「あ~...」
何が起きた?俺は確か通学路を歩いてたはず...なんでこんね獣道が目の前に広がってるんだ?
「とにかくしっかりとした道に出ないと」
草を掻き分けて歩く。春のはずなのに夏のような暑さで着ている制服が鬱陶しく感じ始めた
それにしても知ってるようで知らない、けどどこか懐かしい感じがする。近所だからか?
「階段...」
こんなものは無かったはずだ。やっぱり近所じゃないのか?どっちに行くのかを考える。階段か、その先の道を行くか
とりあえず階段を登る事を決める。長い階段を登りつめ見えたのは神社
「どこだここ」
後ろを見て見渡すが知らない場所と判断できる
仕方ないと神社のほうへ足を運び賽銭箱を睨む。神様なんて信じてないがここは神頼みでもと財布を取り出す
「...」
五百円玉しかない。いや七千円あるから実際は七千五百なのだが。賽銭箱に五百円玉って変な気もするが取り出して投げる
パンパンと乾いた音を鳴らして手を合わせ帰れますようにと願う...ドタドタと足音が聞こえる
人...巫女さんか?ここを管理してる人だろうか
そう思いながら音のする方を見ると既に出てきていたのだろう、賽銭箱を持ち上げ揺らしている
ち、力持ちだね。と一歩身を引いて見ている
「五百円玉ね」
音で判別できるのはもう末期なんよ
そんなに賽銭に飢えてるのか?っと
「あの」
「ああ、ごめんなさいね。久しぶりのお賽銭だったから、貴方見たところ外来人ね、帰りたいの?」
「あ、はい。できれば道を教えてもらえないかな」
丁寧に尋ねる。にしても、脇を出した巫女服の少女。しかも普通にスカートだし巫女のような、巫女じゃないような
「貴方、現状を理解してなさそうね。まぁお賽銭してくれたのだから説明してあげるわ」
助かる...そう思った時、視線を感じた為後ろを見る。しかし誰もいないが
「...紫、いるんでしょ?用があるなら出てきなさい」
巫女さんが紫という名を呼び、顔を出すように言ったのを聞いてそちらを見ると空中に裂け目のようなものが出来上がりそこから女の人が
「つれないわね」
なんというか...夢でも見てるのだろうか?
「霊夢、彼を帰してはダメよ」
「えっと...俺は帰れないってことですか?」
「ええ、その説明をする前に自己紹介から、私の名前は八雲紫。こっちの巫女は博麗霊夢」
「俺は「夢野霊夜さん」...」
なぜ名前を、その疑問が浮かべながらも警戒する
八雲さんは扇子を取り出し口を隠して
「貴方はこの幻想郷に帰ってくるべき人なのよ」
「幻...想郷?」
どこか懐かしい響きと共に胸が熱くなるのを感じる
「そう、貴方の生まれ故郷よ」
衝撃の事実を言われて、混乱する。生まれ...故郷