ポケットモンスターブラウン   作:光宙

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26話 リベンジ!セキチクジムのピンクバッジ!

セキチクジム。

 

マサヒロは入り口の前に立っていた。

 

隣にはイーブイ。

 

そして、ボールの中にはスピアーとウインディがいる。

 

「……よし」

 

マサヒロは拳を握る。

 

「今度こそ勝つぞ!」

 

「ブイ!」

 

マサヒロはジムの扉を開けた。

 

「来たか」

 

ジムの奥から声が聞こえる。

 

「キョウさん!」

 

そこに立っていたのは、セキチクジムのジムリーダー、キョウだった。

 

「また挑戦しに来たようだな」

 

「ああ!」

 

マサヒロはまっすぐキョウを見る。

 

「この前は負けたけど、今日は絶対に勝つ!」

 

「ふっ……」

 

キョウは笑う。

 

「その目……前とは違うようだな」

 

「今回は俺も本気だ!」

 

「ならば、こちらも全力で迎え撃とう」

 

二人はバトルフィールドへ向かった。

 

「今回も二対二だ!」

 

マサヒロが構える。

 

「分かった」

 

キョウもボールを取り出す。

 

「では、始めよう」

 

「行くぞ、スピアー!」

 

「スピアー!」

 

スピアーが戦場へ飛び出す。

 

「前回は最初から高速戦闘を仕掛けて、モルフォンの動きに翻弄された」

 

マサヒロはスピアーを見る。

 

「だから今回は……」

 

「モルフォン!」

 

「モルフォン!」

 

モルフォンが姿を現す。

 

「同じことはしない!」

 

キョウが叫ぶ。

 

「モルフォン、サイケこうせん!」

 

「モルフォン!」

 

光線がスピアーへ飛んでくる。

 

「スピアー、避けろ!」

 

「スピアー!」

 

スピアーが横へ飛ぶ。

 

「まだだ!」

 

キョウが指示する。

 

「モルフォン、もう一度!」

 

「モルフォン!」

 

再び光線が放たれる。

 

「スピアー!」

 

スピアーは動かない。

 

「え?」

 

マサヒロは攻撃をじっと見る。

 

「ギリギリまで引きつけろ!」

 

スピアーは直前で身体をひねる。

 

「スピア!」

 

光線をかわした。

 

「今だ!」

 

マサヒロが叫ぶ。

 

「こうそくいどう!」

 

「スピアー!」

 

スピアーが一瞬でモルフォンの横へ回り込む。

 

「どくづき!」

 

「スピアァ!」

 

鋭い針がモルフォンを突く。

 

「モルフォン!」

 

「よし!」

 

マサヒロが拳を握る。

 

「前回とは違うぞ!」

 

キョウはスピアーを見る。

 

「なるほど……」

 

「モルフォン、サイケこうせん!」

 

「モルフォン!」

 

光線が放たれる。

 

「スピアー、待て!」

 

スピアーはすぐには動かない。

 

光線が迫る。

 

そして――。

 

「今!」

 

スピアーが横へ飛ぶ。

 

「そのまま、かわらわり!」

 

「スピア!」

 

スピアーがモルフォンへ突っ込む。

 

「モルフォン、ねんりき!」

 

「モルフォ!」

 

念力がスピアーを止めようとする。

 

「スピアー、耐えろ!」

 

「スピア……!」

 

スピアーは力を振り絞る。

 

そして――。

 

「かわらわり!」

 

ドォン!

 

モルフォンに攻撃が直撃する。

 

「モルフォン!」

 

モルフォンが大きく吹き飛ばされる。

 

「まだだ!」

 

キョウが叫ぶ。

 

「モルフォン、サイケこうせん!」

 

「モルフォン!」

 

「スピアー、避けろ!」

 

スピアーが攻撃をかわす。

 

「今度はこっちからいくぞ!」

 

マサヒロが叫ぶ。

 

「ミサイルばり!」

 

「スピアァ!」

 

無数の針がモルフォンへ飛んでいく。

 

「モルフォン!」

 

針が次々と命中する。

 

モルフォンはふらつき――。

 

そのまま地面へ落ちた。

 

