猿猴は月に愛を為す   作:ユズキあむ

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本作は『ONE PIECE』の二次創作・オリジナル主人公(オリ主)小説です。
以下の要素が含まれますので、ご了承の上お楽しみください。
◆ 読者様へのお願い・注意点
オリジナル主人公(オリ主)が登場します。
原作改変・IF展開を含みます。

・他作品オマージュ・独自設定
作中には能力や技、演出等に他作品への敬意を込めたオマージュ要素や独自の設定・解釈が含まれます。

・原作キャラとの独自の関係性
原作キャラクターとの独自の関係性(結婚・家族関係等)が含まれます。


本作を執筆するにあたってAIを利用しています。

※本作は二次創作ガイドラインに沿って投稿しております。
※無断転載・暴言や中傷等の感想はお控えいただけますようお願いいたします




第1話 東の海、出航の刻

 

 

東の海(イーストブルー)——とある村。

日の出の刻。

朝靄(あさもや)を突き抜け、眩しい太陽が

ひょっこりと顔を出す。

 

海岸全体が鮮やかな朱色と黄金色に染まる中、波打ち際には荷物を詰めた小舟と、短髪を風になびかせる

一人の青年——ロダストの姿があった。

 

「あははっ! 今日の太陽でっかーい! 縁起いいなぁ!」

17歳。どこか幼さの残る愛くるしい顔に、満面のひまわりのような笑顔を咲かせている。

 

だが、オールを握りしめようとした瞬間、ロダストはピタリと動きを止めた。急に眉を八の字にして、隣に立つ女性——幼い自分を救い育ててくれた大切な義母をじーっと見つめる。

 

「……んー、でもなぁ! やっぱり俺、今日行くのやめようかなぁ!」

 

「はいはい、出たわね。昨日も一昨日も同じこと言ってたでしょう」

 

呆れ顔でため息をつく義母に、ロダストは真顔で両手をブンブンと振った。

「だってさぁ! 俺、村のみんなにいっぱいお世話になったじゃん! 開拓の手伝いも畑仕事も楽しかったけどさ、俺まだまだやり足りねぇよ! 恩を貰いっぱなしで突っ走るなんて、俺の筋が通らねぇもん!」

 

バカがつくほど正直で、曲がったことが大嫌いな性分。

 

恩返しもできずに旅立つことがどうしても胸に引っかかり、口をごもらせるロダストの背中に、ポンと温かい手が置かれた。

 

「何をバカなことを言っているの、蓮子丸(れんこまる)」

義母は優しく、だが力強い眼差しでロダストを見つめ返した。

「アンタはもう、十分すぎるくらい手伝ってくれたじゃない。この村を作るときだって、ずっと一緒にいて助けてくれたでしょう? 村のみんなも心から感謝してるわ。アンタは私たちの自慢なんだから」

 

「義母さん……」

「それに、アンタの心は最初から旅をしたいと

思ってるでしょ? いろんな国に行って、

いろんな人と出会って、たくさん世界を見て来なさい。今がその旅立つ時よ」

 

そう言うと、義母は懐から一振りの綺麗な小刀を取り出し、ロダストに差し出した。

 

「これを持っていきなさい。……守り刀よ。悪い縁や悪いものを遠ざけてくれるから」

 

「……! ありがとう、義母さん! 大事にする!」

ロダストは目を輝かせながら両手で大切に受け取ると、愛おしそうに腰へと差した。

 

義母はニッと笑うと、ロダストの背中をバシィン!と威勢よく叩いた。

「さあ行きなさい!」

 

「うん! 行ってくる! いってきます!!」

 

痛がる素振りも見せず、ロダストはいつものように「ニシシッ」と弾けるような笑顔を浮かべた。

 

小舟に飛び乗りオールを力強く漕ぎ出すと、朝日に

照らされた大海原へと舟が滑り出していく。

 

その時後ろから複数の声が聞こえた。

「行ってらっしゃーーい!!」「気をつけるんだよっ!」「いつでも帰ってこーい!!」

「わあぁっ!」

 

砂浜で小さくなっていく義母と皆の姿に向け、

ロダストは大きく手を振った。

 

「みんなーー!!いってくーるぞーーーっ!!」

 

陽気で天真爛漫、けれど己の信念と侠気を胸に秘めた17歳の少年。

世界の広さとまだ見ぬ出会いを求めた摩訶不思議な大冒険が、いま東の海から始まる——。

 

 

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