この作品のVはバーサークもサンデヴィスタンもハックチップも積んでる
因みにVはコーポスタートです。個人的にはアラサカに裏切られて話が始まりからの終わるまでが一番復習という意味でも締めくくれて良き。
「9億…とんでもない額だなそりゃまた」
エディーとは違うクレジットという通貨だが単位は200円ほどで1エディーになるらしい。
ナイトシティーの伝説となったVにとっては片手間で払えなくもない金額だがあいにくとNETに繋がらない以上銀行も実質差し押さえ状態だ。
「ね、本当にとんでもない額でしょ……」
ユメは力なく笑うと、書類の山から一枚の返済表を引き抜いてVに差し出した。そこには細かい数字と、容赦なく跳ね上がっていく利息のグラフが刻まれている。
「最初はね、学校の敷地を売ったり、みんなでアルバイトをしたりして返そうとしてたんだよ。でも、砂漠化が進んで街から人がいなくなっちゃって……気づいたら、利息を返すだけで手一杯になっちゃったんだ」
「利息だけでいくら払ってるんだ?」
「……月に数千万円、ですね」
それまで黙ってショットガンを拭いていたホシノが、冷めた声で割り込んだ。
(ユメとホシノの話によると昔は栄えていたらしいが…巻き上げてるコーポは今の現状に至る見通しがあったのか…?)
グラフ、利息の変化を見る限りどうにも金を貸している金融機関がこうなる見立てがあったうえで何かしらの目的のために土地を手に入れようと画策しているように感じる。
「まあ、十中八九地上げだろうな」
「…地上げ?」
「俺がヘルメット団とやらを無力化して物資を漁ったときのやつらの物資は相手のリソースを削るいわゆる長期戦の量だった」
まあ結果としてお前らの手元にわたってきたわけだがと付け加え、話を続ける。
「普通に考えたらコーポが噛んでるという結論になる。だが、なぜ金融がわざわざ賊を使って金になるであろう資源を使わせる?」
「……あ」
Vの指摘に、ユメが目を見開く。
「金貸しの目的が借金の回収なら、回収能力のないならず者に物資を横流しして暴れさせる意味がない。だとするならば理由はアビドスが復興して金を返されたら困るからだ。最初から潰す気で仕込んでる」
「……」
ホシノはショットガンを拭いていた手を止め、射抜くような視線をVに向けた。
「つまり……最初から返済なんて期待してない。ヘルメット団を使って私たちを消耗させ、自滅したところでアビドスの土地を丸ごと差し押さえる……それがカイザーローンの狙いだって言いたいんですか」
「ああ、そもそもの金融の動きからアビドスが現状に至るまでの経緯を把握している可能性すらある」
砂漠になってでも得たい何かがあるのかもしれないなとVは付け加えた。
「でもアビドスには何もないよ…?この校舎も移動し続けて別館の校舎なんだから…」
「移動…?」
「ええとね…砂漠化が進むにつれて使えなくなった本校舎を捨てて、別の地区にある敷地や別館校舎へ拠点を移動してきたの。今私たちがいるこの校舎も、そうやって最後にたどり着いた場所で……」
「…であるならば、やつらが狙ってるブツは地下にある可能性が高いか」
「…地下、ですか?」
「アビドスにしかない特殊な資源か、はたまたアビドスに過去あった貴重な兵器云々かは知らないが…少なくともこちら側に知られたらまずいことなんだろう」
ユメは驚いた顔のまま目を見開き、ホシノは固い表情のまま黙り込んでいる。だが、Vは冷徹に言葉を続けた。
「……とはいえ、だ」
Vは振り返り、二人を見据える。
「今言ったのは、俺がこれまでの経験から導き出した推測に過ぎない。間違いなく真実に近いだろうが、まだ確証がない」
「確証……証拠ってことですか?」
ホシノが問いかけると、Vは深く頷いた。
「アビドスは借金というアドバンテージを相手、カイザーローンだったな。そいつに握られている。証拠の一つもなけりゃ屁理屈をつけられこっちが自分で追い込む羽目になる」
