筋肉三銃士が行く~筋肉は全て(の問題の7割くらい?)を解決する~   作:nocomimi

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第三章: 宝石と少女と修道士の深まる謎
マルコ青年、宮廷魔術師といい勝負を演ずる


「ハンナよ。儂は、お前の父である魔術師ダニエル・ベルテシャザルの師じゃ」

 

スレイマンと名乗った老人は答えた。ハンナは驚きに目を丸くした。

 

「パパの...先生?」

 

「そうじゃ」

 

老人は杖の先で路面を軽く突きながら歩み寄って来る。

 

「ハンナ。そのようなところにおってはお前のためにならん。知らなんだか?今、お前は町じゅうの噂になっておるのだぞ」

 

「噂?なにそれ」

 

少女ハンナが尋ねると、老人は答えた。

 

「『魔法少女ハンナは巨大魔獣を倒したAクラスパーティの一員だ』とな。ギルドではお前のキャラクターグッズまで売り出されている始末じゃ。まったく嘆かわしいことじゃわい」

 

「そうなの?うちってそんなに有名人なの?えへへ...なんか照れちゃうなぁ」

 

ハンナの顔がみるみるうちに輝いていく。すると老人が一括した。

 

「バカモン!そんなことで喜んでどうするッ!」

 

相手の剣幕に驚いた少女は口をつぐんだ。今や表通りは静まり返っていた。包囲する衛士たちの背後では多くの通行人が興味深げにこちらを覗き込んでいる。

 

「よいか。生まれながらの魔力持ちは多くの誘惑に晒されるのじゃ。その魔力を私利私欲のため使いたいという誘惑は常に絶えぬ。だからこそ、魔法使いを志す者は魔法学校に入学し魔法倫理を徹底的に叩き込まれねばならぬ。じゃがお前は...」

 

老人は息を継ぐとこう続けた。

 

「誰の監督も受けることなく自分勝手に魔力を使っておる。こんなことでは将来は破滅しか見えぬぞ。自らの魔力に溺れ、身を持ち崩すという未来じゃ。儂はお前をそこから引き戻さねばならぬ」

 

「そ...そんなことないよ。うちはトクするためとかじゃなくって、仲間のために魔法使ってるもん」

 

ハンナが抗弁する。だが老人は聞かなかった。

 

「仲間じゃと?ロクな教育も受けずそんなゴロツキどもと一緒になって旅をしていたら染まってしまうのは目に見えとる。目先のカネと名声のためだけに冒険に飛びつく冒険者どもなどと付き合っておったら、その浅ましい性根がお前にまで移ってしまうぞ」

 

「な...なんか知んねぇけど言いたい放題だなこのジイさん.....」

 

マルコは驚きに顔を固まらせながらも呟いた。スレイマンと名乗った老人はハンナに手を差し伸べる。

 

「さ、ハンナ。お前はいるべき場所に戻れ。そんな年でカネや冒険を追い求めるのはお前のためにならん」

 

「い...いやだよ。うちにとっては....」

 

少女ハンナは後じさりしてマルコの傍らに寄った。

 

「うちにとっては...お兄ちゃんが本当の家族だもん!」

 

「聞き分けのないことを申すな!」

 

スレイマン老人は顔を顰めて叱りつけたが、やがて溜め息をつくと穏やかな語調で言葉を継いだ。

 

「誘拐されて行動を共にしているうち情が移るということもあるのじゃろう。じゃが、頭を冷やして考えてみい。その者どもがお前を利用しているのではないとどうして言い切れる?」

 

「違う!マルコお兄ちゃんはうちのこと本気で心配してくれてるもん!」

 

少女はマルコの腕に必死でしがみついた。

 

「それに...それに孤児院になんか絶対戻りたくない!あんなところに戻るくらいなら死んだほうがまし!」

 

それを聞いた青年は少し考えたあと口を開いた。

 

「あ...あのぉ...ちょっといいっすか?」

 

「なんじゃ剣士。お主は刑事告訴されておるのじゃぞ。言い分があるなら法廷で言ったらどうじゃ」

 

老人は忌々しそうな表情で答える。だが青年は極力穏やかな調子で言った。

 

「こいつ、そうとう酷い目に遭ってたみたいっすよ。飯は一日一度。いっつも腹空かせて、先生には『呪われた子』って言われて、クラスメートにもいじめられて。そんな場所に戻れっていくらなんでも酷じゃねっすか?」

 

「ッたく教育のない者はこれだから困る」

 

老人は舌打ちした。

 

「お主は子供の申すことをいちいちそうやって真に受けるのか?幼い者はえてして話を誇張し、自分の思いに沿うように仕立て上げるものじゃ」

 

「違うよ!盛ってなんかない!ぜんぶ本当だもん!」

 

