先日本屋に行ってそこで初めてエッジランナーズの漫画があることを知りました。サイパン中毒の私が知らなかった…だと?
サイバーパンク:エッジランナーズMADNESS、いい作品ですよ。
もう一度言っておきますがブルーアーカイブ、サイバーパンク2077の最終章含む重大なネタバレがございますよ~
当日、Vは二人と作戦の詳細を話し合っていた。
「いいか、お前たちがカイザーローンと話をしている隙に俺は裏から建物内部へ侵入する。そのあとお前たちは何かしらで時間を稼いでくれ。できるだけでいい。潮時だと思ったら撤退してこの通信機で伝えてくれ」
「わかりました。V、気を付けてくださいね」
「Vさん、私たち頑張るから無理しないでね!」
そういうと二人はスーツケースを持ち、カイザーローンの中へと入っていく。
「さて、と」
トランシーバーの感触を確認するとVもまた、行動に移る。
外壁の警備は薄く、裏口の左右に警備兵が陣取っている。退屈そうに口数を交わしているのが聞こえた。
(サンデヴィスタンを使ってテイクダウンするのはリスクがあるな)
今回のミッションはステルス、できれば侵入の痕跡も残さないようにしておきたい。
「…と、なれば…」
Vは上、正確には建物の二階を見つめる。換気用の大型ダクトのラッチが緩み、ルーバー窓が半開きの状態になっていた。
「…あそこか」
警備兵の視界の届かない場所へと移動すると建物の外壁に強化腱の空中跳躍を駆使して飛び乗る。
窓は力を入れるまでもなく容易く開け放たれる。音をたてぬよう排気口のそばにそっと置き、内部へと侵入した。内部は小綺麗だった。ごちゃついたものが一切なく清潔感がある内部には身を隠せそうな巨大なものは見当たらない。キャットウォークを経由して部屋をわたっていくのがよさそうだった。
「…」
スキャン実行中……
対象データ:該当なし
「…やっぱりダメか」
監視カメラへのクイックハックを試みてみるがそもそもの構造が違うのかアクセスすることすらできなかった。
クイックハックはVの傭兵時代の生命線の一つだ。これが使えないとなると大きく行動を制限される。
幸いにも警備兵の巡回経路は規則正しい定められたものだ。故に行動の予測がしやすいのは救いだった。サンデヴィスタンを起動し、部屋を渡るように移動すれば察知されることもない。
「チッ、足場はここまでってわけか」
残念ながらキャットウォークは各フロアに直でつながっているわけではなさそうだった。
即ち、見つかるリスクが多い廊下に降りないといけない。
警備兵の視界に入らない場所に降り立ちサンデヴィスタンを起動して移動する。
1秒
世界が加速すると同時に室内へと侵入する。部屋内は広い、広間のような構造になっていて、目視でも5,6人は確認できる。
2秒
広間は視界が開けている。射線が通る場所はステルスに限りなく向いていない。そう判断したVは、広場の中央を横切るのではなく、壁際に設置された大型のサーバーラックの影へと一気に滑り込んだ。
3秒
息を潜め、サンデヴィスタンの加速が切れるのを待つ。世界が急速に元の速度へと引き戻され、周囲の物音がクリアに鼓膜を揺らし始めた。
「―――理事長も物好きだな。こんな砂漠の土地に執着するなんて」
「―――なんでもアビドスにとんでもない代物があるらしい。どうしても手に入れたいんだと」
会話を盗み聞きながら影を伝って広間を抜ける。
サンデヴィスタンを起動し、地下への階段へと入りこむ。ナイトシティーでの知識が正しければサーバー室は基本的に地下にあるものだ。地下は1階ほど明るくない。視界が悪いのは隠れるのに適しているがそれは自分が相手のことを見つけづらいのと同義でもある。小物や障害物の陰に隠れ、身長に歩を進めていく。
やがて、通りの向こうに警備兵が一人たたずんでいる部屋を見つけたVは小窓から、室内の様子をうかがう。
「ハッ、ビンゴだな」
中には無数のルーターが点在しており、そこがサーバー室であることは目に見えてわかった。
(問題はどこから侵入するかだが…)
警備兵一人ならサンデヴィスタンで気絶させればすぐだが侵入がばれてしまうので論外。窓を割って侵入するのも以下同文。室内を確認すると奥に一つドアがありその先に部屋があるのが見えた。恐らくはメンテナンス室。そちらから侵入できれば目下一番の障害はサーバー室内の監視カメラのみとなる。
音もたてずに警備兵の前を高速で通り過ぎると、メンテナンス室の前までくる。
「ロック、認証式か」
Vは自身の手掌部からケーブルを引っ張り出すと認証のロックへとつなげ、ハッキングを開始する。
(…チッ、俺の知っている構造と微妙に違いがある。時間がかかるな)
ハックを続けている中、警備兵の足音が近づいてきたのが聞こえた。
コツ、コツ
Vの額に冷たい汗が流れる。認証のハックを続ける手が少し震えた。
(ふう、落ち着け俺)
自分に言い聞かせ作業を続ける。
コツ、コツ
「…!!」
「…?今何か動いたか…?……気のせいか」
間一髪、何とかメンテナンス室の中に入り込んだVは置けた扉を閉めると中で一息つく。
何とか緊張を解きほぐしたVは顔だけだし、サーバー室内の監視カメラの位置を把握する。
(監視カメラは12台。監視カメラに映らないようにするには…)
奥、Vのいる位置から最も遠い場所にあるサーバーを狙う必要がある。加えてそこは先ほど立っていた警備兵の真後ろに当たる。バレたら一巻の終わりだ。
息を殺し、スキャンを用いてカメラの視野を割り出す。
一秒
サンデヴィスタンを起動したVはサーバールームへと駆け出す。ネットワークの管理のため、低温で保温されている室内に切り替わるのをVは肌で感じた。
二秒
ガラス越しに隔たれた外と内。振り向けば一瞬で見つかってしまいそうな位置へとVは音もたてずにたどり着く。緊張しながらもVは再び自身の手からケーブルを引き出す。
三秒
視界が元の状態へと戻る。ちらりと真後ろを確認するが警備兵は気づいていないようで退屈そうに起立していた。
(…よし、)
ケーブルをコンピューターに接続し、アクセスを開始する。
(やはり構造が違うのか…時間がかかるなこれは)
だがあまりうかうかしていられない。何せ真後ろには警備兵がいるのだ。それに加え追い打ちをかけるようにトランシーバーから連絡が入る。
『V、こっちのハッタリもそろそろ限界です……!』
『Vさん、カイザーローンの人がなんかすっごく嫌な顔して書類確認し始めちゃった! そっちどう!?』
Vは時間の少なさに舌を打ちそうになりながらも冷静に、収穫はあるよう一番重要そうなデータを見つけ、インストールする。
これ以上の長居は危険と判断したVはコンピューターからケーブルを引き抜くとサンデヴィスタンを使用しメンテナンス室へと戻る。
サンデヴィスタンで駆け抜ける中、Vの頭にはダウンロードしたファイルの名前が反芻していた。
「…本船…?砂漠の中に…?」
いやー、清々しいまでの原作改変。
この二次創作思いついた時からこの流れは頭にあったんですが原作から改変しすぎて軌道修正できるかどうかだけが不安。
次どこ行こうか?
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ゲヘナ(多分賞金稼ぎ)
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ミレニアム(多分サイバーウェア関連)
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トリニティ(多分コネづくり)