「モルフォン、戦闘不能!」

 

「やったぁ!」

 

マサヒロが拳を突き上げる。

 

「スピアー、勝ったぞ!」

 

「スピア!」

 

スピアーが嬉しそうに鳴く。

 

キョウはモルフォンをボールへ戻した。

 

「見事だ」

 

「へへっ!」

 

「前回とは戦い方がまるで違う」

 

「うん!」

 

マサヒロはスピアーを見る。

 

「前はスピアーの速さだけで勝とうとした」

 

「……」

 

「でも、それじゃダメだった」

 

マサヒロは笑う。

 

「相手の攻撃をちゃんと見て、合わせて攻撃するんだ!」

 

「その判断力……成長したな」

 

キョウは最後のボールを取り出す。

 

「では、こちらも最後の一匹だ」

 

「……!」

 

「行け、ゴルバット!」

 

「ゴルバット!」

 

大きな翼を持ったゴルバットが姿を現す。

 

「スピアー、まだいけるな!」

 

「スピア!」

 

「なら、勝負だ!」

 

「ゴルバット、いけ!」

 

「ゴル!」

 

「こうそくいどう!」

 

「スピア!」

 

スピアーが一瞬で駆ける。

 

「ゴルバットも負けるな!」

 

「ゴルバット!」

 

ゴルバットも高速で飛び回る。

 

「速い!」

 

マサヒロが驚く。

 

「スピアー、ミサイルばり!」

 

「スピア!」

 

針が飛んでいく。

 

「ゴルバット、避けろ!」

 

「ゴル!」

 

ゴルバットが空中で身体をひねる。

 

「そのまま、つばさでうつ!」

 

「ゴルバット!」

 

鋭い翼がスピアーへ迫る。

 

「スピアー、かわらわり!」

 

「スピア!」

 

スピアーが正面から突っ込む。

 

ドォン!

 

二匹がぶつかる。

 

「スピアー!」

 

「ゴルバット!」

 

両者が離れる。

 

「まだだ!」

 

マサヒロが叫ぶ。

 

「どくづき!」

 

「スピアァ!」

 

スピアーがゴルバットへ迫る。

 

「ゴルバット、つばさでうつ!」

 

「ゴル!」

 

再び激突する。

 

スピアーとゴルバット。

 

互いの速さをぶつけ合う、激しいスピードバトルだった。

 

「スピアー、こうそくいどう!」

 

「スピア!」

 

「ゴルバットもいけ!」

 

「ゴルバット!」

 

二匹がフィールドを縦横無尽に飛び回る。

 

「今だ!」

 

マサヒロが叫ぶ。

 

「ミサイルばり!」

 

「スピア!」

 

無数の針が飛んでいく。

 

「ゴルバット、避けろ!」

 

ゴルバットは素早く上昇する。

 

「そのまま、つばさでうつ!」

 

「ゴルバット!」

 

ゴルバットが急降下する。

 

「スピアー!」

 

ドォン!

 

スピアーが地面へ叩きつけられる。

 

「スピアー、大丈夫か!?」

 

「スピア……!」

 

スピアーは立ち上がろうとする。

 

しかし――。

 

「ゴルバット、もう一度!」

 

「ゴルバット!」

 

鋭い翼がスピアーを捉える。

 

「スピアー!」

 

スピアーが吹き飛ばされる。

 

「スピアー、戦闘不能!」

 

「……!」

 

マサヒロは拳を握る。

 

「スピアー……!」

 

スピアーは悔しそうにマサヒロを見る。

 

「よく頑張った」

 

マサヒロはボールを取り出す。

 

「ありがとう、スピアー」

 

スピアーがボールへ戻る。

 

キョウは静かにマサヒロを見る。

 

「高速戦闘では互角だった」

 

「……」

 

「だが、タイプの相性までは覆せなかったようだな」

 

「ああ……」

 

マサヒロは頷く。

 

「でも、まだ終わってない!」

 

最後のボールを取り出す。

 

「行くぞ、ウインディ!」

 

「ウォォン!」

 

ウインディが戦場へ飛び出す。

 

「……ウインディ?」

 

キョウが目を見開く。

 

「前回のガーディか」

 

「そうだ!」

 

マサヒロが笑う。

 

「こいつはウインディに進化したんだ!」

 

「なるほど……」

 

キョウはゴルバットを見る。

 

「では、最後の勝負だ」

 

「ゴルバット、いけ!」

 

「ゴル!」

 

ゴルバットが高速で飛び込む。

 

「ウインディ、かみくだく!」

 

「ウォン!」

 

ウインディが大きく口を開く。

 

「ゴルバット!」

 

ガブッ!

