のチェックポイントは足ツボ縄跳びです!チェックポイントには多くの観客が集まっていますが醜態を晒してしまうのか!?」
「イダダダダ!」
「これ大人に不利すぎるだろ!律儀にどこのツボかまで書いてあるし!」
「これはウマ娘でも普通に痛いですわ!関係ありませんわ!」
「どうした健康優良児?足が止まってるんじゃないか?」
「トレーナーさんこそ声が震えてますよ?タバコばかり吸って肺のツボが致命症なんじゃないですか?」
「あはは!いいとこのお嬢様が絶叫してるぞ!」
「頑張れヒトミミーウマ娘に負けるなー」
「オワリマシタ!」
「(ずっと浮いてなかった…?そんなわけないか…)」
「最初のチェックポイントから阿鼻叫喚!おっと最初に抜け出したのはなんとジョーンズ先生だ!」
─── 遠目に見て、わかった気になっていただけだったと思い知らされた。
「マラソンパートはやはりウマ娘が強いがチェックポイントで稼げるか?続いては打って変わって頭脳戦、知恵の輪を10個外して貰います!」
「どうしてこんなことを…」
「ゴルシ先輩に教わっとくんだったぁ!」
「…解析開始。……オワリマシタ!」
「ジョーンズ先生ここでも速い!(目が光って…?)」
「ええいルールには解いて外せとは書いてない!よって力技だぁ!よっしゃぁ!」
「「「そんなのありぃ!?」」」
「ソンナバカナ」
─── ルールは無用で常識破り。彼女達の辞書に「加減」という文字は存在しないらしい。
「第3チェックポイントは借り物競走!商店街近くのこの場所でお題の物を見つけることはできるのか!?」
「『薄い色のサングラス』これぐらいなら商店街にありそうでラッキーですね」
「誰か『今週誕生日の人』いませんか!」
「マスター、『シュールストレミング』ってあるか?」
「…あるよ」
「あるの!?」
「『大切な人』?うーんトレーナーさん…いやいや!そんなベタなラブコメ展開なんて私には似合わなくて///」
「呼んだか?」
「◎△$♪×¥●&%#?!」
「それではお題の『そっくりさん』を提示して下さい」
「トミー・リー・ジョーンズ デス」
「ブフォww」
「合格です…w」
─── そこまでして勝ちたいのか。そこまでして景品が欲しいのか。
「第4チェックポイントは大食い!終盤で疲弊しているこのタイミングでラーメン10杯を完食することができるのか!?」
「せめてあっさりしてるやつにして…」
「ちょうどお腹が減ってきたところだった。このレースを考えた人は気が利いているな」
「んなわけあるかい!」
「ついでにもう10杯貰えないだろうか」
「景品かかってるんやからあとにせい!奢ったるから!」
「まさかトレセン軒での経験がこんなところで活きるなんてね」
「流石に気のせいだと思うぞ」
「食ベ…オワリマシタ…」
「(分身と協力して食べてなかった…?そんなわけないか…)」
─── いや…これがレースの熱というものか。
「最終チェックポイント!最後のお題は島まで自力で辿り着け!泳ぎが得意なウマ娘は少し有利か!?」
「救命スタッフも準備完了しています」
「あのシルエットはイルカ?野生のイルカって初めて見ました」
「こんなとこにおるかいな…ってあれジョーンズ先生やないか。すっごい泳ぎやなあ」
「ほんとに人間なのでしょうか」
「イルカが居るか?
「会長…」
─── 認めよう。この惑星の住民達よ。お前達の執念を。
「ゴール前ついに先頭集団が見えてきた!」
「錚々たる顔ぶれ!イベントといえど1位の座は譲れない!これがトップウマ娘だ!」
─── そして私も『勝ちたい』と思ってしまったということを。
「残り景品枠は1つ!滑り込みで入賞の栄誉と缶コーヒー1年分を手に入れるのは誰なのか!」
「ここまでの景品獲得者はやはりと言っても良いかもしれません。歴戦のG1ウマ娘達でした」
「この錚々たる顔ぶれに並ぶのは誰だ。最終直線に誰か入ってきました…!あれはジョーンズ先生?ジョーンズ先生だ!」
「なんと最後の最後に番狂せ!ウマ娘達を差し置いてジョーンズ先生が入賞に名乗りを挙げたぁ!」
─── 全く…私もヤキが回ったものだ。
「だが後ろからもう1人!やっぱり来たかゴールドシップ!このお祭り騒ぎにあのウマ娘が来ないわけがない!」
「ジョーンズ先生はウマ娘に対してこのリードを守り切れるのか!?」
「おいおい随分楽しそうなことしてるじゃないかジョーンズ?」
「…ッゴルシ!」
「こんなところでゴールドシップの追い込みを見れるなんて」
「あのおじさんもすげー速いぞ何者だ!?」
「負けるなゴールドシップ〜」
「頑張れおっさん!ヒトミミの底力みせてくれ!」
「練習もそんくらい真面目にやってくれゴールドシップ!」
「先生頑張ってー!」
「へっゴルシちゃんワープを見せてやるぜ!」
「諦メナイ!」
─── この惑星のじゅう…勝負の世界は結果が全てだ。
「熱狂の中での大接戦!最後はなんと写真判定にまでもつれ込みました」
「写真判定の結果ゴールドシップがハナ差で勝利!見事
「はっはっは惜しかったなジョーンズ」
「…帰ル」
「拗ねんなって。ほらよ缶コーヒー」
「情ケノツモリカ?」
「なんだちゃんと読んでなかったのか?やけに本気でやってるなとは思ったけどよ」
─── ただ。
「11位の景品は普段頑張ってるアンタへ缶コーヒーを贈呈する係だよ。ちっちゃく書いてただろ老眼か?」
「半端な順位だし気づくと思ったけどコーヒーに目が眩んだのか?見えてなさすぎだろ」
「理事長がな、色々頑張ってるアンタに向けて何かしてやりたいって。他のトレーナーや職員達も意義なしだってさ」
「ジョーンズさんが来てくれたおかげで負担がすっごく減りました」
「超人的スキルにいつも助けられてます!」
「レースの解説もしてなかったか?」
「ライブスタッフのバイトしたけどあの人舞台裏でも働いてたぞ」
「今日のレースもすごかったぞ!」
「ウマ娘に食らいついて本当に大盛り上がりでしたよ!」
「先生いつもありがとう!」
「学園だけじゃなく、いろいろなところで私たちを支えてもらって本当に感謝しています」
「尊敬!ジョーンズの働きぶりには皆ほんとうに感謝しているぞ。ささやかなものだが受け取ってはくれまいか。そして」
「「「これからもよろしくお願いします!」」」
─── 陰の努力を見てくれている人たちも、決して少なくない。
まぁゴルシはゴルゴル星から来てますしね。ジョーンズと面識があっても不思議じゃないです。
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10話できっかり終わりますのでよろしければそれまでお付き合いください。