老犬ミニチュアシュナウザークゥーの回想日記”是非読んでくれ” 作:クゥー男
俺の名前はクゥー。
昨日アドバイスしてくれた人ありがとよ。
俺もどうして2話目なのに1話になってしまうのかおかしいと思っていたんだ。
ちゃんとアドバイス通りにできていればいいんだが。
まあ、犬だからパソコンを使うことが少ないことは確かだな。
経験不足だな。
助かったよ。
今日は昨日の話の続きをしよう。
昨日は俺と麻里との出会いを話したよな。
今日は、その次に家族になったカレンについて(死んじゃったけど、美人薄命とはこの事だな)話しよう。
カレンは、今から10年前に、だから健二と麻里が再婚する直前に家族になったんだ。
それは麻里の一目ぼれだったらしい。
それもそうだ。
ものすごく美人だったんだから、黒髪はつやつやして、愛くるしい目と行ったら俺もいちころだったね。
その時は俺はまだ10歳だった。
小さい時は大人の犬と一緒にしてはいけないということで、別の部屋でサークルに入っていた。
けど、俺のことだ。
どんなやつかと一目見に行ったんだ。
ちょうどカレンのいる部屋に入って行った。
すると、超美人な女の子が見つめていた。
俺は思わず匂いを嗅ぎに行ったよ。
これは人間でいう”挨拶“っていうやつかな。
そうしたら、”あんた、誰?あっちいって!“と一喝されたよ。
俺が家族になって1日目なんておどおどして、どきどきしてたもんなのに、たいした度胸だ。
でもカレンは3日目で病気になってしまった。
慌てて、麻里が病院に連れて行って、入院になった。
それも命が助かるかどうかわからない状況だというから俺もびっくりした。
麻里が健二に話しているのを聞くと、
どうも”ワクチン“を子犬を売る際にうつんだけれどもそれが、菌がはいったらしく、なんとか病とかいう命にかかわる病気になったらしい。
麻里はカレンと出会ったペットショップに出かけて詳しい話を聞こうとした。
俺も付いて行ったよ。
“すみません、3日前に買わせていただいた犬なんですけれども、病気になってしまって
こちらで打ったワクチンが原因と動物病院の先生がおっしゃってるんですけれども、ど
ういう状態だったんでしょうか?”
そこで、店の人が何て言ったと思う?
俺は耳を疑ったよ。
“それでは違う犬と交換させていただきますので、その犬を持ってきてください。兄弟は全部死んでしまったんです。”
そこでさすが俺の麻里は、こういったね。
“犬はモノではありません。カレンという名前もつけたんです。カレンが助かるように全力を尽くしますので、もう結構です。”
それから、カレンは2週間入院して、その病気と闘ったよ。
麻里は何度もお見舞いに行っていた。なんとか、治ったが、やっぱり体は小さくてあまり成長せず、病気がちだったよ。
でも、男心をつかむのがうまかったなぁ。
美人だし、年に2回はプロポーズしたけど、結局だめだったのが、いまだに悔しいよ。
人間も男は美人に弱いというけど、犬だって同じさ。
同じ時期に、ケビンが家族として急に迎えられた。
急におこちゃまが二人増えて俺は大変だったけど、ケビンとカレンでよく遊んでいたよ。
何故ケビンが急に家族になったかって?
麻里が車で走っていた時、閉店セールのペットショップがあったので、麻里がのぞいたらしいんだ。
するとそこにはミニチュアシュナウザーが1匹だけいたらしいんだ。
お店の人が“お客さん、この子可愛いでしょ?”
“はい、家もミニチュアシュナウザーが2匹いるんです。”
“3匹目はいかがですか?“
“いいえ、とてもとても”
“そうですか・・・・”
そこで麻里が聞いたらしいんだ。
“この子売れなかったらどうなるんですか?いつも思ってたんです。ペットショップで売
れなかったらどうなっていくのかって・・”
“大抵繁殖用に使われます”
それを聞いて麻里はぞっとしたらしい。
俺もぞっとした。
ずっと子供を生み続けさせるためにだけ生きさせられること?家族も無しに、愛情も無しに。。。
麻里はそのミニチュアシュナウザーを家族にした。
それがケビンだ。
本当にケビンはラッキーだったと思うよ。
ケビンは繁殖用になんて無理だ。だって、年に2回のプロポーズやそんなそぶりさえ、
俺は今まで一度も見たことがない。
じゃあ、もしそれが駄目だったらどこに行っていたのか・・
俺はぞっとする。
心からぞっとする。
俺も麻里と出会わなかったら絶対その生き方しか与えてもらえない。
人間は犬を家族として迎えるんだろう。
心から愛してくれるんだろう。
俺は今の家族といるとそう思う。
でも、セバスチャンの話やカレン・ケビンの話を聞くと、疑問に思うんだ。
人間にとって犬ってなんなんだろうってね。
おっと麻里がそろそろ帰ってくるな。
セバスチャンの話まで行かなかったから今度するよ。
俺も疲れたよ。
麻里に特製のベッドを作ってもらって日中はそこで寝てるけど、下半身が確実に動かな
くなってきていることに正直困惑しているよ。
それに、こんな状態で家族を守れるのか、情けない自分がいるんだよ。
おっと、これは愚痴だな。
聞かなかったことにしてくれよ。
だって、俺はクゥー。男の中の、男だからさ。