 

ウインディの牙がゴルバットを捉える。

 

「ゴルッ!」

 

ゴルバットが吹き飛ばされる。

 

「すごい……!」

 

マサヒロが驚く。

 

「ガーディの時とは、全然違う!」

 

「ウインディ、しんそく!」

 

「ウォォン!」

 

ウインディの身体が一瞬で消える。

 

「ゴルバット!?」

 

次の瞬間――。

 

ドォン!

 

ウインディがゴルバットを吹き飛ばした。

 

「ゴルバット!」

 

「まだだ!」

 

キョウが叫ぶ。

 

「つばさでうつ!」

 

「ゴル!」

 

ゴルバットが反撃する。

 

「ウインディ、受け止めろ!」

 

「ウォン!」

 

ウインディは攻撃を正面から受ける。

 

「ウインディ!」

 

「ウォォン!」

 

ウインディはびくともしない。

 

「すごい……!」

 

マサヒロの目が輝く。

 

「進化しただけじゃない!」

 

「ウォン!」

 

「力も速さも、全部上がってる!」

 

「ゴルバット、もう一度!」

 

「ゴル!」

 

ゴルバットが飛び込む。

 

「ウインディ、しんそく!」

 

「ウォォォン!」

 

ウインディが一気に加速する。

 

ゴルバットの横をすり抜け――。

 

「かみくだく!」

 

「ウォォン!」

 

ガブッ!

 

「ゴルバット!」

 

ゴルバットが大きく吹き飛ぶ。

 

そして――。

 

「ゴルバット、戦闘不能!」

 

「やったぁぁぁ!」

 

マサヒロが拳を突き上げる。

 

「ウインディ、勝ったぞ!」

 

「ウォォン!」

 

ウインディが嬉しそうに吠える。

 

キョウはゴルバットをボールへ戻した。

 

そして、マサヒロを見る。

 

「見違えるほど強くなったな」

 

「……!」

 

「前回の君とは、まるで別人だ」

 

キョウはピンクバッジを取り出す。

 

「これを受け取るがいい」

 

マサヒロは両手で受け取る。

 

「ピンクバッジ……!」

 

「君が自らの敗北を受け入れ、努力した証だ」

 

「……ありがとう、キョウさん!」

 

マサヒロは嬉しそうにバッジを見つめる。

 

「やったぞ!」

 

イーブイがマサヒロの足元へ駆け寄る。

 

「ブイ!」

 

「イーブイ!」

 

マサヒロはイーブイを抱き上げる。

 

「スピアーも!」

 

「スピア!」

 

ボールから出てきたスピアーもマサヒロのもとへ飛んでくる。

 

「よく頑張ったな!」

 

マサヒロはスピアーを撫でる。

 

「今回は負けたけど、お前がモルフォンに勝ってくれたからここまで来られたんだ」

 

「スピア!」

 

ウインディも近づいてくる。

 

「もちろんウインディも最高だったぞ!」

 

「ウォン!」

 

マサヒロはウインディの首に抱きつく。

 

「本当にありがとう!」

 

イーブイもウインディへ飛びつく。

 

「ブイ!」

 

「ウォン!」

 

スピアーも嬉しそうに飛び回る。

 

マサヒロは三匹を見ながら笑った。

 

「みんなで勝ち取ったピンクバッジだ!」

 

「ブイ!」

 

「スピア!」

 

「ウォォン!」

 

マサヒロはピンクバッジを高く掲げる。

 

「よし!」

 

「次のジムも絶対に勝つぞ!」

 

仲間たちの声が、セキチクジムに響いた。

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