例えば利息額の変動、とかな。そういい、Vは作戦を伝える。
「だから奴らから情報、データを盗む」
ニヤリとVは笑ってこともなげにそう告げた。
「えっ!? 情報を盗む……って、カイザーローンに忍び込むってこと!?」
ユメが声をひっくり返して目を丸くする。Vは不敵な笑みを崩さず、静かに頷いた。
「ああ。奴らのオフィスに潜入し、ローカルサーバーからアビドスの地上げに関する機密データと、ヘルメット団を裏で操っている証拠をぶっこ抜く」
「……ですが、相手は一応企業です」
ホシノがショットガンを膝の上に置き、険しい目つきで口を挟んだ。
「警備ドローンや防犯カメラ、それに防衛用の自動ターレットくらいはあるはずです。それに見つかればあなたが言ったようにこちら側が不利になるだけでは?」
「だから完全ステルスでやるのさ」
そういうとVは自分の膝を叩き、立ち上がる。
「やるなら俺一人だ。お前らは顔が見られた時点でアウト。バレたとしてもアビドスが介入している決定的な証拠をつかませなければ何とかなる」
「一人で……? そんなの無茶だよ、Vさん!」
ユメが立ち上がり、不安そうに両手を胸の前で握りしめた。
「相手はあのカイザーローンだよ? 敷地内にはガードマンやロボットもたくさんいるのに、たった一人で乗り込むなんて危険すぎるよ!」
「ユメ先輩の言う通りです」
ホシノもまた冷ややかな目つきのまま、Vを制するように前に出た。
「いくら腕が立つと言っても、敵の本陣に単身で侵入するなんて自殺行為です。もし捕まったら、あなたの命だって保証されません」
ふたりからの制止を受けながらも、Vは不敵な笑みを崩さずに肩をすくめて見せた。
「命の心配なら要らん。単独行動は死ぬほどに経験がある。最悪予備心臓*1があるしな」
「ですが……!」
「いらん心配はやめろ。ステルスには自信がある。ただNETは使えないからな…何か通信できるものはあるか?」
「…Vさん」
「…通信、確か遠征の時に使うトランシーバーが…」
「トランシーバ…まあ問題ないな」
ホシノからトランシーバーを受け取ると作戦を伝える。
「実行するなら返済日だな。人員をそっちにさく分、俺の存在を知らない相手さん方は警戒がより薄まる寸法だ」
「次の返済日は、明後日ですね…」
「明後日か。まあ時間はある。カイザーローンの場所を教えてくれ。経路や兵士の下見を済ませておく」
「ここから砂漠を東に抜けた、旧市街の境界線上だよ。元々はアビドスの金融特区だった場所の一角を、カイザーが占拠してオフィスにしてるの」
ユメが手元にあった古い地域の地図を広げ、指で示した。
「…よし、大体の地形は頭に入った。当日お前らはカイザーローンの足止めを頼む」
「足止め…お茶を濁して話を長引かせればいいんですね…?」
ホシノは吹っ切れたようなあきれたようなそんな笑みを浮かべVにそう言う。
「ああ、俺が侵入できるだけの時間を稼げるだけでも及第点だ。できる限り時間は引き延ばしてほしいが苦しくなったらすぐに撤退しろ」
「わかりました……! 私たち、絶対にカイザーの人たちを引き留めてみせるね! だからVさん、無茶だけはしないで……!」
ユメがぎゅっと両拳を握りしめ、必死な面持ちでVを見つめる。
「NETは使えないが、監視カメラやドローンならクイックハック*2をすることができる。安心しろ
」
にやりと笑い、Vは腰の装備の感触を確かめた。
ミレニアム行く前にカイザーPMCちょっくらしばこうぜぇ!!
次どこ行こうか?
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ゲヘナ(多分賞金稼ぎ)
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ミレニアム(多分サイバーウェア関連)
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トリニティ(多分コネづくり)