ハンナは顔を上げて叫んだ。マルコは遠慮がちに言った。

 

「俺、見ちゃったんすよ。こいつが村人に鞭で打たれてるの。腹が減って果物を盗んだって話でしたけど。でもそこまで腹が空くくらい放置されてたってわけっしょ」

 

だがスレイマン老人は鼻を鳴らした。

 

「呆れた奴だ。盗みを働くという罪を他人のせいにするのか。まったくゴロツキはどこまで行ってもゴロツキだの」

 

老人は傲然と顎を上げると言葉を継ぐ。

 

「善行を行えば褒賞を受け、悪行を行えば懲罰を受ける。その過程を経てこそ人は一人前になるのじゃ。貧しいからといって盗みを許していたら世の中は盗人で溢れてしまう。違うか?」

 

だがそれを聞いたマルコの脳内で何かがキレた。

 

「―――――おいジイさんよ」

 

彼はゆっくりと大剣を下ろすと、顔を上げて言った。それまでと全く違う語調だった。

 

「だったらあんたはこいつが腹空かしてたときなにしてたんだ?あ?」

 

「何を言いだすのじゃ。それが儂になんの関係がある?」

 

老人が訝し気に尋ねる。すると青年は少女を後ろに下がらせながら自分が前に出た。

 

「あんた後見人っつったろ。だったらなんであんたがこいつの面倒を見てやらねぇ?子供の腹が減ったら飯を食わせ、夜はあったかい布団で寝かせるのがあんたの仕事だろうが」

 

「だからお主は分かっておらんと言っとるのじゃ。儂は宮廷魔術師じゃぞ。子供ひとりの世話に一日を潰すことなどできるはずもないわい」

 

老人は即座にこう否定すると続けた。

 

「じゃから教会付属の孤児院に預けたのじゃ。そこでなら魔力持ちだと持て囃されることもなく、自分の力に酔いしいれて増長することもない。教育も受けられる。そして魔法学校の入学年齢に達したなら、そこで初めて魔法の世界のなんたるかを学べばよい」

 

「ジイさん、あんたずいぶん無責任なんだな、え?」

 

だがマルコは譲らなかった。

 

「こいつは魔力持ちだとかなんとかいう以前にひとりの子どもなんだぜ。泣いていたら慰め、寂しがっていたら傍にいてやって、痛がっていたらさすってやる。それで初めて保護者って言えるんじゃねぇのか?」

 

「何かと思えば理屈を捏ねて誘拐を正当化しようとしとるのか。まったく笑止じゃな」

 

老人は嘲笑うと衛士たちに言った。

 

「おい、こいつを引っ立てい。ハンナは儂の執務室に連れていくのじゃ」

 

周囲にいた衛士たちが集まってきて手を伸ばしてきた。ハンナは身を縮めるようにして青年にしがみつく。

 

だがその瞬間だった。

 

「待゛てや゛こ゛ら゛ぁ゛ッ゛!」

 

凄まじい大音声でマルコが一喝する。その迫力に気圧されたのか、衛士たちが動きを止めた。

 

「おい、俺の持ってる大剣が見えねぇか?え?」

 

青年はねめつけるように見回しながら低い声で言った。

 

「....おれがこれを一回ブン回したら、死人が出るぜ。それも五人とか六人な」

 

それを聞いた衛士たちが狼狽した表情で互いに顔を見合わせた。ハンナは固唾を飲むような表情で青年の顔を見上げている。

 

やがてマルコ青年は大剣を片手持ちすると、それをゆっくりと差し上げて剣先で老人を指した。

 

「...おいジイさん。俺と勝負しろ」

 

あたりが一層静まり返った。ルークやアビゲイルまでもが驚愕の面持ちでマルコを見つめている。

 

「俺が勝ったらハンナの世話は俺がする。あんたは二度と手を出すな。それが条件だ」

 

「.....まったくバカだバカだと思ってはいたがここまでとはな。返す言葉もないわい」

 

スレイマン老人は呆れ笑いすると呟いた。だがやがて肩をすくめるとこう答え、衛士たちに指示を与えた。

 

「ま、よかろう。殺さない程度には相手してやってもよいぞ....。おい!そこ、場所を開けい」

 

円周状に取り囲んでいた衛士たちが広がった。たちまち交通規制が敷かれ、広い表通りの真ん中が即席の闘技場となった。

 

* * * * * * * * * * * * * * * * 

 

「マルコ、今からでも考え直せ。圧倒的不利だぞ」

 

大剣を片手に提げたマルコにルーク修道士が近づいてきて耳打ちした。だがマルコは相手を見もせずに拒絶した。

 

「嫌っすね。俺は引きませんよ」

 

「ねえルーク修道士...わたくし、マルコさんの愛情の深さを見誤っておりましたわ。ですからわたくしは応援したいですわ、心の底から」

 

