【完結】宇宙人ジョーンズ:トレセン学園調査結果報告書【ウマ娘×BOSS】 作:マヨネーズ剣士
モブ×トレ回です
ケガやトレーナーとの衝突はネームドだと書きにくいという本音と
逆風に抗う世界戦もまたあるということでひとつ
─── この惑星の住民は幾度となく衝突を繰り返してきた。
「ハァ…ハァ…どうでしたか」
「変わらずと言ったところか」
「もう一回お願いします」
「今日はもうあがろう。これ以上の負荷はリスクでしかない。休養日も挟もう」
「でもっ!」
「でもも何もダメだ。ただがむしゃらにやれば伸びるってものじゃない」
「……」
「お前のためだ。わかってくれ」
─── 1つの事象に対しても立場や視点が違えば見え方も変わるのは至極当然の結果なのだが。
「私のためってなんですか」
「怪我のブランクがあって復帰までもう時間がないんですよ」
「私は大丈夫ですから」
「…ダメだ。今のお前は、前を向いてはいるが目の前が見えていない」
「…っ!」
「おい、どこ行く」
「…指示通り、切り上げるだけですよ」
─── なかなかどうして分かり合えない。
「学園の外でトレーニングできそうな場所?」
「なんか先輩達の中で有名な場所あるよね」
「ライスシャワーさんとかキタサンブラックさんとか、そこで合宿という名の山籠りしてたらしいし」
「管理人さ…」
「ジョーンズさん!学園の裏手から悪質なカメラマンを引き連れてゴシップ記者が侵入してます!」
「直チニ向カイマス!」
「コラァ!」
「チッ!モウキヤガッタ」
「ズラカルゾオマエタチ」
「マテェ!」
「ナニ!ウデガノビテ!?」
「…外泊届、ここに置いときますね」
「私のことは私が一番わかってる」
「大丈夫、トレーニングだってひとりで問題ない」
「トレーナーがいなくたって…」
「すごい風。急がないと」
「フゥ…ソウイエバサッキ誰カ来タヨウナ?」
─── 軌を一にした盟友とさえ一時の感情に任せて仲違いをすることも決して珍しくない。
「はよーす。あれアイツ来てないの?」
「そういえばまだ見てないかも」
「病院かな?でもそれならいつも言ってくれるんだけど」
「サボりなんて珍しいな、嵐でも来るんじゃないか?」
「アッタ!見ツケタ!」
「なんだ、やっぱり大丈夫」
「自分のことくらいトレーナーより把握できて当然」
「この調子でもう少しスピードを……っ!?」
「え、今日授業にも来てない?」
「確かに休めとは言ったが」
「トレーナーサン!コレヲ!」
「ジョーンズさん!ずぶ濡れの葉っぱまみれでどうしました…あのバカ!」
「乗ッテ下サイ!私ノ落チ度デモアリマスノデ!」
─── ただ・・・。
「…何やってんだろ私」
「トレーナーに隠れてトレーニングして」
「古傷が疼いてまともに走れないなんて」
「風も強くて、雨まで降ってくるし」
「...!」
「寒いしなんだか眠たくなって来ちゃったな…」
「……!」
「都合がいいなぁ私。トレーナーが呼んでる気がする。あの人全然名前で呼ばないのに」
「──!」
「会いたいなぁ…」
「見つけたぞ。アゲインストゲイル」
「トレーナー…?どうしてここに」
「担当を迎えに来ちゃダメか?」
─── この惑星の住民の言う『絆』というものは。
「勝手なことしてごめんなさい…」
「俺も怪我から復帰させることばかり考えて、お前のレースへの想いを軽んじてしまった。トレーナー失格だ」
「…また名前で呼んでください。そしたら許してあげます」
「アゲインストゲイル」
「ふふっ長ければゲイルでいいですよ」
「ゲイル。もう一度俺にチャンスをくれないか」
「こちらこそ…よろしくお願いします」
「ジョーンズさんお待たせしまし…缶コーヒーと書き置き?メールしてくれればいいのに。『お説教は明日に回してもらえるそうです。今日はゆっくり帰って来てください。私はこの辺りに用事がありますので。それではまた明日、たづなさんの前で』…気を遣わせてしまったかな」
「お説教?」
「ゲイル、風の強い日に外泊届適当に置いて行ったろ。あの後ジョーンズさんずぶ濡れで探して来てくれたんだぞ?」
「え、あ…」
「明日一緒に謝って、お礼もしよう」
「そうですね」
「全く、再出発がお説教とごめんなさいか。俺たちらしいな」
─── 傷ついてはより堅く、より強く結ばれていくらしい。
「雨の日にゴルシちゃんを呼び出すとは偉くなったなジョーンズ」
「(まぁ今日は一仕事したみたいだし許してあげようよ)」
「担当を持つ身としてはあんまり強敵を増やさないでほしいんだけどね」
「ゴルシ、フレンド、ギニー。話ガアル」
モブウマ娘一覧を見ながらいい名前やんとウキウキで書いていました。
Sunt〇ryさんとのコラボ始まりましたね。(2026/9/15)
BOSSのコーヒーを飲みながらこの作品の締めに取り掛かります。