DAYDREAM THE BLUE ARCHIVE…? 作:宵夢
Case4:掃討す(たおす)
俺はあの後、チナツに一度診てもらい、問題ないと判断されたため、一旦ミレニアムに戻ることにした。
「……にしても……あの人ら、勘が良すぎねぇか?! 先生に関しては生徒からの恋愛感情には鈍いのに……なんで生徒のことはいち早く気づけるんだよ?!」
「レイ!」
聞き覚えのある声がした。
そう、ユウカだ。
「……シャーレの時のことなんだけれど……さっきは言い過ぎたわ。ごめんなさい……」
「気にしてねぇし、大丈夫。顔を上げてくれ」
ユウカは俺を見るなり、真っ先に頭を下げてきた。
なんで?
「……それより、俺はまだミレニアムに慣れてねぇから、案内してほしいんだ」
「そういえばあなた、転校生だったわね。いいわ、私も今は少し手が空いていたし」
そう、俺はミレニアムの転校生だった。
シャーレ奪還の騒動の後に自分の生徒証を見たんだが、入学日時があの日の3日後になっていた。
「よろしく頼むよ」
俺はユウカに連れられながら、ミレニアムを巡った。
道中ではゲーム開発部と鉢合わせして、その面々がユウカに怒られていたり、エンジニア部で爆発が起きてエンジニア部がユウカに怒られていたり……。
あれ?
ユウカが怒ってばっかだな?
後で甘いものでも買ってこ……
「もう! レイを案内するだけだったのに……!」
「まあまあ……ほら、これ」
俺は道中でしれっと買ったケーキを渡す。
「疲れてるだろ? ちょっと休もう。案内させたの俺だし」
「ありがとう……いただくわ」
「……また困ったら、私に言いなさいね?」
「いやいや……今日も案内してもらったし……これ以上は……」
「私がやるって言ってるんだから大丈夫なのよ! ……それに、ケーキのお礼もしたいし……」
「ケーキの分は気にすんなって。それは今日のお礼だし」
「ああ……もう! とにかく! また困ったら私を呼びなさい!」
「お、おう……わかった……」
「……次はC&Cよ」
「C&C……行ってみるか」
さて、どうなることやら。
「ここか」
「ええ、ここがC&Cの部室よ」
俺は扉をノックし、中へ入る。
「失礼します。今日からC&C所属になった、朱成義レイです」
「遅ぇぞ、新入り」
「いや……時間通りですけど……」
「こまけぇこたぁいいんだよ!! とにかく、お前がC&Cとしてやっていけるかテストしてやる」
「……はい?」
――――――――――
「はは! いいじゃねぇか!」
「……はぁ……」
俺は何故かネルと戦うことになっていた。
……いや……なんで?
C&Cに入部届け出しとこって思ったらこれだよ……。
ゼッツ フィジカム インパクトに変身して、応戦してはいるが……かなりダルい。
動きが速ぇし、何より弾幕がかなりえぐい。
サブマシンガン2丁は伊達じゃない。
「そんなもんじゃねぇだろ、レイ!」
「めんどくせぇ……」
「はは! おもしれぇ!」
「……結構壊れてるな」
辺りを見渡すと、弾痕などでかなり建物や道路が傷ついている。
俺はカプセムを入れ替える。
『リカバリー!』
『メッツァメロ……! ……♪ メッツァメロ……! ……♪』
俺はその場にしゃがみ込むように身を低くする。
左手を大きく下へと振り下ろし、右手でカプセムを回す。
「……変身!」
『Good morning……! ライダー♪ ゼェッツ……ゼッツ……ゼッツ! ……♪ リカバリー!』
俺はブレイカムゼッツァーを取り出して、ソードモードからモードチェンジする。
『アックスモード』
――――――――――
「もう……C&Cに行かせただけで、どうしてこうなってるの!」
俺とネルは、絶賛ユウカに説教されている。
そりゃそうだ。
辺りの建物には弾痕がかなりついていたしな。
……大破しそうだったところは、リカバリーで直しておいた。
やっぱ便利だな、リカバリー。
ちなみに、ネルとの戦闘についてだが……
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「なんだそりゃ、そういうのもあんのか。おもしれぇじゃねぇか!」
そう言いながらネルが連射してきた弾を、俺はブレイカムゼッツァーで受ける。
一発を弾きながら、大振りで斬ろうとした、その時。
「もう!!」
ユウカの怒鳴り声が聞こえ、俺たち2人とも戦闘を中断した。
不完全燃焼感はあるが、まあ俺はいい。
「もう……破壊は抑えてって何回も言ってるじゃない!」
「戦ってたら壊れんだから仕方ねぇだろ!」
「仕方なくないわよ! 壊れないように戦いなさい!」
隣ではネルとユウカが口論している。
「じゃあ、俺が直しとく」
「どうやって? あなた、建築が出来るわけでもないでしょう?」
俺はリカバリーカプセムを回転させると『リカバリー!』というシステムボイスが響いて、辺りにある弾痕が消えていく。
「消えた……?」
「はは、すげぇな……なんだこりゃ」