アビゲイルが珍しく真剣な顔で言う。だがルークは首を振った。

 

「応援もなにもないぞ、アビゲイル修道女。長距離攻撃は魔法使いの得意技だ。間合いを詰める前に連打を喰らって沈むぞ。それに魔装具ももうないんだ」

 

「...うち...嫌だよ。孤児院になんか戻りたくない」

 

だがハンナが呟いた。それを見たアビゲイルは何も言わず彼女の肩を抱きしめる。

 

「儂のほうはいつでもよい。好きな時に斬りかかってこい」

 

スレイマン老人とマルコのふたりが十メートルほど離れて向かい合うと、老人は傲然と言った。だがマルコはニヤリと笑いながら返した。

 

「ずいぶんな自信じゃねぇか爺さん。逆に俺は先に見せてもらいてぇな。あんたの魔法がどんだけスゲぇのかをな」

 

―――接近して剣を振り上げた瞬間に見たことのない術を掛けられたら打つ手はねぇ...―――

 

喋りながらもマルコ青年の脳は忙しく回転していた。

 

―――相手の手の内をひとつでも多く知っておかねぇと―――

 

「ほほう?魔法を見たことがないのか。ならば見せてやろう」

 

すると老人は手に持った杖を軽く差し上げた。

 

途端にその先端から炎の筋が迸り出た。マルコは咄嗟に身を低くし、大剣の平を相手に向けて防御した。

 

―――――ゴォォォォォォォッ!―――――

 

まるで地獄の竈を開けたかのようなオレンジ色の火炎が強烈に吹き付けてくる。

 

その勢いに押されたマルコはジリジリと退いていった。しかも武器もガントレットもみるみる加熱し始めている。このままではもたない。

 

「クソッ!」

 

マルコは咄嗟に横跳びした。身体のすぐ側面を炎が通り過ぎていく。だが青年は大剣を下段にしながら走り始めた。

 

―――――ボンッ...!ボンッ...!ボンッ...!ボンッ...!―――――

 

途端に空中に巨大な炎の塊が浮かんだ。しかも四つだ。その塊が真っすぐこちらに飛んできている。もはや避けられない間合いと速度だ。

 

―――――お兄ちゃんの剣、風車の羽根みたい―――――

 

その時、青年の脳裏にハンナの言葉が浮かんだ。

 

「ぬ゛ぅ゛り゛ゃ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ッ゛!」

 

マルコは大剣を持ち直し、角度を変えると、その平で扇ぐように勢いよく振った。

 

――――ブオォォォォォォォォンッ!――――

 

暴風のように空気が煽られる。まさにマルコを包まんとしていた炎の塊がまるで術が解かれたかのように霧消四散していった。

 

「むッ?」

 

スレイマン老人の顔に僅かな驚きが浮かぶ。だが老人は鼻を鳴らすと杖を再び差し上げた。

 

「馬鹿力で空気を搔き乱し炎を消したか。なるほど馬鹿のレベルが違うわい」

 

青年は再びダッシュした。だがその前方にたちまち何かが出現した。

 

巨大な氷の杭だ。先端が尖っていて、直径が一メートルもあるのが五つ。まっしぐらに向かってくる。

 

「ど゛ぅ゛り゛ゃ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ッ゛!」

 

青年はまたも気合いの声を発すると大剣を大きく振り抜いた。派手な衝突音と破砕音が響く。四つの杭が粉々に砕け散る。だが同時に一つがマルコ青年の肩に直撃した。青年はもんどり打って後ろに倒れた。大剣が路面にぶち当たりけたたましい音を立てる。

 

「お兄ちゃん!」

 

アビゲイルの傍らでハンナが叫ぶ。だがマルコは呻きながらも大剣を杖がわりにして立ち上がった。顔が血だらけになっていた。

 

「これでチェック・メイトじゃな」

 

スレイマン老人は呟くように言うと杖の先をマルコに向けた。

 

「......氷籠(アイシクル・ケージ)」

 

だが老人が詠唱したのと殆ど同時に、マルコ青年は片手持ちで大剣を袈裟斬りに振った。

 

「く゛ぬ゛り゛ゃ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ッ゛!」

 

――――ブオォォォォォォォォンッ!――――

 

またも暴風のような風が吹き荒れる。時を同じくして瞬時に青年の回りに形成された氷籠(アイシクル・ケージ)。だがしかし、それは斜めに切断されたような不完全な形だった。

 

「なにッ?」

 

老人の顔に初めて狼狽が浮かぶ。籠の中から飛び出るように身を投げ出し、前転したマルコが立ち上がって突進する。距離はもはや五メートルもない。

 

「ど゛り゛ゃ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ッ゛!」

 

「雷槍(サンダー・ジャベリン)!」

 