「まあ、直ったんで許してあげてください」
「もう……今回だけよ?」
「ありがとう、ユウカ」
――――――――――
「あ! レイ君だー!」
「あなたが……ふふ、かわいい顔をしてらっしゃるんですね」
「君が……噂に聞くレイか。よろしく」
あの後しばらくして、C&Cの他メンバーも帰ってきた。
ゴールデンレトリバーのような明るい少女が、一ノ瀬アスナ。
おっとりとしたお姉さんのような、メガネをかけた少女が室笠アカネ。
褐色肌の黒髪の少女が角楯カリン。
そして、さっき俺に戦闘を仕掛けてきた少女が美甘ネルだ。
この4人がC&Cのメンバー。
……まあ、後々先生大好き卑しバニーが来るけどな。
それは置いておいて、俺のC&C入部は受理され、俺もC&Cのメンバーとなった。
「うっし、じゃあ今日からC&CのCALL No.5な」
「あー……えっとさ? CALL No.って7にすることできない?」
「……? どういうことだ?」
「いやさ……7って数字に思い入れがあってさ」
「……まあ、わかった。じゃあ、レイはCALL No.7だ」
「ありがと」
「よろしくね! レイ君!」
「よろしくお願いいたしますね」
「よろしく」
「……あ! レイ君、モモトーク交換しよ!」
「まあ、連絡先ないと困るしな」
俺は、C&Cのメンバー全員とモモトークを交換した。
――――――――――
「……レイ、仕事だ」
「わかった。内容は?」
「廃棄された研究施設で、何か音がするとの依頼が入りまして」
「新人には荷が重いと思うが……」
「こいつは心配いらねぇだろ。なんせ、あたしとやり合えるんだからな」
「ネル先輩と……?!」
「これは……大型新人ですね」
「レイ君すごいね?! ネル先輩と互角なんだー?!」
「……まあ……はい」
C&Cの面々はそれぞれ準備を済ませ、研究施設へと向かった。
⸻
「ここですね」
「随分と錆び付いてるな……」
廃棄されてるとは聞いていたが、中々に管理が行き届いていなかったらしい。
『ゼッツドライバー……』
俺は万が一に備え、ベルトをつけておく。
「それがゼッツドライバーですか?」
「ああ、合ってる」
「それで変身するのか?」
「合ってる。これだけじゃなくて……これも必要だけどね」
そう言いながら、俺はカプセムを見せる。
「なるほど……カプセルトイのカプセルのような形状なんですね?」
「……足音……!」
全員が一度散って、それぞれ身を潜める。
「……行動開始」
C&Cの面々が制圧に入る。
俺も変身まではしないが、ブレイカムゼッツァーを手に持ち、制圧をする。
「なんだこいつら?!」
「うわぁ?!」
制圧した奴を見てみると、ヘルメット団のようだ。
「……何者だ? ここで何をしてる?」
「ひ、ひぃ?!」
俺はなるべく冷たい目でヘルメット団を見る。
すると、思ったよりもビビってくれた。
「わ、私らはここを見張っとけって言われただけで……」
「あんがとよ」
『ガンモード』
俺はブレイカムゼッツァーをガンモードに変形させ、ヘルメット団の頭を撃ち抜く。
すると、ヘルメット団の面々は気絶した。
「先に進もう」
――――――――――
結論から言うと、この廃墟にいたのは、ゴロゴロヘルメット団というヘルメット団だった。
まあ、弱かったし、詳細を語るほどの組織でもなかった。
そして報告を済ませ、帰路についた。
「レイ君って、本当にめっちゃ強いね!」
「私も予想以上だった」
「ええ、さすがは部長に見込まれただけはありますね」
「なんか照れくさいですね……少し離れますね」
「まあいいけど……どうした? レイ」
「ちょっとやることがありまして……」
「……? まあ、わかった……」
俺は一度みんなから離れた。
理由は――――。
「ぐっ……」
そう、俺はネルとの戦いでゼッツに変身した。
何かしらをカタストロフに壊されることは分かっていた。
ただ、どこを壊されるか分からない。
意識なら見つかったらヤバいと思って離れたんだが……今回は左腕の骨1本だけで済んだ。
「はぁ……いてぇな……まあ、いいか」
正直痛いが、別に支障はないほどの折れ方だ。
ちなみに、リカバリーは万物を復元することができるが、使用者本人に対しての復元はできない。…こういうとこはめんどくさいんだよな。
とにかく、C&Cのメンバーも不思議に思ってるだろう。
早く戻らねば。
_♪
そんな時、俺のスマホに連絡が入る。
……先生から?
めちゃくちゃ嫌な予感がしながらトーク画面を開くと……。
『助けてレイ君……遭難しちゃった』
俺はネルにモモトークを送ってから、アビドスへと向かった
次はアビドス書きます。
日常回ってあっほうがいいですか?
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はい
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いいえ