スレイマン老人の詠唱の声とマルコの気合いの声がまたも同時に響く。杖の先端から飛び出た雷の筋が青年の顔面を直撃した。

 

だが止まらない。距離が縮む。三メートル。二メートル。

 

――――ブオンッ!――――

 

大剣が振り下ろされた瞬間、何者かが老人と青年の間に割って入った。金属と金属が衝突する激しい音。

 

続いて、静寂がその場を覆った。

 

それはルーク修道士だった。スレイマンの頭目掛けて振り下ろされた大剣の刃を、メイスを差し上げて止めている。

 

老人は驚愕に目を見開いている。いっぽう相対するマルコ青年は既に白目を剥いて気絶していた。だがそれでも剣を握り、両脚で立っている。

 

だが、数秒すると、マルコは力が抜けたように崩れ落ちていった。その手からすり抜けた大剣が路面に落下し、派手な音が鳴り響いた。

 

「スレイマン閣下....余計な手出しをしたこと、お許しください」

 

ルークはメイスを下ろすと深々と頭を下げて謝罪し、こう続けた。

 

「ですが、僭越ながら申し上げます。この決闘...相討ちと考えてよろしいかと」

 

「あ...相討ちじゃと?」

 

スレイマンが叫ぶと、ルークは落ち着き払って答えた。

 

「拙僧が介入しなければ閣下は重傷を負っておられたでしょう。この見立て、違いましたならご教示ください」

 

「お兄ちゃん!お兄ちゃん!」

 

少女ハンナがアビゲイルの手をすり抜けて駆け寄り、マルコ青年の頭を抱き起した。彼女は涙を流しながら呟いた。

 

「お兄ちゃん...うちのためにこんな目に...」

 

するとアビゲイルもすぐに追いつき、青年の上に手を置いて祈祷し始めた。決闘の思わぬ帰結に度肝を抜かれたのか、遠巻きに見ていた観衆たちはヒソヒソと何事か囁き交わしている。

 

「閣下...加えてハンナ嬢は我がパーティの欠かせない一員となっております」

 

ルークが呆然と立ち尽くすスレイマン老人に重ねて言った。

 

「大公閣下からの命による任務...少なくともこれを果たすまでは、彼女の身柄をマルコ氏に預けられてはいかがでしょうか。そしてその後正式に話し合いを持たれたらよろしいかと」

 

「ふ...ふんッ!勝手にせいッ!」

 

ようやく事態を把握したのか、怒りと屈辱で老人の顔がみるみる赤くなっていく。スレイマンは何も言わず踵を返すと、その場から離れ去っていった。衛士たちもどう動いてよいか分からず右往左往していたが、やがて三々五々撤収していった。

 

* * * * * * * * * * * * * 

 

「お兄ちゃん...気づいた?大丈夫?」

 

通りの隅に横たえられた青年の顔を覗き込みながらハンナが心配そうに言った。その傍らに跪いていたアビゲイルは、額の汗を拭くと満足げに呟いた。

 

「スレイマン閣下は手心を加えておられたのですわね。普通ならこう簡単には回復しませんわよ」

 

青年は薄目を開け、やがてゆっくりと上体を起こした。そして今さらのように周囲を見回して尋ねた。

 

「あれ?あのジイさんは?」

 

「お帰りになられましたわよ、マルコさん」

 

アビゲイルが微笑んで答えた。

 

「でも...あれ?俺負けたんじゃねぇの?」

 

「相討ちだ」

 

ルークが通りのほうを眺めながら答える。マルコは面食らった。

 

「あ...相討ち?」

 

「そうだ。君は気絶しながらも剣を振り下ろした。私が止めていなければ閣下に重傷を負わせていただろう」

 

修道士は振り向いた。どうしたわけか、その瞳には途方もない悲しみの色が浮かんでいた。

 

「あ...どもっす。じゃあこれで万事オッケってこと...っすよね?」

 

マルコはズボンの埃を払って立ち上がるとハンナを見やった。少女は何も言わずに青年に抱きついた。マルコは彼女の頭を撫でながら言葉を継いだ。

 

「じゃ、行くっすかね。銀行でカネ貰って、食料品買って、次のダンジョンの作戦...」

 

「――――私は告白しなければならない」

 

するとルークが唐突に口を開いた。仲間たちは当惑して固まった。すると彼はもう一度言った。

 

「私は告白しなければならない。ハンナ嬢のお父上....ダニエルは....」

 

修道士は胸の内に浮かぶ苦悶を押えようとするかのように俯いた。

 

「ダニエルは....かつて私のパーティーのメンバーだった」

 

一同はその意外な言葉を処理し切れず、数秒の間呆気に取られていた。だがルークは言葉を継いだ。

 

「私が....私が彼を....死に追いやったのだ」

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